ツマラヌ人間にならないための読書術。戦略読書(三谷宏治著)の書評

ヒトは、実際の経験だけでなく、本からも深く学び行動できる存在です。だからこそ、ヒトは大きく前に進めるのです。人生という有限の時間の中で、ヒトが諸先輩方に優り 、進化を続けるためには、高密度の学びである 「良い本」を読みこなすことが一番の近道なのです(ただし、人と同じものを読み続けると、ツマラヌ人間になってしまうので注意!)。(三谷宏治)

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三谷宏治
氏の戦略読書を読むと、読書の幅を広げたくなります。
どうしても私の場合は、読む本がビジネス書に偏ってしまい
同じような内容の本をセレクトしがちです。
習慣化や自己啓発、名言集、読書論が中心になり
昔好きだった小説や自然科学の本を読むことをすっかり忘れていました。
これでは、自らを「ツマラヌ人間」にしているとハッとしました。
読書の習慣を変えないと、ただの普通にオヤジになってしまいます。

みんなと同じ本を読んではいけない! 」と三谷氏は力説します。
自分をコモディティ化させないためには、戦略的な読書を心掛けなければいけないのです。
私たちの体が食べたものでできているように
私たちの精神・思考もまた、読んだ本でつくられています。
いろいろなカテゴリーの価値ある本を読めば、自分を成長させられるのです。
新しい発想を生み出すためには、多様な読書が鍵になるのです。

幅広いジャンルの本を読むことは、新しい発想を生み出すことにつながります。発想の多くは、幅広い知識の組み合わせによるものだからです。その知識は、自らの観察によるものもあるでしょうし、本や雑誌、ネットから得られるものかもしれません。それが十分破壊力のある発想であれば、「経験の壁」を乗り越えるのではなく、打ち壊すことができるでしょう。それをわれわれはイノベーションと呼ぶのです。

オヤジになると頭が固まり、新しいモノを取り入れられなくなります。
だから、余計にオヤジの読書には「戦略」が必要なのです。
読書をコントロールしなければ、私たちは気づきを得られないのです。
若い著者や創刊された雑誌を手に取ることで、違う世界を見つけられます。
読書のポートフォリオを見直すために
本のカテゴリーのマトリックスを切って
自分の世界を広げたくなりました。

でももちろん、誰とでも取り替え可能な大量に存在するコモディティ人材になってしまっては、話になりません。自分をこれまでより少しだけ、取り替え困難で、少数しか存在しない価値ある存在にしていくことが、必要です。つまりそれは、自身をオリジナリティある、時間効率の高い人間に高めていくということなのです。それがきっと、みなさんの楽しい人生、変化に強く競争力あるキャリアにつながります。

読者ブロガーの私にはこの三谷氏のこの言葉が響きました。
他者より優れたアウトプットを出せなければ、私には存在価値がないのです。
三谷氏の読書論から、私はとてつもない刺激をもらえました。
個性的で読者の役に立つ記事を書くために、読書の戦略を見直してみます。
ブロガーだけでなく、ビジネスマンはアウトプットの質を上げなければ戦えません。
そのためにもライバルとは違う切り口を見つけ
それをプレゼンできなければ、厳しい競争に勝てないはずです。
自身をオリジナリティな存在にするために、本書を徹底活用しようと思いました。
三谷氏の435冊の読書ガイドも今後の本選びにとても役立ちそうです。

私の課題は、非ビジネス系や小説をもっと読み
自分にサプライズを与えることだとわかりました。
本屋の歩き方を変えて、新たな本に出会いたくなりました!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

photo credit: Every night the same thing via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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