手足の動きは、表情よりもさらに優位に感情を動かす=楽しい動きをすると、楽しくなってくる。(エルサレム・ヘブライ大学アヴィーゼールらの研究)
photo credit: Harish-Rao Oh Boy ! I m over the sun !!! via photopin (license)
堀田秀吾氏は科学的に元気になる方法集めましたの中で
笑顔になるだけで、私たちは楽しくなれると書いています。
笑顔は作り笑いでも大丈夫で、大げさな方が効果があります。
そして、笑顔よりも体を動かすことが更に有効だと言うのです。
一つ興味深い研究結果があります。それは、「身体の中でも、より主導権が強いのが頭部より下、自分の意志で動かしやすい手足になる」というものです。
科学雑誌で最も権威のある『SCIENCE』誌で
エルサレム・ヘブライ大学のアヴィーゼールらが発表した実験結果がとても興味深いです。
被験者たちに悲しい表情をしてもらいながら、身体でさまざまな動きを取ってもらい
感情がどのように変化するかをか観察したところ
ガッツポーズや変なポーズ、ダンスを踊るなどが気持ちを楽しくさせたのです。
被験者はポーズを取るうちに愉快になっていき
表情も自然と楽しげなものになっていったと言うのです。
つまり、表情よりも、身体の動きが心に与える影響はさらに強いということです。
笑顔だけでなく、ガッツポーズを日常生活に取り入れることで
私たちはよりアクティブな人生を送れるようになります。
科学的に元気になる方法集めました [ 堀田秀吾 ] |
スポーツ選手のガッツポーズも意味があることがわかります。
ガッツポーズをとることで「よりテンションを上げる」ことができそうです。
スポーツ選手だけでなく、私たちビジネスマンにもこのメソッドは活用できます。
重要な仕事が控えているとき、ちっと落ち込んだ時に、ガッツポーズをしたり
テンションを上げるためにジャンプしてみるのもよいでしょう。
ハーバード大学の社会心理学者エイミー・カディが
〈パワーポーズ〉が最高の自分を創るの中で
力強いポーズが人生に良い結果をもたらすと書いていますが
本書でも彼女の実験結果が紹介されています。
・堂々とした姿勢をとらせた被験者
・縮こまった姿勢をとらせた被験者 という2つのグループに
それぞれギャンブルをしてもらいましたが
前者のグループのほうがよりリスクの高い賭けに好んで出る結果が出たそうです。
さらに被験者の唾液を調べたところ、堂々とした姿勢
つまり背筋を伸ばした姿勢の被験者には
「テストステロン」という決断力・積極性・攻撃性・負けず嫌いなどに
関係するホルモンの増加が見られました。
姿勢をシャンとするだけで、チャレンジ精神に満ちて
戦う勇気が出てくるということです。
また、堂々とした姿勢のグループの人は
「コルチゾール」というストレスホルモンも低下していました。
背筋を伸ばしたり、ガッツポーズをとることで
物理的に脳や身体にポジティブな影響を与えます。
私も毎朝、鏡の前で笑顔のガッツポーズを心がけていますが
これだけで気持ちが高ぶり、積極的に動けるようになりました。
毎朝の習慣が私をポジティブに変えてくれたのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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