9日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる(ウェイン・ダイアー著)には
依存症の恐ろしさが書かれていて、身につまされます。
私自身、これまでの人生で長い間依存症に苦しみました。この体験は私にとって偉大なる教師の一人でした。依存症は次のような経過をたどります。1、まず自分の欲するものを、もっともっと得ずにはいられなくなります。2、量が増えるにつれ、効果はどんどん減ってゆきます。3、その効果が減るにつれ、摂取量が増えてもっと必要になります。4、快楽を得るために使っているものは人生のバランスを崩すだけでなく、健康にとっても有害です。5、依存症になり、ますます人生のバランスが崩れてゆきます。
「喜び」や「リラックス」を求めていたとしても
やがて、タバコやアルコールに依存するようになると
まったく逆のものを自分に引き寄せてしまうのです。
そして、これを放っておくと、心身共に侵され
最終的には廃人になりかねません。
私も以前はアルコールに依存していたので
この依存症の恐ろしさを実感しています。
自分の楽しい時間が飲んでいる時だけになり
やがては、飲んでいないシラフの時間がどんどん減り
人としてのバランスが崩れてしまったのです。
心身共に病んでいき、自分がおかしくなると
未来をポジティブだと思えなくなるのです。
どこかで依存症にサヨナラしないと
本当に廃人になるか、あるいは早すぎる死を迎えてしまいます。
人生をダメにする依存症から脱却するために
ウェイン・ダイアーは以下の5つに取り組むことが重要だと
本書で教えてくれます。
■「今、幸せ」というイメージを思い描く。
今が幸せだとイメージし、幸福と同調することで
気分が落ち着き、アルコールに依存する必要がなくなります。
■自分に教訓を与えてくれるものを好きになる。
また、依存症を経験したことで
自分が望んでいないものが、何かがわかったのです。
私にはアルコールが、実は必要なかったのです。
■時には鋼の鎧を身に守る。
肝臓、心臓、脳など自分の身体に対して
感謝の念を捧げることで、自分自身を大切に扱えるようになります。
これで自分を傷つけることがなくなるのです。
■どんな過去も必然と考える。
良い経験ができたと感謝し、自分を恥じないことも大事です。
過去に罪悪感を持つと、バランスが狂い
再度、依存症に自分を追いやってしまうのです。
■だれにも邪魔されない特別のスペースを持つ。
自分のバランスを保ち
依存から自由になった人生は、すばらしいと思いましょう。
これで、二度と悪の道に戻ることはなくなるはずです。
私は8年前にアルコールをやめる際に
なぜアルコールを飲んでいるのかを考えました。
その際に徹底的に意識したのが
未来の自分が幸せになっているイメージでした。
痩せて健康になっている自分
アクティブに活躍している自分
家族と幸せに過ごしている自分などをイメージし
人生を本気で変えるために、断酒を決めたのです。
断酒以降、私は時間を大切にするようになり
私の人生は大きく変わり始めたのです。
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