一生懸命に質問すれば、たいていの場合、クライアントは熱心にいろいろと教えてくださるものです。そして、私が夢中になって「いやあ、面白いですね」と話を聞いていると、不思議と一体感も生まれます。するとそこからさらに話が深まり、業界の裏話が聞けたり、それがまたアイデアや発想に活かされたり……という好循環が生まれます。(佐藤オオキ)
外部のコンサルの仕事は先方の期待値以上に、企業を成長させることです。
そのために、佐藤氏は企業の情報を徹底的に集めることが大事だと書いています。
わからぬことや、社内の意見が分かれていることがあれば
あきらめずに質問を繰り返すことで、ヒントが見つかります。
社員に一生懸命質問することで、課題が明確になり、解決策が見えてくるのです。
質問することで、社員との一体感が生まれ、ゴールの共有ができるようにもなります。
提案する際の精度が確実に上がっていくことで、ビジネスのスピードアップにもつながります。
もう一つ、打ち合わせでは相手が「これは当たり前のことだから、あえて言う必要はない」と思っていることこそ、深く突っ込んで聞くようにしています。実は、クライアントが「ここがウリです」「面白いのはここです」という部分は、ユーザーから見るとそんなに魅力的ではない場合が少なくありません。ものすごく特殊な技術や珍しいものというのは、特殊であったり珍しかったりする以外にあまりいいところがなかったりします。一方、「まあ、これはわざわざお話しするほどのことでもないのですが……」という言葉の後には、思わず「それは面白いですね」と身を乗り出すような話を聞けることが多いもの。
実は、企業の中の常識に、改善のヒントが隠されていることが多いのです。
社員が当たり前だと考えて、人に話さないことがその企業の強みだったりします。
自分の価値は、案外自分ではわからないものなのです。
企業の中には、必ずその企業ならではの「強み」があります。
その強みを社員の方と一緒に見つけ、それを徹底的に引き出すのが
外部コンサルの最も大事な仕事なのです。
その時に相手の意見を引き出す「バカな質問」をすることが効果的です。
「こんなことを尋ねてもよいのだとうか?」という質問が
相手の心を開き、コミュニケーションの壁をなくしてくれるのです。
これが会社の価値を見つけるキッカケになります。
会社を成長させるという共通の目標のために、外部の視点を取り入れてもらうことで
意見が闊達になったり、部署間の風通しがよくなることが多いのです。
そのためにも、外部のコンサルは優等生になるのではなく、あえてバカになって
相手の会社のコミュニケーションをよくする努力をすべきなのです。
私もコンサルする時には、経営者や社員の方に質問を繰り返します。
時には、バカな質問をして、場を和ませます。
同じ質問でも、答える社員によって、反応が異なります。
このギャップに気づき、深掘りすることで、強みや改善点が見つかるのです。
質問力を磨くことが、提案を良くする入り口なのだと
400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術から学べました。
企業のコンサルやイタリア進出などのネンドの事例がとても勉強になりました!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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