GIGAZINEにAppleのジョニー・アイブ(Jonathan Ive)の
素晴らしい言葉が紹介されていました。
彼のインタビューで、ますますスティーブ・ジョブズのことが好きになりました。
「集中すること」についてのスティーブ・ジョブズの定義は勉強になります。
アイデアを紡ぎだす瞬間に全身全霊を傾けるべきだという考え方を
今後モデリングすることに決めました。
「私がこれまで出会った人の中で、スティーブ・ジョブズは最も素晴らしい人物のひとりだ」とアイブ氏は言います。そんなアイブ氏は、今は亡きスティーブ・ジョブズ氏から「集中する」ということは最も重要なツールであり、「『月曜日は集中するぞ』というように長い時間集中しようとするべきものではなく、ほんの一瞬、ほんの数分間だけ全身全霊をかけて驚異的なアイデアを絞り出そうとするために行うべきもの」、ということを学んだそうです。
ジョニー・アイブは、四六時中、デザインに情熱を傾けていると直訴すると
スティーブ・ジョブズは、次の様に答えたそうです。
ジョブズ氏はひとつのデザインに全神経を注ぎ込み過ぎて、アイブ氏やデザインチームを猛烈に批判することもあったそうです。そんなある時、アイブ氏は「我々は心と魂をこのデザインに注ぎこんでいる」と、自分もチームも四六時中新しいデザインのことばかり考えていることをジョブズ氏に訴えたところ、「いいやジョニー、君は本当に無駄なことをしてる。君は自分の好きな人についてもっと考えるべきだ」と、ジョブズ氏から思いがけない返事が戻ってきたことを明かしています。
集中は短時間しかできないのだから、デザインに費やす時間はバランスを取って
大切な人(家族)を大事にすべきだというジョブズの発言は素晴らしいですね。
自分の時間をしっかりとコントロールして、人間力を高めることで
最終的にはアイデア力も高められるという風にも読めました。
また、スティーブ・ジョブズは自分の子供たちに
iPadなどのApple製品を使わせていなかったという話が話題になっていています。
こちらはInquisitrに掲載されたコラムが他の多くの記事で紹介されています。
スティーブは自分の子供たちにiPhoneやiPadを使わせずに使用を制限し
その時間を子供たちとの交流に使っていたというのです。
家族とのコミュニケーションのためには、iPadなどのスクリーンタイムではなく
フェイス・トゥ・フェイスが大事だというジョブズの考え方には共感します。
(自分はフェイス・トゥ・フェイスの時間が持てていないことに反省しています。)
Every evening Steve made a point of having dinner at the big long table in their kitchen, discussing books and history and a variety of things. No one ever pulled out an iPad or computer. The kids did not seem addicted at all to devices.(毎晩、スティーブはキッチンの大きく長いテーブルで夕食をとり、子供たちと本や歴史、様々な話題を議論していました。iPadやコンピューターは誰も使いません。子どもたちはデバイス中毒になってはいるようには見えませんでした。)
この言葉から先ほどのジョニー・アイブに送ったステューブの言葉が
本当だということがわかります。
iPhone、iPadというビジネスマンにとって便利なデジタルギアも
子供にとってはただのゲーム(おもちゃ)でしかないと
ジョブズですら危機感を持っていたのです。
スティーブ・ジョブズは大事な人とのコミュニケーションについては
デジタルではなく、リアルを重視していたことをこの二つの記事から学びました。
私の娘たちも家では自分たちの部屋に籠もり、私のiPadやiPhoneを使っています。
一方の私も仕事やブログを更新する時間が長くなり、デジタル漬けで
大事な人とのコミュニケーションに集中できていないことに唖然としました。
スティーブの考えを改めてこのタイミングで知ることで
今まで以上に家族との関係を大事にしていこうと決めました。
家の中でのデジタルギアの使い方のルールもしっかり決めていきます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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