相手が誰であれ、決して悪ロを言うべきではない。(デール カーネギー)
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言葉遣いを改善するための8つのポイント
私たちは他人との関係を良くすることで、自分の運を高めることができます。
しかし、良好な人間関係を築くのはなかなか難しいものです。
私たちは人と上手に付き合うために、何をすべきなのでしょうか?
ロリー・バーデンは言葉の使い方次第で、人との関係を改善でききる言います。
日頃から良い言葉を習慣にして、仲間と仲良くしましょう。
著者はエスカレーターではなく、階段を積極的に使うのと同じように
日頃から自分の言葉遣いには注意すべきだと言います。
そして、以下の8つの点に気を使えば、言葉遣いを変えられます。
1、約束を破る。
2、不用意な言葉を使う。
3、悪口をいう。
4、裏口を作る。
5、前言を否定する。
6、噂話をする。
7、喋りすぎる。
8、知的不誠実。
8つのポイントついて、一つ一つ深掘りしていきましょう。
【約束を破る】
約束を破ると、人を傷つけるだけではなく、あなたの評価も下がります。
小さな約束でも、それを実行しないと自分の未来を暗くしてしまうのです。
言動の不一致は、あなたが何かを実現させる力を弱めますから
他者との約束を守るようにしましょう。
【不用意な言葉を使う】
どのような言葉を口にするのであれ、それが相手に与える影響を考慮すべきです。
ただ頭に浮かんだ言葉を喋るのではなく、相手の立場を尊重しましょう。
著者は10代のころ、私は「汚い言葉を使う」のは
大人っぼくて格好いいことだと思っていたそうです。
しかし、「罵り言葉」を使うことによって、母親を悲しませていることに気づきます。
汚い言葉は周りの空気を暗くすると言う事実が、著者の言葉遣いを変えさせたのです。
自分の言葉が周りの人にどう影響を与えているかには、十分に配慮しなければなりません。
もしも、他者を傷つける言葉を使っているのなら、今すぐやめましょう。
【悪口を言う】
講演者の業界には、「
壁に耳あり、障子に目ありですから
人前で悪口は絶対に言わないようにしましょう。
あなたの悪口を、どこでどんな人が聞いているかはわかりません。
ソーシャルメディアで噂話を書き込むと
尾ひれ背びれがついて、どんどんと広まっていきます。
一旦、人の悪口を言っている人だとインターネットに書かれたら最後
その記録は永久に残ってしまい、消せません。
自分のブランドを毀損しないように、細心の注意を払いましょう。
【裏ロをつくる】
規律を欠く人たちは、約束を恐れます。
「
いざというときには約束を破棄して逃げだせるように準備を整えています。
裏口は「楽な道」でしかなく、行動にブレーキを踏みます。
『スター・ウォーズ』の伝説のジエダイの騎士ヨーダは
「やってみる、ではない。やるか、やらないかだ」 と言っていますが
「階段のマインドセット」においては「私はそれを行ないます」
あるいは、「申し訳ありませんが、私はそれを行ないません」の
どちらかを選択するしかありません。
どちらも勇気と覚悟が必要な言葉で、口にした瞬間に逃げ道を失います。
しかし、最初からできない言い訳を用意しているような「裏口の言葉」よりも
はるかに強力で、良い結果を生み出します。
また、人から嫌なことを頼まれた場合には
相手に「ノー」とはっきりと伝え、自分の優先順位を明確にしましょう。
自分を変える1つの習慣 [ ロリー・バーデン ] |
【前言を否定する】
「でも」や「しかし」という「逆接の接続詞」を使うとその直前の言葉を否定しますが
これらの接続詞を多用すると相手との関係を台無しにしてしまいます。
「でも」を使うと、ネガティブな言葉が和らげられると考えがちですが
実際にはむしろ、私たちは「でも」を使うことでポジティブな言葉を弱めているのです。
何より「でも」を習慣にすることで、あなたの言葉に宿るパワーも弱めてしまいます。
前言の否定を不用意に使わず、考えていることをしっかりと伝えるようにしましょう。
【噂話をする】
規律ある言葉遣いを習慣にするには、噂話にふけるのはやめるべきです。
多くの人は噂を好みますから、雑談には噂話がつきものです。
噂話は場合によっては武器になり、企業や家庭を崩壊させる力があるのです。
噂話が原因で、対立が生まれることも多くあります。
その結果、信頼を失ったり、無駄な労力を費やさなければなりません。
できるだけ「噂話にかかわらないこと」を意識し
自分が使う言葉をコントロールしましょう。
言葉に対して誠実に振る舞うことは、私たちが「人生をコントロールするための基盤になる」のです。(ロリー・バーデン)
私もついつい噂話をしてしまいますが、著者のアドバイスに従い
自分の言葉をコントロールしたいと思います。
【しゃべりすぎる】
文豪のマーク・トウェインは「簡潔さは知恵の本質である」と言う名言を残しています。
私の好きな作家のジョン・C・マクスウエルも
「真のリーダーが語るとき、人々は耳を傾ける」と言っています。
喋るのではなく、傾聴力を鍛えた方が人間関係を良くできるのです。
相手が知りたいことだけを伝え、それ以上は一言も言わないことだ。(デビッド・ブルックス)
誰もが人の話に耳を傾ける人を信じます。
人の言葉を遮らないようにすることで、相手の信頼を勝ち得ましょう。
【知的不誠実】
知的不誠実とは真実ではないと知っていながら
それを相手が信じるのを許すことです。
例えば、見込み客から製品の機能について尋ねられたとき
営業担当者は正直に「他社製品にはある機能がない…」と答えるよりも
「同じような機能は搭載されているというニュアンスでうやむやに答えたい誘惑」にかられます。
「階段のマインドセット」では、このような「半分は正しい」ような答え方ではなく
相手の質問には正直かつ明快に答えた方がよいのです。
知的不誠実をやめることは勇気が必要ですが
これを続けるうちに周りの人から、信頼されるようになります。
ロリー・バーデンは大きな成功を収めた人たちの多くが
このルールに従うことを心がけているのは確かだと言います。
本当のことを自ら伝えることで、私たちは幸せになれるのです。
まとめ
「言葉に誠実である」ことを習慣にすることは、たいへんな労力がかかります。
しかし、悪口や噂話をしてばかりでは、仲間との関係を悪化させてしまいます。
日頃から階段を使うように、良い言葉を習慣にすることで
私たちは自分をコントロールできるようになります。
今日紹介した8つの言葉遣いを実践して、人間力を鍛えるようにしましょう。
参考書籍 ロリー・バーデンの自分を変える1つの習慣
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