モノや情報があふれている世の中で、流行っているお店には何があるのでしょうか?常連のお客様は喜んで来店するものです。では、何に惹かれていつものお店に通い、自分の好きな商品を買い続けるのでしょうか?それは、ずばり「ブランド」です。(理央周)
ブランドとは何でしょうか?きれいなロゴがある商品でしょうか?高級な品物でしょうか?それだけではありません。ブランドがあるからこそ、商品やサービスがずつと買い続けられるのです。
マーケティング・コンサルタント仲間の理央周氏の新刊
なぜ、お客様は「そっち」を買いたくなるのか?を読むと
経営者は本書は具体的なケーススタディから
マーケティングやブランディングを学べます。
特にブランディングについての整理が、とてもわかりやすかったので
今日はこの部分にフォーカスして、本書を紹介します。
モノや情報があふれている現代社会においては
顧客に見つけてもらうことが大変難しくなっています。
消費者から認知され、理解されない限りビジネスはスタートしません。
しかし、多くの人たちはこのスタートラインを理解せずに
意味のない広告に頼ったり、価格を下げるなど無駄な作業を繰り返してしまいます。
ブランディングという言葉を知っていても、人によって捉え方が違います。
ブランディングの中身をちゃんと理解している人は、実はあまりいないのです。
ネーミングやパッケージなど一部の知識だけで経営するのではなく
ブランディングの知識を身につけることで、顧客をファンにできるようになります。
ブランドとは、販売者又は販売者グループの商品又はサービスを特定させ、競争者のそれらと識別することを意図した名前、用語、符号、シンボル、若しくはデザイン、又はそれらの組み合わせである。
理央氏は有名なフィリップ・コトラーのブランドの定義を紹介しながら
ブランディングについてわかりやすく解説しています。
1、ブランドを作るのは「企業側」、すなわち「あなた」です。
2、受け取るのは「消費者」であり、「お客様またはその候補」です。
3、特定されるのは「製品またはサービス」、すなわち「あなたが売るもの」です。
4、「名前、ロゴ、デザイン」を組み合わせます。
5、「あなたのライバルと違うものですよ」と主張します。
消費者から見て、競合より素晴らしいモノに見えるように
ネーミングやロゴを組み合わせましょう。
顧客に他の店より優れていると一瞬で思い出してもらえれば
広告は必要なくなり、売上や利益を上げられるようになります。
そのジャンルで一番最初に思い出してもらえる企業になれれば
ブランディングで成功していると言えます。
なぜ、お客様は「そっち」を買いたくなるのか? [ 理央周 ] |
では、経営者はどのようにブランディングをしていけばよいのでしょうか?
私たちは顧客との関係をしっかりと構築するために
ブランド・マネジメントを取り入れればよいのです。
ネーミングやロゴだけでなく、顧客に自社の価値を伝える必要があります。
自分たちのメッセージに共感してもらうことで、顧客との良好な関係を築けるのです。
そのためには、以下の4つのステップで理解してもらいましょう!
1、あなたが「誰」なのかを知ってもらう
2、あなたが「何」
3、あなたの「いいところ」
4、あなたが「ベスト」だと思ってもらう
そして、そのためには、まずは知ってもらうこと、認知がキーになります。
消費者は自分の知らないものを買うことはありません。
だからこそ、ブランドの個性をしっかりと知ってもらうことが必要になります。
自社の強みを明確にし、誰に届ければよいかを考えることから
マーケティングは始まります。
そして、自分たちがベストな選択であることを伝えることで
顧客から支持され、モノやサービスが自動的に売れるようになるのです。
本書はフレームワークを駆使してマーケティングやブランディングを説明しています。
また、2者択一形式でわかりやすくケーススタディが紹介されているので
素人の方から専門家の方まで楽しめる内容になっています。
この事例を読むだけで、マーケティングを体系的に学べます。
有名なブランドではなく、地域のお店や会社のケーススタディが多いので
中小企業や個人商店のオーナーさんが読んでも、すぐに活用できるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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