スタンフォード大学で教え始めて2~3年経った頃、「講師の服装が学生に及ぼす影響」をテーマにした研究に触れる機会がありました。驚いたことにその研究で、講師の服装がきちんとしていればいるほど、学生たちは熱心に学ぶということが分かったのです。私は驚愕しました!ほかの研究でも、きちんとした格好で授業をする講師は、「有能で熱心だ」と学生に評価され、学習に良い影響を与えることが分かりました。(ケリー・マクゴニガル)
ケリー・マクゴニガルの新刊の書評ブログを続けます。
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルールで
著者はファッションの重要性に気づきます。
子供の頃からオシャレにこだわってきたケリーは
西海岸のカジュアルなスタイルが好きになれませんでしたが
きちんとしたカッコが相手の印象を変えるを知ることで
自分のファッションを取り戻していきます。
それは最初は学生のためでしたが
きちんとした服装を習慣にすることで、自信を取り戻していったのです。
きちんとした服装をすることは、 「学生のために」と試みに始めたことでしたが、結果的には自分への〝ギフト〟になりました。素敵な服を着ると、前よりも自信が湧いてきました。 「自分がしていることには重要な意味がある」という感覚を得られました。
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール [ ケリー・マクゴニガル ] |
「装いの認知力 (enclothedcognition)」をご存知でしょうか?
ノースウェスタン大学の心理学の研究によると
服装が「自分の役割を果たすための能力」を
最大限に引き出す手助けとなるそうです。
例えば、注意力が必要とされる仕事をする時は
白衣(医師や科学者の象徴)を身に着けた方が、良い仕事ができます。
「自分はこうなりたい」と思う特徴と、服やスタイルを結びつけると
実際にその特徴を表現したり、仕事の質を高めてくれるのです。
しかし、服装や外見だけに頼るだけでは信頼関係は構築できません。
ボディーランゲージや感情表現、アイコンタクトといった「非言語表現」によって
私たちは人を判断していることを忘れてはいけません。
この「非言語表現」こそが、あなたの存在価値を示してくれます。
自信、生き方や仕事への熱意は、「非言語表現」によって相手に伝わります。
相手に良い印象を与えたければ、こうした要因(非言語表現)は
前述の服装選びと同じくらい重要なのです。
「非言語表現」で良い印象を与えるためには、自分に自信を持つことが大切です。ですから、重要なイベントで、あるいは毎日の仕事で何を着ていくか考える時は、 「自信」と 「自分らしさ」を最優先に考えることです。
ファッションに関して自分に問いかけてみましょう。
その服装で、気分がよくなるか?自信が持てるか?を
「装いの認知力 (enclothedcognition)」の視点で
チェックするとよい仕事ができるようになります。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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