運のいい人の法則(リチャード・ワイズマン著)の書評 運のいい人は何をしているのか?

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書籍:運のいい人の法則
著者:リチャード・ワイズマン
出版社:角川書店
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30秒でわかる本書のポイント

【結果】:運のいい人が無意識に行っている「四つの法則」を理解し実践することで、誰でも意図的に幸運を引き寄せ、人生やビジネスのチャンスを劇的に増やすことができる。
【原因】:運は生まれつきの才能や魔法ではなく、日々の思考習慣や行動パターンの結果である。運の悪い人は視野が狭く不安に囚われがちだが、運のいい人はリラックスし、新しい経験や出会いに対して常にオープンな姿勢を持っている。
【対策】:チャンスを最大限に広げる行動をとり、自分の直感を信じ、将来へのポジティブな期待を持ち、不運な出来事の中にも肯定的な意味を見出して教訓に変えるというプロセスを日常に組み込む。

本書の要約

人生を変えるために、絶対に読んでおいたほうが良い本というのがあります。リチャード・ワイズマン博士の『運のいい人の法則』は間違いなく、その中の一冊です。世の中には「運のいい人」と「運の悪い人」がいますが、博士は10年にわたる「運の科学的研究」を通じて、運が単なる偶然の産物ではないことを突き止めました。運のいい人には共通する「四つの法則」があり、彼らは無意識のうちに幸運を作り出す行動をとっています。本書は、運を科学的に解き明かし、考え方と行動を少し変えるだけで、誰でも「運のいい人」になれることを論理的かつ実践的に教えてくれる名著です。

おすすめの人

・自分の人生は「運が悪い」と感じて諦めかけている人
・ビジネスで良きパートナーやクライアントとの出会いを増やしたい起業家・経営者
・偶然のチャンスを戦略的に生み出し、キャリアを飛躍させたいビジネスパーソン
・不測の事態や失敗から立ち直るレジリエンス(回復力)を高めたい人
・科学的根拠に基づいた自己啓発やマインドセットの改善に興味がある人

読書から得られるメリット

・「運」という曖昧な概念を論理的に理解し、コントロールする術が身につく
・新しい出会いや情報に気づきやすくなり、チャンスを取りこぼさなくなる
・ネガティブな出来事に対する解釈が変わり、精神的なタフさが向上する
・直感やひらめきをビジネスの意思決定に活かす自信が持てるようになる
・日々の些細な出来事の積み重ねが、大きな成功につながるプロセスを体感できる

運の良い人の四つの法則

運のいい人は理想のパートナーと出会い、生涯の夢を実現させて、望みどおりの仕事につき、幸せで意義のある人生を送る。特別に努力をしたからでも、驚くような才能があるからでも、人並みはずれて頭がいいからでもない。ただ、正しいタイミングで正しい場所にいる不思議な才能があるらしく、不公平なくらい幸運に恵まれているのだ。運のいい人は、どうして何もかもうまくいくのだろう。(リチャード・ワイズマン)

運の良い人と悪い人の違いは、どこにあるのでしょうか。 努力・才能・環境といった要因はもちろん無視できません。ですが現実には、それらが同程度でも「なぜか引きが強い人」がいます。逆に、実力はあるのに歯車が噛み合わない人もいます。ビジネスの現場では、この“見えにくい差”が最終的な成果を大きく左右します。

この問いに対して、リチャード・ワイズマン博士が10年の歳月をかけて導き出した結論は極めてシンプルです。運のいい人は、次の「四つの法則」を実践しています。
①チャンスを最大限に広げる
②虫の知らせを聞き逃さない
③幸運を期待する
④不運を幸運に変える の四つです。

ここで重要なのは、どれも“才能の話”ではなく、行動と認知の習慣として説明できる点です。言い換えるなら、運は「持って生まれた性格」よりも、「日々の振る舞い」によって増減しやすい――ということです。

なかでも第一の法則である「チャンスを最大限に広げる」は、ビジネスパーソンにとって最も再現性が高く、即効性のあるアプローチです。運のいい人は、決して家の中でじっと幸運が転がり込んでくるのを待っているわけではありません。彼らは自ら偶然のチャンスを作り出し、その存在に気づき、すぐに行動に移します。

ここでいう「チャンス」は、派手な転職話や大型案件だけを指しません。 むしろ実態は、雑談、紹介、会食、イベント、ちょっとした連絡といった“小さな接点”の束です。運のいい人は、接点の母数を増やし、そこから生まれる偶然を「確率の問題」に落とし込んでいます。つまり、運を神秘ではなく、設計可能なものとして扱っているのです。

たとえば、著名な投資家であるウォーレン・バフェットや、ロナルド・レーガン元大統領夫婦の成功エピソードを紐解くと、彼らがいかに「人とのご縁」を大切にしていたかがわかります。 ここで注目したいのは、彼らが“人脈を誇示”したのではなく、ご縁が生まれる場に出続け、関係を丁寧に育てたという点です。

運のいい人は、人間関係を短期の損得で扱いません。だからこそ、思いがけない場面で助け舟が出たり、情報が回ってきたりします。

心理学者のアルフレッド・バンデュラが「人生にとって最も決定的な要因は、最も些細なことから生まれるものだ」と語るように、運のいい人は日常の些細な出会いや雑談の中から、巨大なビジネスチャンスの芽を見つけ出します。

そして彼らは、その芽を見つけた瞬間に「これは面白い」と前のめりになり、次の一手(紹介を頼む、会う予定を入れる、試しに小さくやってみる)へ移ります。運の正体は、この小さな一手の積み重ねとも言えます。 彼らは「幸運は偶然ではなく、どこにでも転がっている」という前提で世界を見ているため、視野が広く、リラックスしており、新しい人脈ネットワークを構築するのが非常に上手なのです。

反対に「どうせ無理だ」「自分には縁がない」という前提で世界を見ると、目の前にチャンスがあっても“チャンスとして認識できない”ことが起きます。運の差は、外部環境だけでなく、見えている世界そのものの差として現れます。

運の良い人は偶然のチャンスを大切にする!

運のいい人は、いつも偶然のチャンスに巡り合う。自分の人生にとって大きなプラスになる人と偶然、会ったり、新聞や雑誌を読んでいて、たまたま面白そうな記事に気づいたりするのだ。一方、運の悪い人はそのような経験がめったになく、自分の人生にとってマイナスにしかならない人と出会ってしまう。運のいい人は自分でも理由がわからないまま、正しい選択をしているものだ。

第二の法則「虫の知らせを聞き逃さない」と、第三の法則「幸運を期待する」は、人間の認知とマインドセットに深く関わっています。運のいい人は、自分の直感や本能を信じて決断を下す傾向があります。ビジネスの現場では論理的なデータ分析が重視されますが、経験豊富な経営者ほど、最終的な決断において「なんとなく上手くいきそうだ」「この人とは組むべきだ」といった直感を大切にしています。

実はこの「直感」は、脳が無意識のうちに蓄積した膨大な経験データのパターン認識の結果であり、決して非科学的なものではありません。 さらに重要なのが、将来に対する「ポジティブな期待」です。

運のいい人は、「自分の未来はきっと良くなる」「このプロジェクトは必ず成功する」という強い期待を持っています。この期待が自己成就予言として働き、困難な状況に直面しても諦めずに努力を続ける原動力となります。

逆に運の悪い人は、「どうせ失敗する」という前提で行動するため、無意識に失敗するような選択をしてしまいがちです。幸運を期待するマインドセットは、周囲の人々をも巻き込むポジティブなエネルギーを生み出し、結果として本当に運の良い状況を引き寄せるのです。

私たちは誰でも幸運であり不運でもある。不運に見舞われても我慢して前に進みつづけることができる人は、幸運がやって来たときに、たまたまそこにいて幸運をつかむことができる。(ロバート・コリアー)

第四の法則「不運を幸運に変える」は、人生を力強く生き抜くための最も重要なスキルかもしれません。運のいい人であっても、病気や事故、ビジネスでの失敗など、ネガティブな出来事に遭遇することはあります。

しかし、彼らは運の悪い人とは出来事に対する「解釈」が全く異なります。 運のいい人は、不運な出来事の中にも肯定的な側面を見出す天才です。「もっと最悪な事態にならなくてよかった」「この失敗のおかげで、新しい改善点に気づけた」と捉え、過去の不運に執着しません。彼らは建設的な行動をとり、長期的にはその不運を成長の糧へと変換してしまいます。

ビジネスにおいても、クレームやプロジェクトの頓挫といったトラブルを、組織の脆弱性を克服する絶好の機会と捉えるリーダーは、最終的に大きな成功を収めます。

ロバート・コリアーが指摘するように、不運に見舞われても我慢して前に進み続ける姿勢こそが、次の幸運をつかむための必須条件です。不運を嘆いて立ち止まるのではなく、そこから教訓を得て行動し続けることで、不運は単なる「幸運への準備期間」へと変わるのです。

コンサルタント 徳本昌大のView

実際、数年前に本書を読んでから、私の人生は劇的に変わり始めました。私はかつてアルコールに依存し、時間を浪費し、決して「運のいい人生」を歩んでいるとは言えない時期がありました。

しかし、断酒を決意し、読書とブログの執筆を毎日の習慣にしたことで、私の運命の歯車は大きく回り始めました。 本書にある「チャンスを最大限に広げる」という法則は、まさに私のブログ執筆の原動力です。

毎日ビジネス書を読み、その学びを言語化して発信し続けることで、思いもよらない方々からコンタクトをいただき、新しいビジネスのオファーや社外取締役への就任といったチャンスが次々と舞い込んできました。「幸運はどこにでもある」というワイズマン博士の言葉通り、何気ない情報発信が素晴らしいご縁を引き寄せてくれたのです。

また、ビジネスの現場では不測の事態や失敗が日常茶飯事ですが、「不運を幸運に変える」というマインドセットを持つことで、トラブルを恐れなくなりました。失敗は単なるデータであり、次の成功のためのフィードバックに過ぎません。今日からでも遅くありません。

この「四つの法則」を信じて、まずは自分の行動と解釈のクセを少しだけ変えてみてください。不思議な出会いが、あなたの人生をどんどん豊かなものに変えてくれるはずです。私の運が良くなったように、あなたの運も必ず良くなります。

🖋 書評:徳本昌大 書評ブロガー・ビジネスプロデューサー

最強Appleフレームワーク


 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

Ewilジャパン取締役COO
Quants株式会社社外取締役
Mamasan&Company 株式会社社外取締役
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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