IT業界にうつが多い理由。

脳科学の視点から見るとIT業界が抱える問題は、二つ考えられます。一つは、身体を動かさないこと。この業界は、どうしても長時間のデスクワークになりがちなので、太陽の光を浴びる機会のある外回りの営業社員などと比べると、どうしても運動不足になり、セロトニン神経が弱ってしまいます。そしてもう一つは、実は、これがとても大きな問題なのですが、 「相手が人間ではない」ということです。(有田秀穂)

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先日、うつになる原因をこのブログで紹介しました。
運動不足と人との良質なコミュニケーションが少なくなると
うつになる可能性が高いというのです。

昔の職場であれば、一日中デスクに座って仕事をすることはあまりなかったのですが
今は終日パソコンの前に座り、作業をしている人も多いと思います。
一日中データ作成やメールの送信をしていれば、ストレスも高まります。
特に、IT業界で働く人はこの傾向が高いのではないでしょうか?

ITエンジニアの2割が医師からうつ病などの心の病であると診断されたことがあるそうです。
コミュニケーションもメールとスカイプ、チャットで済んでしまいます。
同じ部署でもメールでやり取りすることが当たり前になり、デスクから動きません。
これが運動不足を助長し、人とのふれあいを減らしているのです。
お昼ご飯もデスクで食べるなど体を動かさない習慣が
自分で自分を追い込んでいるのでいるのです。
長時間労働、技術革新、孤独な作業が心の病を引き起こしています。

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体を動かさずに、人とのコミュニケーションなしに一日中働いていれば
気持ちが落ちるのも当たり前です。
運動不足や孤独を感じたら、一旦仕事から離れて
自分の心と体の健康を守ることを意識しましょう!

有田秀穂氏脳からストレスを消す技術の中で
散歩や深呼吸のリズム運動と人とのふれあいがうつを改善すると書いています。
メールを使わずに社員とコミュニケーションすることで、パソコンから距離を置けます。
お昼ご飯を仲間と外に食べに行くことで、体を動かしたり、人との会話も楽しめます。

また、朝晩の通勤時には歩くことを取り入れ、セロトニンを活性化しましょう。
これで大脳皮質全体の動きをよくして、うつを防げます。
スティーブ・ジョブズは、自然の中を歩きながら会議をしていたそうです。
時間がなくてもやり方を工夫すれば、脳を活性化できるのです。

シリコンバレーでは会議時に、パソコンを禁止する企業も増えています。
このトップレス会議によって、パソコンやデバイスから解放されます。
五感を使って人と議論することで、共感脳を鍛えられます。
人とのコミュニケーションを積極的に行うことで、孤独を感じなくなります。
笑顔や優しい言葉をお互いにかけるようになれば、幸せな気分を味わえます。
忙しい状態を少しでも良くして、自分を守ることを考えましょう。

当然、IT業界の問題も大きいと思います。
過重労働や睡眠不足が、心の病には当然影響を及ぼしています。
電通の新入社員の自殺問題も含め、会社の労務管理にも課題があるのは言うまでもありません。
そんな環境下でも、苦労しないために、ワークスタイルを改善していきましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
有田秀穂氏の関連記事はこちらから

    

     

photo credit: thepatrick Where Patrick Works via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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