成果も出ていないのに、ほめられるかって?ほめないから、成果が出ないのだ。(トム・ピーターズ)
「ほめる」ということは、「あなたは私にとって、とても大切な存在なのです」というメッセージを、相手に送ることなのである。 相手も、そんなあなたを認めてくれ、あなたをほめてくれるだろう。(植西聰)
人間関係を良くするためには、褒めることがポイントだと
多くの心理学者やコンサルタントが言っています。
これは、私の経験から言っても間違いないと思います。
しかし、私たち日本人は褒めることが苦手です。
褒める教育を受けてこなったので、どう褒めてよいのかがわからないのです。
先日、読了した世界が一瞬で変わる 潜在意識の使い方(石山喜章著)の中に
褒め方がわからないときに役立つ7つのメソッドが紹介されていたので、以下引用します。
これさえ覚えておけば、コミュにケーションや人間関係を円滑にできるはずです。
●相手がいてくれて助かっていること
●相手が出した成果とそれをつくり出したプロセス
●相手が努力していること
●相手が大切にしている価値観
●相手がほかの人に与えているプラスの影響
●相手が変化、成長した点
●相手に対する信頼や感謝の気持ち
褒め上手になるためには、言葉で伝えることだと石山喜章氏は言います。
確かに、言葉で表現しなければ、相手には伝わりません。
上記の7つのメソッドを習慣にして
相手の良い点を見つけたら、すぐに、褒めるようにしたいですね。
遠慮は禁物で、どんどん言葉にしていきましょう。
相手が努力していることや、成長していることを褒めれば
相手の感情はポジティブになり、ますますやる気がわくはずです。
自己承認された経験がない人ほど、褒めることで成長するのです。
本書では、マグロ漁船の事例が紹介されていますが、とても参考になります。
長期間の漁で、どのようにすれば、人間関係を良好に保てるのでしょうか?
長期間に渡って数名の男性が狭い場所で一緒に暮らし、仕事を共にしているマグロ漁船では、人間関係を円滑にするために 「観点を変えてほめる」文化が根付いています。たとえば10名しかいない船員のなかに1人だけ性格の暗い人がいたとしても、 「この船にいるのは明るい奴ばっかりやけど。全員が明るいと、船が沈むからの。明るすぎると危機管理が弱くなるからの」と言って、「性格が暗い=悪いこと」と判断するのではなく、視点を変えてその人の存在価値を認めてあげているのです。
自分の存在価値を認めて欲しいという願いは、すべての人間に共通しています。
たとえ、暗い人間がいたとしても、否定しないで褒めるという考え方がとても勉強になります。
人材不足が叫ばれる中、組織運営でもできない人を引き上げることが
喫緊の課題になっているのではないでしょうか?
その際、できないというレッテルを貼るのではなく
相手を認めることで、組織を強くできると改めて思いました。
本書から、もう一つ若手を褒める事例を紹介します。
若手を叱るときも同じで、「バカか !ここでケガしたら戦力半減じゃねーか!」と相手の価値を認めながら叱ります。若手が単に 「否定された」と思わず 「戦力として認めてくれているんだ」と感じられる表現をするのです。
若手社員に対して「愛」を持って接することで
コミュニケーションは、確実に変わるはずです。
相手のよい点を見つけたら 、相手を認める言葉を使うことで
若手のレベルアップにつながるはずです。
以前、私もコーチングを受けてたのですが
その際、私はいつもコーチから褒められていました。
それがきっかけになり、私は自信を得ることができ
自分のやりたいことができるようになり、本を書くという夢を実現していったのです。
他者をほめる習慣が、組織や人間関係をよくする秘訣だと
本書で紹介されている2つの事例から学べました。
まずは、相手を褒めることから、コミュニケーションを始めてみましょう。
その際、前述の褒めるための7つのメソッドが、必ず役に立つはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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