私は宴席で「よくお酒が我慢できますね」といわれるのですが、
とんでもない。飲酒によって起こりうる・少なくとも、その夜は眠りが浅くなる・次の日の午前中はずっとぼーーーっとしてしまう・そして、10年とか20年先にアルコール依存症や、 認知症になるリスクを増してしまう ということを自分事として考えるほど、飲酒は無理なのです。 それは、今の自分と同じくらいリアリティをもって、 将来を考える癖があるからです。(勝間和代)
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お酒に関して、私も勝間和代氏と同じような質問をよく受けます。
宴席で私はアルコールを一切飲みません。
お酒を飲みそうな顔をしているので、いつも同席している人に不思議がられます。
初対面の方には必ず「なぜ飲まないのですか?」と理由を聞かれます。
私は笑いながら、以前はアルコール依存症だったと答えることで、たいていの方は驚きます。
そして「よく飲まずにいられますね〜」と感心されるのです。
ASKA容疑者が覚せい剤使用で再逮捕されました。
覚せい剤は一度始めるとやめられないといいます。
お酒もそれと同じで、依存症になるとなかなかやめられません。
脳には「快感回路」があり、この回路が興奮する時に私達は「快感」を感じます。
この快感を得るうちに、お酒に頼るようになり、アルコール依存症になってしまうのです。
覚せい剤やアルコール、ギャンブル、セックスなど多くのことが依存症の原因になります。
デイヴィッド・J・リンデンの快感回路には依存症の症状
メカニズム、事例などがふんだんに紹介されています。
最初のうちは少しのお酒でも気持ち良くなれますが
やがて量を飲まなければ、快感を得られなくなるのです。
回を重ねるごとに、ドーパミンの受容量が減るため
大量に飲酒しないと快感を得られなくなるのです。
ここでアルコールとの関係を断たないとたいへんなことになります。
どんどんアルコールの量が増え、自分でお酒をコントロールできなくなり
アルコール依存症になってしまうのです。
一度やめても、何かの拍子で飲み始めてしまうとアルコール依存症はすぐに再発します。
脳の中にアルコールは永久に記憶されるため
ちょっとでも気を許すと元の状態に逆戻りしてしまうのです。
3週間やめたから大丈夫と安心してしまうと墓穴を掘ります。
お酒を再開すると脳が快感を感じ、あっという間に元の依存症に逆戻りしてしまうのです。
私はアルコール依存症の記事を読み、脳のメカニズムを学ぶことで
飲酒を自分ではコントロールできないことに気づきました。
10年前に断酒を決め、自分の人生を取り戻すことにしたのです。
それ以来、1滴のお酒も飲まずに生活しています。
「よく飲まずにいられますね」「一杯ぐらいなら大丈夫!」と言われても
今の私には選択肢は一つしかないのです。
「ウーロン茶で大丈夫です。」とお酒の代わりにソフトドリンクを頼むのです。
以前はノンアルコールビールを飲んでいましたが
グルテンフリー生活を始めてから、それもやめました。
つまらない人生だと言われますが、私は飲まないことで
未来の時間を無駄にしないことにしたのです。
快感回路の中の言葉を実践することで、自分との対話の時間を増やせます。
今ここを大切にすること、お酒を飲まないことで人生が変わり始めたのです。
瞑想の時間を増やしたり、未来のために時間を投資することで
ポジティブに動けるようになったのです。
依存症者が対話療法に通ったり自分を見つめる瞑想を実践したりして、ストレスを軽くする、あるいは薬物使用と生活上の悪影響を関連づけて考えるとき、これらの活動は生物学的な世界から切り離された理念の世界で生じているわけではない。そのような活動も快感回路に変化を起こし、依存症のときに生じた回路の変化を元に戻したり、別の変化によって元の変化に対抗したりできるのだ。(デイヴィッド・J・リンデン)
今でも過去の記憶と結びつき、私は時々お酒を飲みたくなります。
そんな時には、大きく深呼吸をして、このブログを書くようにしています。
瞑想したり、書くことに集中することで
お酒を飲みたい気持ちを撃退できることに気づけました。
今日もお読みいただき、ありがとうござました。
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