自分とまったく同じ人間からは、学ぶことはない。(カルロス・ゴーン)
カルロス・ゴーンのゴーンテキスト ビジネスの教科書の中には
優れた経営者になるための方法が簡潔に書かれています。
ゴーンは企業には多様性が必要だと本書で言っています。
さまざまな人間が、お互いに率直に意見を交換することで、多くの恩恵を享受できるのです。
人は自分と同じような人間からは、たいして学ぶことはできません。
自分とは性格が違う人、背景や年齢、言語、受けてきた教育
社会的な経験の異なる人たちからこそ、多くを学べますから
多様な人たちと積極的に付き合うべきなのです。
以前の日産はエンジニアはエンジニアとだけ話し合い
デザイナーはデザイナー同士で固まっていました。
ゴーンは日産再生のために、クロスファンクションチームを作り
多様性をキーに経営を改善していったのです。
多様性を早いうちから学ぶために
ゴーンは若い時から留学したり、海外で仕事をすべきだと言います。
海外に行くチャンスがあれば、必ず名乗りを上げてチャレンジすべきで
それを苦労だと思わずに、チヤンスだと思うのです。
外国に行けば、勉強以外のさまざまなことを学べます。
文化や食事が日本とはまったく異なる環境で暮らす体験によって
私たちは、適応力や順応力を養えるようになるのです。
また、ゴーンは、リーダーの資質について以下の3つをあげています。
優れたリーダー
1.モチベーションを高める力があること
2.人から信頼されること
3.結果を出していること
真のリーダーシップに、年齢や肩書きは必要ありません。
リーダーに必要なのは、人格と勇気と実績なのです。
リーダーとは、意思決定にともなう責任を進んで引き受け、変化を選択できる人です。
言行が一致し、多様性を認められる人材がリーダーなのです。
優れたリーダーには、共通の資質があります。
リーダーの資質
1.人とつながる能力、
2.勝利にこだわり、勝ちたいと思っている人、
ゴーンは上司だけでなく、同僚や部下、見ず知らずの人とでも
瞬時に繋がれるのが、リーダーだと定義しています。
誰とでも仲良くなることで、多くの人の能力を把握できますし
大きなトラブルがあっても、彼らの応援で乗り越えられます。
たとえ、危機に陥っても、勝利にこだわり、勝ちたいと思っている人が
周りの力を活用して、問題を解決するのです。
勝ちたいと思う資質、問題を解決できる能力を養うためには、ある種の自信が必要です。
自信を高めるためには、的確な判断を重ねるしかありません。
リーダーシップは、経験によって作られるのですから
若い時から色々な体験をしておくべきなのです。
優れた人物など存在しない。あるのは優れた環境だけだ。
失敗した時こそがチャンスで、それに挑戦することが成長を促します。
多様な経験を重ねることこそが、リーダーへの近道なのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Nissan GT-R via photopin (license)
コメント