マグロ漁船ではなぜ人を褒めるのか?褒め上手になるための7つのポイント

成果も出ていないのに、ほめられるかって?ほめないから、成果が出ないのだ。(トム・ピーターズ)

スクリーンショット 2015-11-01 14.02.27

「ほめる」ということは、「あなたは私にとって、とても大切な存在なのです」というメッセージを、相手に送ることなのである。 相手も、そんなあなたを認めてくれ、あなたをほめてくれるだろう。(植西聰)

人間関係を良くするためには、褒めることがポイントだと
多くの心理学者やコンサルタントが言っています。
これは、私の経験から言っても間違いないと思います。
しかし、私たち日本人は褒めることが苦手です。
褒める教育を受けてこなったので、どう褒めてよいのかがわからないのです。

先日、読了した世界が一瞬で変わる 潜在意識の使い方石山喜章著)の中に
褒め方がわからないときに役立つ7つのメソッドが紹介されていたので、以下引用します。
これさえ覚えておけば、コミュにケーションや人間関係を円滑にできるはずです。

●相手がいてくれて助かっていること
●相手が出した成果とそれをつくり出したプロセス
●相手が努力していること
●相手が大切にしている価値観
●相手がほかの人に与えているプラスの影響
●相手が変化、成長した点
●相手に対する信頼や感謝の気持ち

褒め上手になるためには、言葉で伝えることだと石山喜章氏は言います。
確かに、言葉で表現しなければ、相手には伝わりません。
上記の7つのメソッドを習慣にして
相手の良い点を見つけたら、すぐに、褒めるようにしたいですね。
遠慮は禁物で、どんどん言葉にしていきましょう。
相手が努力していることや、成長していることを褒めれば
相手の感情はポジティブになり、ますますやる気がわくはずです。
自己承認された経験がない人ほど、褒めることで成長するのです。

本書では、マグロ漁船の事例が紹介されていますが、とても参考になります。
長期間の漁で、どのようにすれば、人間関係を良好に保てるのでしょうか?

長期間に渡って数名の男性が狭い場所で一緒に暮らし、仕事を共にしているマグロ漁船では、人間関係を円滑にするために 「観点を変えてほめる」文化が根付いています。たとえば10名しかいない船員のなかに1人だけ性格の暗い人がいたとしても、 「この船にいるのは明るい奴ばっかりやけど。全員が明るいと、船が沈むからの。明るすぎると危機管理が弱くなるからの」と言って、「性格が暗い=悪いこと」と判断するのではなく、視点を変えてその人の存在価値を認めてあげているのです。

自分の存在価値を認めて欲しいという願いは、すべての人間に共通しています。
たとえ、暗い人間がいたとしても、否定しないで褒めるという考え方がとても勉強になります。
人材不足が叫ばれる中、組織運営でもできない人を引き上げることが
喫緊の課題になっているのではないでしょうか?
その際、できないというレッテルを貼るのではなく
相手を認めることで、組織を強くできると改めて思いました。

本書から、もう一つ若手を褒める事例を紹介します。

若手を叱るときも同じで、「バカか !ここでケガしたら戦力半減じゃねーか!」と相手の価値を認めながら叱ります。若手が単に 「否定された」と思わず 「戦力として認めてくれているんだ」と感じられる表現をするのです。

若手社員に対して「愛」を持って接することで
コミュニケーションは、確実に変わるはずです。
相手のよい点を見つけたら 、相手を認める言葉を使うことで
若手のレベルアップにつながるはずです。
以前、私もコーチングを受けてたのですが
その際、私はいつもコーチから褒められていました。
それがきっかけになり、私は自信を得ることができ
自分のやりたいことができるようになり、本を書くという夢を実現していったのです。

他者をほめる習慣が、組織や人間関係をよくする秘訣だと
本書で紹介されている2つの事例から学べました。
まずは、相手を褒めることから、コミュニケーションを始めてみましょう。
その際、前述の褒めるための7つのメソッドが、必ず役に立つはずです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: Unaware via <a href=”http:/

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上名言その他クリエイティビティライフハック
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました