新規事業は常に10%の余剰リソースを使って立ち上げられ、それが結果として次の時代の新しい展開を生み、会社を支える事業へと育っていっている。(小山龍介)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
起業を考えている方にオススメの一冊が
パトリック・J・マクギニスの10%起業 1割の時間で成功をつかむ方法です。
自分の本業以外の仕事に10%の時間で起業するとリスクを取らずに
未来を明るくできるというのが、著者のマクギニスからのメッセージです。
本書の序文の小山龍介氏の序文を読むだけで、本書の価値がわかります。
人生の10%を余りと考えるのではなく、貴重な時間と捉え
起業できれば、私たちは人生をより良いものにできるのです。
10%というと「余り」という感じがする。しかしこれはとても大切な人生の「余白」なのだ。生きているといろいろなしがらみが生まれて、自分の思い通りに行かないこともでてくる。
人生の時間という限られたリソースを、ただ「生きる」ために費やしてはダメなのです。
『私たちの命は未来へ向かって「生きていく」ためにある』という
小山氏の言葉が響きました。
実は、私も起業家の一人なのですが、この本に書かれている10%起業を
数年前から実践することで、最終的に会社を設立できました。
本業の合間に、本やブログを書いたり、セミナーをしているうちに
人脈が広がり、起業のアイデアがたまっていきました。
そして、IT弁護士の中野秀俊氏とみらいチャレンジというベンチャーを
起業することを決め、今年の4月から新たなスタートを切ったのです。
本書には私たちのような起業家が何人も登場します。
彼らの実績を読むことで、この数年間の自分の行動が正しかったと
お墨付きをもらえ、とてもハッピーになれました。
10%起業 [ パトリック・J.マクギニス ] |
起業とはいちかばちかの賭けではなく、今までの生活に付け足すものだ。起業により収入の可能性が広がり、リスクから身を守ることができる。生活もより豊かで楽しいものに変わる。すばらしいことだと思わないだろうか?(パトリック・J・マクギニス)
10%起業に必要な3つのことを著者のパトリック・J・マクギニスは教えてくれます。
■自分の能力に対する自信
■必要なときには援助を求める前向きさ
■スタートを切るためのツール
たったこの3つがあれば、私たちは新たなチャレンジができるのです。
あとは、自分の時間と資産の10%をやりたいことに投資すればよいのです。
自分の時間の少なくとも10パーセントを─そして可能なら資産の10パーセントも─新たな可能性に投資する。自分の経験と人脈を元手として、自分の強みを生かしたり、それまでのキャリアに足りないものを得たり、関心事を追求したりするために起業する 。しかも、そうして生み出したもののすべては自分のもの。あなたがオーナーだ。これからの人生、あなたのキャリアにはさまざまな変化が待ち受けているだろう。
自分の強みを生かして、新しいことにチャレンジすれば
たくさんの出会いを得られます。
今までのキャリアでは手に入れられなかったスキルやノウハウを
自分のものにできるのです。
2015年のギャラップ調査によるとアメリカ国内の会社員のおよそ70%が
「やる気がない」または「仕事に打ち込んでいない」とのことです。
数千万の人々が職場にいながら仕事を放棄している悲しい状況です。
合併、海外移転、アウトソーシング、リストラなどの影響で
現代の職場はつねに変動し、労働者のリスクになっています。
このような状況では、長期的な人生設計など立てようがないのです。
起業するということは、職業生活の多角化を意味している。この”プランB”が生まれることによって、あなたのキャリアに思わぬ落とし穴が潜んでいても、被る影響を最小限に抑えることができる。次に、起業により、あなたは富の源を自分の手でつくることになる。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」ということわざが示すように、ある事業のオーナーになって初めて、本当の価値を生み出すチャンスが手に入る。3つ目に、多角化によりもたらされるのは経済的な利益だけではない。人生そのものがより楽しく、生きがいのあるものに変わる。最後に、起業のスキルが身につくことにより、あなたの職業人としての価値が上がる。
時間を無駄に過ごすのやめて、希望を持って10%起業にチャレンジすれば
人生を豊かなものに変えられます。
やりたいことがあったり、未来に希望を持てないのなら
10%起業というプランBを選択してみましょう!
それが、自分の職業人としての価値を高めてくれるのです。
フルタイムの仕事を通じて身につけた能力や知識や人脈を社外での仕事に利用するのは、一見したところ自分勝手な行動のように思える。しかし同時に 、独自の事業に挑戦することを通じて新たに獲得したり伸ばしたりしたスキルや能力を、昼の仕事に活用することも可能だ。
私たちはまだ見ぬ未来のために時間を使う自由を持っているのです。
未来を変えるためにも10%起業をスタートしてみましょう。
それが、本業にも良い影響を与えてくれます。
私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
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ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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