失敗が多い人へのシンプルなアドバイス。楽観的な行動や幸運を祈るとうまくいく法則。

機会を最大限に生かす行動をしなければ、運のいい人にも悪いことが起こるのだろうか?じつはそうだ。つまり、「人は、やらなかったことを最も後悔する」とうことわざは真実である。(エリック・バーカー)


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人はやらなかったことを後悔する!

私たちは死ぬときにやらなっかたことを後悔します。コーネル大学の心理学教授のティモシー・ギロヴィッチによれば、人びとは、失敗したことより行動を起こさなかったことを二倍後悔すると言います。理由は簡単で私たちは失敗を正当化できます。しかし、アクションを起こさなければ、自分を正当化することはできません。何も試みなかった過去ばかりだと、修正すらできないのです。人には良いことだけを覚えているという習性があります。これを徹底活用するために、失敗を繰り返したとしても、歳を取った時に自分を正当化して、幸せな気分になれるのです。

そんなわけで、単純に多くのことを経験すればするほど、年老いたときに幸福感が増し、孫に聞かせる武勇伝も増えるというわけだ。運のいい人は、失敗についてくよくよ悩まず、悪い出来事の良い面を見て、そこから学ぶ。

若い頃からチャレンジを重ねるうちに、未来の自分を幸せにできます。過去の失敗から多くのことを学部ことで、自分を成長させられます。体験をすればするほど、より多くの人に出会えるので、たくさんのチャンスに巡り合えます。

エリック・バーカー残酷すぎる成功法則の中で「幸運を祈って!」という研究を紹介しています。おまじないやそれに類する行動(指を交差させて「頑張って(Beak a leg)」と言うなど)、お守りなどの幸運を呼び寄せるとされる迷信が、運動能力、記憶力、回文ゲームなどの能力を高めることを証明したそうです。幸運を祈るという行為が人びとに自信を与えています。相手のパフォーマンスを向上させるように応援することで、周りの人の成功確率を上げられるのです。当然、このルールは自分にも使えます。楽天的に考え、幸運を祈りながら行動することで、私たちは運のいい人になれるのです。運がよい人は新しいことにより前向きに挑戦できるので、やがてますます良いことを引き寄せます。この上昇スパイラルに乗って、行動を続けられる人が大成功するとエリック・バーカーは指摘しています。

つねに新しいことにチャレンジしよう!

つねに新しいことにチャレンジしよう。そうすれば運に恵まれる。いつも同じことばかりしていると、これまでと同じものしか手に入らない。もし成功への明確な道筋がなく、あなたが達成したいことに関する手本も存在しない場合には、途方もないことをやってみるのが唯一の打開策かもしれない。

ピーター・スキルマンの「マシュマロ・チャレンジ」という簡単なゲームによって、チャレンジの重要性が明らかになりました。ゲームの内容は簡単で4人1組がチームになり、18分以内にスパゲティやマスキングテープ、紐を使って、マシュマロを頂点とした自立したタワーをつくります。ピーターはそのタワーの高さを競うというシンプルなゲームを5年以上にわたって、エンジニア、CEO、MBAの学生など700人以上の人びとを対象に実施してきました。その結果、勝者になったのが、なんと幼稚園に通う6歳児だったのです。逆に一番成績が奮わなかったのはMBAの学生たちだったというのが笑えます。

早く失敗して、損害を小さくしよう。(シリコンバレーの教え)

園児たちは戦略や計画性に長けたわけではなく、ただがむしゃらにゲームをし、たくさんのことを次々と試しただけでした。彼らは何度も失敗しましたが、それらを糧に、めきめきゲームのコツを習得していったのです。定められた道筋がない場合には、このチャレンジを繰り返すシステムが勝利をおさめます。シリコンバレーでも昔から「早く失敗して、損害を小さくしよう。」と言われていますが、園児たちはこのルールに則り、行動しただけなのです。小さな実験をたくさん試して一番良いものを見きわめるというこのやり方が、運を高めてくれることを園児たちが証明したのです。私たちは何度でも失敗し、そこから学ぶことができるのです。このルールを守って、行動することが成功を手に入れる早道なのです。

その際、気をつけなければならないのは、収穫にならないものには見切りをつけることです。様々なことにチャレンジし、自分にフィットしたものを見つけたら、それに時間を投下し、無意味だと思えたものは捨てることが重要です。不要なことはやめ、つねに新たなアクションを起こすことが、あなたの運をアップしてくれます。

まとめ

やらなかったことを後悔するのは最悪の選択肢です。運が良い人たちは行動し、失敗を恐れません。失敗を糧に行動を最大化するうちに、良い波をつかめるようになります。このトレンドに乗ったら、新しいことに前向きに取り組めます。早く失敗して、成果を出す方法を見つけた人が、より多くの果実を手に入れるのです。

参考書籍残酷すぎる成功法則

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

      

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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