ようやく大手出版社の新刊が原則電子書籍に!

今日7月3日の日経一面の新刊原則電子書籍にと言う記事を読んで
遅れていた日本の電子書籍化が、これで少しは進むのかなと期待しています。
アメリカに比べて、日本の電子書籍マーケットは完全に出遅れていました。
出版社と執筆者の利害調整(著作権管理)に手間取っていたのが原因です。

いつもながらの黒船騒動で業界の思考停止状態が続いていたのですが
今回のKADOKAWA学研ホールディングスの英断で
多くの新刊を電子で読めるようになったのはうれしい限りです。
また、一度電子で読み始めると、紙の本を持ち歩くのが億劫になります。
私のような電子書籍読者への対応を間違えると
出版社といえども他のデバイス&メディア競争に敗れ去り
数年後の存在は危うくなってくるかもしれません。

記事の中で一部の出版社の電子化のスピード感には違和感を持ちました。
新潮社などは単行本を出版してから、半年以内に電子配信すると報道されていましたが
この時代の半年と言う時間軸がよくわかりません。
リアルタイムWeb時代の電子化なのですから
せめて一週間以内に配信としてほしかったですね。

今や一ヶ月前の情報すら古く見えてしまうのですから

印刷の期間を短縮できることを考えれば
電子が先、紙が後でもよいぐらいだと私は思っています。

あるいは今後は電子で売れた書籍が紙の本になっていくという流れが
当たり前になってくるのかもしれません。
電子でスピーディに配信して、読者の反応や反響を試しながら
紙の書籍を出版できれば、ロスもなくなりますね。

インプレスビジネスメディアによると2017年の電子書籍の国内市場規模は
2390億円で12年度の三倍強になると予測されています。
しかし、出版社のやる気やマーケティング戦略によっては
まだまだ、マーケットを拡大できると思います。

SOCIAL OJISANS BOOKSを創刊後、多くの方から質問を受けましたが
Kindleなどのデバイスがないと電子書籍が読めないと思われている方が多いですね。
実は、iPhoneなどのスマホにKindleアプリを入れさえすれば
すぐに電子書籍が読めるようになります。

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Photo Credit http://www.flickr.com/photos/jblyberg/4505413539/

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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