明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい(樋野興夫著)の書評

書評

私たちには年代ごとに役割があります。20代、30代は人に言われたことを黙々とがむしゃらにやります。40代になったら自分のやりたいことや好きなことに専念します。50代になったら積極的に周りの人の面倒を見ます。60代になっても自分のことしか考えていなかったら恥と思え、です。(樋野 興夫)

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私は、日経新聞の新聞広告から、書籍を購入することが多いのですが
明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい(樋野興夫著)
先週の広告で見つけた一冊です。
著者は、「がん哲学外来」の創始者で、がん患者や家族に生きる希望を与え続けています。
がん患者の気持ちはネガティブになりがちで
約3割の人がうつ的な症状を呈すると言われていますが
うつ病ではないので、治療ができません。
そういった体も心も傷ついたがん患者を救うために
樋野先生「がん哲学外来」を通じて
患者さんやその家族とのコミュニケーションを積極的に続けています。
そういった方々に60分かけて、一人一人の人生の目的
(自分は何のために生まれてきたのか?)を再確認することで
残された人生をやり直すキッカケを作りだしているのです。
素晴らしい活動ですね!

私の父も昨年喉頭がんで亡くなりましたが
父は当然、私の気持ちも相当落ち込みました。
父の残された人生でやれること、自分にできることを考えました。
それと同時に生きる意味を今まで以上に意識するようになり
残された人生を後悔しないために、自分の行動を最大化するようになったのです。

本書には、嫌なことや辛いことへの処方箋や
ポジティブに生きる方法がいくつも紹介されています。
読むと元気になれるのはもちろん、自分の人生を再度見直してみようと思えます。
冒頭の言葉を読むと、50代に何をすべきかがよくわかります。
私たちは若い世代の応援を始めるべきなのです。
そして、その際に意識したいのが、他者への貢献(ドリーム)なのです。

「若者は幻(ビジョン)を見る。老人は夢(ドリーム)を見る」ビジョンとドリームの違いは何でしょうか。若者は、ビジョンを持って自分の人生を思い描く。ビジョンとは、一人ひとりが一生をかけて成し遂げる目標や目的のことです。老人は、自分の人生だけでは到底果たしえないような大きな夢を思い描く。ドリームとは、ビジョンよりもスケールの大きな構想のことです。

ビジョンとは自分の夢の実現、ドリームとは社会を変える夢という考え方に共感します。
ドリームを叶えるためには、一人の力では無理ですし
何世代もの時間が必要かもしれません。
しかし、明るい未来を考え始めることで
生きようという意志がより強くなるのかもしれません。
自分のやっていることが、誰かの夢に貢献できたら最高ですね。

死について考えることは、人生を見つめ直すきっかけになる。

生きている限り人には使命がある
人は目的を失った時に弱くなる」という樋野先生の言葉が響きます。
素晴らしい言葉が、生きる勇気を与えてくれます。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
   

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