原稿を書くというアウトプットこそ、実は最良のインプットでもあるということだ。毎週の原稿を書くにあたってテーマを決めるために、まず頭を使う。次にその鍵となる考え方、あるいはキーワードが何かを考える。必要があれば、事実などを調べる。(伊藤元重)
「アウトプットしないインプットは意味がない」と
コンサルタントの高橋政史氏は、4年前に私に教えてくれました。
この一言が刺さり、私のブログは「読書メモ」に変化していったのです。
日々、このブログを書くことによって、私のインプットは加速しています。
毎日3本のブログを書くと決めてからは、読書の時間が今まで以上に増えました。
知識が増えることで、点と点が繋がり、私の脳の中で変化が起きているようです。
シナプスがつながることで、脳が進化している気がします。
脳の可塑性とよく言われていますが、脳はいくつになっても成長することを実感しています。
東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと(伊藤元重著)を読むことで
インプット&アウトプットの重要性がよくわかります。
伊藤教授の知的活動のメソッドはとても、勉強になります。
私も書評を書くことで、読書のスタイルが変わりました。
読書メモを見ながら、キーワードを抜き出し
そこから書評を生み出す作業は、著者との対話を深くしてくれます。
これで、彼らの思考や行動をモデリングできるようになります。
著者の他の書籍に興味をもったり、関連書を読むことで
より多くの知識を自分ゴト化できるようになります。
人に向かって話をする中で瞬間的に考えたこと、あるいはディスカッションの場で思いついたこと、これからは断片的な内容にすぎない。原稿を書くために時間をかけて考え抜いた思考とは違う。しかし、話すという行為の中で出てきたアイディアの中には、驚くほど深い意味を持っていると後で気づくものが含まれていることが少なくない。
アウトプットは書評だけでなく、他者との会話でも鍛えられます。
私もセミナーの講師をしているのですが、話すという瞬間芸から
様々なひらめきを手に入れられるようになりました。
伊藤氏もTVのコメンテーターをやることで、この瞬間芸が鍛えられたと書いています。
番組の本番中に質問に答えることで、落ち着いて対応するという能力が鍛えられるのです。
書くという行為と話すというアウトプットによって
私たちは違うスキルを手に入れられるのです。
昨日もジャーナリストの松村太郎さんと、歩きながら
脳の可塑性について語り合ったのですが
私の書評に対して、意見や質問をもらえました。
こういった会話の中から、新たな気づきや次の行動へのヒントが生まれてきます。
読後の印象に残ったことを再度咀嚼することにつながるし、そこから自分の考え方を発展させることにもつながる。結局、自分の言葉で表現できたもののみが、自分の血や肉となっているのかもしれない。
本を読んだら、読みっぱなしにしていませんか?
もし、そうならば、アウトプットを意識してみてください。
読後のアウトプットは、自分自身を変えてくれるもっとも良い方法です。
著者の知恵を自分ゴト化することで、自分の思考を発展させてくれます。
また、書くという行動を起こすことで、誰かのために貢献できます。
ブログの読者から「ありがとう」と言ってもらえたり
アウトプットを通じて、新たな出会いをデザインできるのです。
最後に、伊藤教授が学生に教える「知的活動の3つの異なったステップ」を紹介します。
第一は、外から知識を習得するという活動だ。
講義を聴いたり、本を読んだりして学ぶのがこれにあたる。 日本の高校までの教育の多くはこれにあたるのかもしれない。 第二は、自分で考え整理して発信するという知的活動である。 レポートをまとめる。人の前で発表する。 こうした活動はここに入る。 自分の頭で考えていくという作業は重要である。そして第三は、 人とのインタラクション(相互作用)を通じて、 思考を発展させていくという活動である。 グループディスカッションを通じて学んだり、 ディベートで論争することなどは、この範疇に入る。
この3つのステップを、意識してこれからも成長していきたいと思います。
ブログやソーシャルメディアの活用もインタラクションになると。私は考えています。
アウトプットとインタラクションが今日の私のキーワードになりました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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