このところ毎日リチャード・テンプラーのできる人の自分を超える方法を紹介していますが
この本にはよく生きるためのヒントが満載です。
どのページから読んでも気づきがある一冊で、読むたびに思考や行動をチェックできます。
人生を良くしたい方にはおすすめです。
自分の性格や心情とどうしてもあわない人はいます。
組織の中には相性が悪い人もいますし、言葉の暴力を平気でふるう人もいます。
リチャード・テンプラーはそんなときに落ち込むのではなく、創造力を働かせようと書いています。
すべての人が、自分だけの物語を持っている。その物語のすべての章が、その人物を形作っている。もしかしたら、過去の大きな悲しみのせいで、今のような人物になったのかもしれない。決して癒されることのない不満を抱えているのかもしれない。だから、出会った人が気に入らなかったとしても、彼らにも事情があるのだと考えるようにしよう。もしかしたら、あなたには想像もできない経験をしたのかもしれない。
たとえ、出会った人が気に入らなかったとしても、相手の態度や言葉には事情があると考えればよいのです。
相手の行動の理由には原因があるとイメージできれば、自分の感情をコントロールできるのです。
例えば、親が病気のために介護疲れなのかもしれませんし
肉親を亡くしたことにより、落ち込んでいるのかもしれません。
配偶者とうまくいっていないことが、機嫌が悪い原因なのかもしれません。
自分も親が病気であれば、イライラしたり落ち込んで、相手に嫌な気分を与えているかもしれません。
こうイメージできるようになると、厳しい人にもに寛容になれるのです。
もちろん、人は誰でも、自分の行動の責任は自分で取らなければならないし、周囲を嫌な気分にさせるようなことはしてはいけない。しかし、それが普通にできる人と、できない人がいることは理解しなければならない。できない人に関しては、彼らの育った境遇を考慮に入れる必要がある。自分勝手、思いやりがない、いじわる、切れやすい、攻撃的といった問題に、気づいていないのかもしれない。それが悪いことだと知らないだけかもしれないし、実は改善しようと努力しているが、どうしてもできないでいるだけかもしれない。いずれにせよ、あなたは寛容でいる必要がある。気の毒な事情がある人を断罪してしまうよりは、人を許すと決めておいたほうがずっといいからだ。
相手の行動や言動が悪くても、断罪しないことが結局は自分のためなのです。
自分の感情を相手のために、いちいち乱しているよりは
相手を許してよい気分をキープしている方がはるかに人生にとってはプラスです。
言動に気を乱され、いちいち怒ることは自分のパワーを削いでしまいます。
これはもったいないので、できるだけ平静を保ちましょう。
感謝の氣持ちを持って相手に接することで
よい気分になれ、感情をコントロールできるようになれるのです。
生まれ育った環境やつらい体験をした気の毒な人たちの存在を認め
彼らを許すと決めておけば、無駄に気分を害さないですみます。
これによって、幸せでいられる時間をより長くできるのです。
幸せ脳をつくるためには、感情をコントロールすることなのです。
photo credit: woodleywonderworks via photopin cc
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