50人×50人×50人=12万5000人の味方を生んでいくことにつながる。(マイケル・ウォン)
客家大富豪の教え(甘粕正著)には
ビジネスのヒントか数多く書かれていますが
50人の素晴らしい人脈を作れば、その先の仲間から良い話が運ばれてくるという
マイケル・ウォンの冒頭の言葉がとても響きました。
名刺交換の意味を否定するわけではない。しかし、ただ名刺交換をするだけでは何もしないのに等しい。よく、パーティーや会合で、ひたすら自分の名刺を配っている人物がいる。その人物は、名刺交換をした人物の中にたまたま有名人がいたりすると、その名刺を財布にでも入れて大切に持ち歩いて、私は Aさんと知り合いだと触れ回るのだろうが、詐欺でもしようと思わない限り、そのようなことに意味はない。つまり、あなたのことをよく知らないし、あなたもその人間のことをよく知らない人物と何万人接触しても、あまり意味がないのだ。
お互いの価値を知らない表面的な人間関係をいくらつくっても
それは時間の無駄で意味がないことなのです。
名刺を大量に配ったり、ただ知っているだけの有名人の名刺を手に入れても
結果にはつながらないというマイケル・ウォンの考え方には共感を覚えました。
「私が人脈というとき、頭に描くのは、あなたの 『学校での同級生のように、一生涯付き合っていける人物のこと』だ。少なくとも、学校の同級生以上の信頼関係がない人物と何か一緒に仕事を始めても、結果的には時間の無駄になることが多い。あなたの親しい友人であれば、有利な条件でビジネスをスタートできるときや、幸運が舞い込んできたときに、まずあなたに声をかけてくれるだろう。それこそが『真の人脈』であり、あなたに 『富をもたらしてくれる人脈』なのだ。そして、その『人脈の核となるのが50人の仲間』なのだよ」
人脈とは、核となる50人の仲間だという考え方を信じれば
パーティーや勉強会での名刺交換の態度も変わります。
名刺交換は自分を成長させてくれる仲間を見つけて
よい関係をつくるスタートラインにすべきなのです。
人が常時付き合える人は最大50人だと言われていますから
ベストな50人との関係作りに、新たな出会いを位置付けるべきなのです。
確かに大切な話は身内や信頼できる仲間にしか話しません。
ビジネスにおいても本当に良い話は、世の中に流通しないものです。
良い話が運ばれてくるような人脈を作ること大切で
名刺の数を競うことを目的にしてはいけないのです。
「名刺をひたすら配って歩いている人物には、自分の友人や知人たちに回すには申し訳ないからというような、条件の悪い話しかやってこない。実際、信頼関係のない人間に有利な話を持ち込む愚かな人間などいない。 『真の人脈』を作ることの重要性を理解できない彼らは、儲からない案件に手間と暇をかけて小銭を稼いでそれで満足する。
条件の悪い話を追いかけるくらいなら
信頼できる人とのミーティングに時間を費やした方がよいのです。
結局は、人間関係の最優先順位をどこに置くかということです。
ビジネスパートナーにも優先順位をつくり、50人との関係を緊密にすることが
長期的には正しい考え方なのだと、本書から学べました。
お互いをよく知らない人とビジネスをするより
何度も会って信頼関係を深めた人とのビジネスの方が
はるかに成功する確率は高そうです。
自分が信頼できる50人をしっかりと選んで
その人と深い交流をすることで、その人の仲間につながっていけるのです。
この50人は時々入れ替わりますから、新しい出会いもデザインしなければなりません。
50人×50人の法則を信じて、2016年を良い年にしたいと思います。
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