モノが増えて、生活する場が狭くなるほど、精神的なストレスは大きくなります。「放下(ほうけ)」という禅語があります。「捨てる」というのが言葉の意味ですが、禅では、「得ることより、捨てることによって幸せになる」と教えています。(植西聡)
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放下(ほうけ)とは何か?
私たち現代人は多くのモノに囲まれて暮らしています。
最近では「たくさんのモノがある幸せ」よりも
「モノが多すぎることの息苦しさ」を感じながら
暮らしている人が増えているようです。
断捨離やミニマリストになることがブームになっているのも、この裏返しだと思います。
本来、心をワクワクしてくれるモノが
皮肉なことにストレスの原因になっているのです。
私も本や洋服を定期的に処分して、心の落ち着きを取り戻すようにしています。
モノを購入する前も、その品物をすぐに買わないようにするために
時間を置いたり、深呼吸をして、本当に必要なモノかを自問するようにしています。
植西聡氏は「いいこと」がいっぱい起こる!禅の言葉の中で
「放下(ほうけ)」という禅語を紹介しています。
モノを捨てることで、確かに私たちの心は落ち着きます。
あまりに多いモノに囲まれることで、心はいろいろな所にさまよい
今ここに集中できなくなります。
モノを持ちすぎることで、私たちは行動を制限されてしまうのです。
「いいこと」がいっぱい起こる!禅の言葉 [ 植西聡 ] |
自分と向き合う時間を持つことが、幸せの入り口。
すべてを捨てて自分自身と向かい合ってこそ、真の「心の安らぎ」が得られるというのです。
修行のために禅寺へ入る人たちは
なにも持って行くことはできないと植西氏は言います。
スマホも、本もなにもかも手放し、作務衣と寝具だけを携えて修行に入るのです。
何も持たないことで、自分との対話が可能になり
修行僧に心の平穏をもたらすのです。
私たち現代人は禅の修行僧のように、すべてを捨てることはできません。
しかし、この「放下」を自分たちの生活に取り入れることはできます。
1、モノを買う時に「不要なモノは買わない」と決める。
2、定期的に部屋を見直し、「不要になったモノは捨てる」ことを意識する。
この2つを習慣にすることで、自分の気持ちを平穏に保てるようになります。
モノでのイライラを減らすことで、幸せな気分を味わえます。
モノを買う時に、未来の自分をイメージしてみましょう。
本当にそれが必要かを自問してみましょう。
それがなくても幸せに暮らせるのなら、それは必要なモノではないのです。
たとえば、新しい服を一着買ったら、古い服を一着処分するることで
クロゼットが服であふれることを防げます。
まとめ
新しいモノを買ったら、古いモノを捨てるという「放下」の考え方が
あなたの生活に幸せを運んできます。
ストレス発散のためにモノを買うのをやめて、自分の生活を見直しましょう。
モノが増えることがストレスの原因になると考え
必要以上にモノを貯めこまないようにするのです。
モノが少ないほど、心が軽くなり、今ここに集中できるようになります。
関連書籍 「いいこと」がいっぱい起こる!禅の言葉(植西聡著)
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