1日に30分読書をした人は、しなかった人より長生きしている。(ベッカ・R・レヴィー)
NewyorkTimesでレヴィー博士は、読書で長生きができると発言しています。
この数週間で、読書と長寿が関連しているという記事が
多くのメデイアに掲載され、話題になっていました。
Inc5000のJessica Stillmanの
Yet Another Reason You Should Read More: You’ll Live Longerという記事も
そのひとつでLifehacker日本版で翻訳されていました。
「もっと本を読むべき理由がまた1つ発見される」というタイトルで
読書による新たな効果が紹介されていました。
科学ジャーナル『Social Science & Medicine』の9月号に掲載され、『the Guardian』誌で取り上げられたこの研究論文は、50歳以上の人3,500人を対象に調査した結果ということです。イェール大学の研究チームが、対象者を12年間追跡した結果、週に3時間半以上読書をする人は、まったく読まない人より、死亡率が23%低いと結論づけられたのです。読書はするが週に3時間半未満という人は、死亡リスクの低下が17%でした。
週に3時間半、すなわち1日30分の読書が長生きにつながるのです。
本を読むことで知的好奇心が刺激され、脳がワクワクするのがその理由かもしれません。
読書に夢中になることで、多くの情報が脳の中でつながり、脳を活性化します。
本に夢中になる人は、2年ほど長生きできることなります。「本を読む人の集団と、まったく読まない人の集団を、生存率が80%の時点(20%の人が死亡するのがいつか)で比較した結果、読まない人の20%が死亡するのは調査開始後85カ月(7.08年)だったのに対し、読む人の20%が死亡するのは108カ月(9.00年)後でした」と研究者らは書いています。
また、新聞や雑誌よりも、本を読むほうが、効果が高いそうです。
著者の体験や知識がつまった本のほうが、短いニュースよりも
文章や表現が工夫されていて、確かに読む価値があります。
小説やビジネス書の長さが、関係しているのかもしれません。
本の続きを読みたいというワクワク感が脳によい影響を与えていると私は考えています。
遅読家のための読書術 [ 印南敦史 ] |
「読者をより夢中にさせるため、認知機能への効果がより高くなる」と
イェール大学公衆衛生大学院のAvni Bavishiof氏は発言しています。
本がエキサイティングであればあるほど効果がありそうです。
集中して読書を楽しむことが、私たちの寿命を延ばしてくれるのです。
研究者たちは、効果を得るための目安として1日30分程度を勧めています。どんな本を読むべきかについては、研究者らはまだ、紙の本ということ以外にくわしいアドバイスはできないようですが、これについては必ず将来の研究対象になるだろうと言っています。
読書で長生きできるという話は、本好きの私にとって嬉しい情報です。
長生きするためには、食事、運動、睡眠に加えて、本を読もうという情報が
今後、日本のメディアでも話題になるかもしれません。
もっと本を読んだほうがよいというのは、多くの人が理解しているはずです。
しかし、スマホやソーシャルメディアの普及で
悲しいことに多くの日本人の読書時間は減っています。
今回の記事を含め長生きできるという読書のメリットが広く知れ渡れば
読書を始める人や再開する人も増えるかもしれません。
長生きしたかったら、読書をしようをキーワードにキャンペーンを行えば
日本人の知的水準をレベルアップさせるだけでなく
医療費を削減にもつながるかもしれません。
書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく。(チェーホフ)
チェーホフが言うように読書によって、私たちはより強くなれ、長生きできるのです。
この記事を読んで、読書のワクワク体験をもっともっと重ねたくなりました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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