不幸な人を演じるのを今すぐやめたほうがよい理由。

たいていの人は、目標を達成すれば幸せになれると考えている。つまり、幸せはどこか別の場所にある。それほど遠くない場所かもしれないが、ここではない。そう考えている。しかし、この考え方には、問題がある。目標を達成しなければあなたは幸せになれないからだ。もしも目標が実現できなかったら”幸せになれるいつか”は永遠にやってこないかもしれないことになる。だから、幸せを目標達成の道具にしてはいけないのだ。(スティーヴ・チャンドラー)


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不幸な自分を演じてしまう理由
以前の私もスティーヴ・チャンドラーが指摘するような人生を送っていました。
今考えると全く意味がないのですが、当時の私は不幸な自分を演じて喜んでいたのです。
自分の不幸をある種の「道具」として利用することで
失敗の言い訳にしたり、人から同情を買っていたのです。
「不幸な経験が豊富なので、思いやりの心がある」
「自分も不幸だから、人の痛みがわかる」と言ったところで
それは自己アピールでしかなく、何の解決策を生み出しません。
不幸な自分に良いことが起こるわけがないと考えていると
もっと不幸になってしいますから、この生き方はとても危険です。

フレッド・クナイプの「不幸になると得をすること」リスト
演出家のフレッド・クナイプは「不幸になると得をする」というリストを作っています。

・不幸な人は、いい人だと思われる
・不幸な人は、責任感があると思われる
・不幸な人は、他人を傷つけない
・不幸になるのは、他人を思いやっている証拠
・不幸になるのは、現実的で世の中がわかっている証拠
・不幸であるということは、何かの問題に取り組んでいるということ……

このリストによれば、たしかに不幸な人の方が誠実で
思いやりのある人物のように思えてきますが
それが本当なのか?疑問を感じてしまいます。

わざわさ不幸な人を演じることが、本当に意味があることなのでしょうか?
私の周りを見回しても、不幸なふりをしている人よりも
幸せな時間を楽しんでいる人の方が、はるかに誠実で責任感があるように思えます。
間違いなく良いことを引き寄せている幸せな人の方が、世の中に貢献しています。
だとすれば、不幸な自分を演じるのは自己満足でしかなく、時間の無駄です。

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今すぐ不幸な人を演じるのはやめた方がよい理由
私たちは自分から不幸になる必要はありません。
不幸な自分を演じているうちに、不幸な出来事を引き寄せてしまいます。
また、類は友を呼びますから、不幸な人が周りに集まり、運を悪くしてしまいます。

人との共存共栄関係を上手に作れる人が、幸せになれるのですから
不幸なふりをする暇があったら、他者への貢献を考えた方がよいに決まっています。
貢献しようと考える人ほど誠実になれますし、人の気持ちも理解できるはずです。
自分が幸せだから、周りの人も幸せにしようとするのです。

夢を叶えた幸せな人は、周りにワクワクな気持ちを伝染させようとします。
リチャード・ワイズマン運のいい人の法則の中で次のように言っています。

運のいい人は、いつも偶然のチャンスに巡り合う。自分の人生にとって大きなプラスになる人と偶然、会ったり、新聞や雑誌を読んでいて、たまたま面白そうな記事に気づいたりするのだ。一方、運の悪い人はそのような経験がめったになく、たとえばスティーブンのように、自分の人生にとってマイナスにしかならない人と出会ってしまう。運のいい人は自分でも理由がわからないまま、正しい選択をしているものだ。(リチャード・ワイズマン)

自分の運を良くするためには、偶然の出会いが大切です。

リチャード・ワイズマン博士の運を良くするための4つの法則
リチャード・ワイズマン博士は運を良くするための4つの法則を紹介しています。
■法則1 チャンスを最大限に広げる。
運のいい人は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動する。
■法則2 虫の知らせを聞き逃さない。
運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする。
■法則3 幸運を期待する。
運のいい人は将来に対する期待が夢や目標の実現をうながす。
■法則4 不運を幸運に変える。
運のいい人は不運を幸運に変えることができる。
これを読むと不幸な自分を演じるよりも
ポジティブに行動した方がよいことがわかります。
不幸なふりをするよりも、未来の幸せな自分をイメージし、今ここに集中したほうが
結果を残せるようになるはずです。

幸せは生まれながらの権利だ。何かを達成したから幸せになれるのではない。目的地に着いたときだけが幸せなのではない。その途中も幸せでいられるのだ。(スティーヴ・チャンドラー)

幸せになるためには、今を楽しんだ方ほうが良さそうです。
不幸なふりをしていては、一番大事な「今」というギフトを楽しむことはできません。
幸せになることを目的にしたり、不幸な自分を演じるのをやめて
今を生きていることを楽しみましょう!

参考図書 自分を変える89の方法(スティーヴ・チャンドラー著)
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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