一度も病気をしたことのない人間とはつきあうな。(トルストイ)
いい言葉は、いい人生をつくる(斎藤茂太著)の中のトルストイの言葉が好きです。
病気をすることで、人は強くなれます。
特に長期入院などすると、自分の人生を徹底的に考えます。
二度と病院から出れないのでは?
今日で死んでしまうのでは?という恐怖感から、命の儚さに気づけ
今を大切にしようと思えます。
また、自分の命を大事にすると同時に、人にも優しくなれるのです。
誰でも、健康がいちばんだと思い、丈夫な体をもちたいと願っている。だが、病気にならなければ、見えてこないものもある。『ドクター』という古い名画がある。有能な医師がある日、喉頭がんに冒される。彼は初めて、がん診断のための検査の非人間的なこと、医師の無神経な扱い、患者の底知れぬ恐怖感を味わう。手術後、声が出なくなってしまった彼は、そのどうしようもないいら立ちから妻にあたり、同僚の姿に、妙におびえるようになる。(中略)最終的にこの医師は手術に成功し、声の喪失も手術後の一時的な症状で、やがて元どおりの元気な姿で医療現場に復帰する。彼はこのとき、「医師から人間になった」のだ。(斎藤茂太)
特に、医者は患者に優しい診察を心がけるべきだと斎藤氏は言います。
医者だけでなく人は逆境を体験すると、人に優しくなれます。
優しい気持ちで接することで、信頼関係を作れるようになります。
病気にならなくとも、仲間に優しくできるようになるために
多くの苦労を体験しておくとよいかもしれません。
失敗を繰り返すことで、私たちは逆境に強くなり、人間関係を良くできるのです。
いい言葉は、いい人生をつくる [ 斎藤茂太 ] |
病気や失敗は、自分で望んでそうなるものではない。だからこそ、「なんでオレがここで挫折しなければならないのか」と考えるのではなく、「自分はまたとないチャンスを与えられたのだ」と考え方をスイッチしてしまったほうがよい。すごく落ち込んでいて、とうていスイッチチェンジなどできそうもないというなら、言葉だけでもいい。「病気になるなんて、自分は運がいい」と何度も口にすることだ。言葉には言霊があり、何度も口にしていると知らず知らず、その気になってくることがあるからだ。祈りや願かけなどは、こうした心理をたくみに生かしたものだといってもよいだろう。
逆境を乗り越えるために、気持ちを強くすべきだという考え方に共感します。
ピンチは、最高のチャンスだと思うことで、私たちは行動できるようになります。
私も30代の時に長期入院した経験があるのですが
その時に徹底的に本を読み、その後の人生を考えるキッカケをつくれました。
病気になったおかげで、いろいろなことを考える時間を持てたと思い
今ではその時の辛い体験に感謝できるようになりました。
逆境でも自分を恨まずに、運が良いと考え
元気な言葉を発すると自分の人生を良くできるのです!
レジリエンスを鍛えることを今週も意識したいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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