アン・ラモットのひとつずつ、ひとつずつの書評

習慣化

とにかく机に向かうこと。毎日、ほぼ同じ時間に机に向かう習慣をつけること。これで、無意識に創作スイッチをオンにする習慣が身につく。例えば毎朝9時とか毎晩10時に 、何があっても同じ時刻に机に向かう。タイプライターに紙を入れるか、パソコンに電源を入れてファイルを開いたら、一時間くらい紙か画面にじっと目をこらす。そうしているうち、少し体が動きだす。(アン・ラモット)

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作家になるための本や文章が上達する書籍を定期的に買うのは
私が物書きに憧れているからかもしれません。
アン・ラモットのひとつずつ、ひとつずつ
Amazonでレコメンドされたので、購入しました。
著者のアン・ラモットと私は、元アルコール依存症という共通項があります。
本書を衝動買いしたのも、それが理由かもしれません。

本や文章がいくら好きでも、書き始めない限り、私たちは作家にはなれないのです。
以前の私は、この当たり前のルールがわかっていましたが
アルコール依存症による先延ばし癖から、書くことを習慣化できませんでした。
しかし、9年前に断酒してから、私はソーシャルメディアのアウトプットをスタートし
少しづつ書き始めたのです。

5年前、一冊目の本を偶然、出版することが決まったのですが
その時から意識を完全に変えました。
締め切りを3ヶ月後に設定されたため、書くことを自分に課したのです。
書く習慣のなかった私にとっては、晴天の霹靂で
気持ちはグラグラと揺れましたが
出版という夢を実現するためには、書くしか道がなかったのです。

その時に決めたのが、「毎日書く!」というシンプルなルールです。
行きと帰りの通勤電車で毎日80分パソコンを開いて
原稿を書き始めたのです。
机の前ではないのですが、私は電車の中で書く習慣を身につけたのです。
その時から、朝書くことが当たり前になったのです。

3ヶ月の執筆期間が、私に書く喜びを教えてくれました。
それを長続きさせるために、私はこのブログをスタートしたのです。

書くことで手に入るものは、赤ん坊を育てているとき手に入るものと同じ。あなたは注意深くなり、心優しくなり、新しい自分を発見さえする 。

書き続けることで、世の中を見る目が変わり
新しいことにチャレンジすることが楽しくなったのです。
出版するというのは、自分の頭を晒すことですから
たいがいのことも怖くなくなりました
頭に浮かんだ言葉を書くことで、自分を整理できるようになったのです。
私たちはふだんの生活で、素晴らしいできごとをいくつも目撃しているのですが
それを表現することで、自分の脳を進化させられることにも気づきました。
情報と情報を結びつけることで、脳が活性化するのです。

自分の体験や書評をブログに書くことで
人に見つけてもらえるようになり
多くのプロジェクトを引き寄せられるようになったのです。
ブログを書くことによって、出版や連載の話もいただけ
自分の新しい可能性も発見できました。

執筆中に、突然、自信がなくなることもあります。
本書を読むとそんな時の対処法も学べます。

作家はみな、書くときに歯を抜くのと同じくらい嫌な気分を味わっている。自然で流麗な文章を書くといわれる作家だって同じだ。

執筆は孤独で、迷走したり、成功を妄想するなど
いろいろな感情が頭に浮かぶことがわかります。
作家の多くも第一稿では、ひどい原稿を書いているのです。
落ち込まないためのアン・ラモットのアドバイスは参考になります。
嫌なことも一時的なものだと考え、深呼吸すれば
書くことを諦めないですむのです。

あとは、フラナリー・オコナーの言葉を信じて、書き続ければ、良いのです。

成人するまで生きられた人なら、どんな人だって一生書き続けるくらいの話のタネを持っているはずだ。(フラナリー・オコナー)

何かを書いてみたい! 何を書いたら分からないという人に
本書はおすすめです。
アン・ラモットの葛藤とそれに対する処方箋が参考になるはずです。
文体や内容も含め、ちょっと不思議な一冊ですが、とても楽しめました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

   

photo credit: Blogger via photopin (license)

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