マルチタスクの罠に陥るな!シングルタスクで生産性をあげよう!

同時に2つ以上のことをしようとすると、仕事が遅くなるだけでなく間違いも増え、結局やり直しとなって、さらに時間がかかる。以前より忙しい気がするのに、できあがる仕事は減り、質も落ちる。マルチタスクの代償は大きい。ヴァンダービルト大学の人間情報処理研究室のディレクターであるレネ・マロワによると、2つの作業を並行して行った人は同じ作業をーつずつ順番に行った人と比べて時間が30%ほど長くかかり、間違いが2倍になったという。(キャロライン・ウェッブ)

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昨日に引き続き、キャロライン・ウェッブ
最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術の書評ブログを続けます。
前回は、1日の優先順位をつけることで、成功の可能性が高まるという話を書きました。
目的を設定し、やる気を刺激されるような行動目標を作ることと
目的を強化する手段を決めて、そのための時間を配分することが重要なのです。

では、どうすれば与えられた時間内にすべてを行い
1日を満ち足りた気持ちで終えることができるのでしょうか?
わたしたちは日々忙しくなっていますから
生産性を高めなければ、タスクは終わりません。
わたしたちはマルチタスクによって、それを解決しようとしがちですが
実際には、自分を忙しくしているだけだで、マルチタスクには効果がなかったのです。

マルチタスクは仕事をやっているという満足感だけでなく、わたしたちにひそかに小さな刺激を与える。脳の報酬系は、新しいものや人との関わり合いが好きで、とりわけ予期していなかったものを喜ぶからだ。愛用のIT機器の着信音や振動は報酬の可能性を
約束している。おもしろい情報かもしれないと思わせる。たいていはスパムにすぎないが、確認せずにはいられない。研究では、マルチタスクが生産性を低下させることが研究で明らかになっている。つまり、1日の仕事時間を長引かせているのだ。 

脳の新しもの好きが、わたしたちにマルチタスクをさせていますが
IT機器からの刺激はスパムと同じで、多くの誘惑が生産性を下げてしまうのです。
また、脳はタスクが切り替わるたびに、時間とエネルギーを消費します。
他のタスクをやるたびに元の作業に完全に戻るためには、貴重な時間が使われます。
仕事中にメールの返信をする場合、それまでにやっていた作業に戻るために
15分かかるという調査結果もあります。
これは実際にメールを返信しても、しなくても同じ時間が必要だったとのことです。
脳の特性を理解すれば、シングルタスクが正しいことがわかります。

脳のために、シングルタスクを意識した1日のスケジュールを作りましょう。
似たような仕事をまとめて、どの時間帯に何をするかを決めてしまうのです。
また、目の前の一つのことに、エネルギーを集中させれば、よりパフォーマンスが高まります。
アラートをオフにしたり、ソーシャルメディアの誘惑を事前に取り除きましょう。
私はブログを朝、昼、夜に分けて、1日3本書いていますが
記事に集中するために、Facebookをできるだけ見ないようにしています。
Facebookを小さな報酬にして、書き上げたら読むのです。
また、書き終える時間(デッドライン)をあらかじめ決めて
ブログを書くことに集中すれば、記事を確実にアップできます。

生産性を高めるためには、上手に休憩をとることも大事です。
無理は禁物で、疲れたら休まないと気力を保つことができません。
本書には、マインドフルネスの休息も価値があると書かれています。
パニックに陥っている時には、呼吸が乱れていますから
深呼吸をすると集中力を取り戻せます。

先延ばし癖を克服することも意識してみましょう!
将来の利益をしっかりと思い浮かべることで
そのタスクに魅力を感じられるようになります。
最初の一歩を好きなことに結びつけられれば、人は行動ができるようになるのです。
自分の生産性を高めるためのメッソドを本書から学ぶことで
自分を確実に変えられるようになります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
脳が喜ぶ仕事術の書評は、こちらからお読みください。

私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
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hoto credit: Till III via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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