健全な心と体を養うための5つの禅的発想法。

水が上から下に流れ落ちるように、人間は、何も意識しないと楽なほうへ楽なほうへといく生き物です。その結果、時間だけが過ぎていき、いつしか「まあ、いいや」とあきらめてしまう。それでは、いつまで経っても変わることはできません。晩年自分の一生を振り返った時に「自分の生き方はこれでよかったのだろうか」と後悔しても、時間を巻き戻すことはできないのです。(枡野俊明)


photo credit: Hanoi Mark Ryoanji Zen garden via photopin (license)

自分との対話の時間を積極的に持とう!

現代社会には、多くの便利な機器がはびこり
それらを活用することで、自分を甘やかしています。
メディアやインターネットの情報を鵜呑みにして
自分の頭で考えなくなることで、生き方が画一的になています。
自分らしい人生を生きるのではなく
他者に人生を左右されている人も多いのではないでしょうか?
楽なことを選択するのをやめて、一度自分の人生の棚卸しをしてみましょう。

本当にやりたいことをやらないと人生の後半戦で後悔することになります。
モノや情報から離れて、自分との対話の時間を意識することで
自分のやりたいことが見つかり、自分らしい人生を生きられるようになります。

不便さの中にあえて身を置くことで、心と身体が健康になる。

また、機械に頼ってばかりでは、心と体の健康を維持できなくなります。
禅僧の枡野俊明氏は限りなくシンプルに、豊かに暮らすの中で
不便な暮らしが幸せを運んできてくれると次のように指摘しています。

エレベーターやエスカレータを使わずに、階段を上る。掃除機を使わないで箒で掃除をする・・・機械に頼らずに自分の身体を使い、多少の不便さを楽しんでみてはいかがでしょう。案外そのほうが気分が良かったりして、生活がおもしろくなるかもしれません。

最近はエスカレーターを使わずに、自分の足を使うようにしています。
少しぐらい不便な生活をしたほうが、自分の心と体を鍛えられます。

少しのことなら我慢できる人になる。

必要以上にエアコンに頼ったり、車の移動ばかりでは、季節感を感じられなくなります。
家や車に閉じこもるのではなく、自然の中を散策することで、人間らしさを取り戻せます。
暑さ、寒さを我慢する生活が、自分の可能性をひろげてくれます。

季節の狭間の時期はそれほど長くは続きません。せめてその間だけでも、不自由さやちょっとした不快感を味わってみるのです。寒ければ身体を動かす。暑ければ冷たい水で顔を洗う。そうすることで、より生きていることを実感できる生活につなが っていくのだと思うのです。少しのことなら我慢できる人になる。そうすることで、人間としての幅も広がる。

少しの我慢を日常の中に取り入れることで、季節の移ろいを楽しめるようになります。
花が咲いたり、鳥の鳴き声に気づくことで、疲れた脳をリフレッシュできます。
自然の中を歩くことで、自分の体を鍛えられます。
五感を活用することで、脳と体を活性化しましょう。

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10分の坐禅習慣で、心も身体もゆったりした日々を過ごす。

枡野俊明氏は、坐禅習慣が生活に潤いを与えてくれると語っています。

静かに坐禅を組んでいると、いろんなことが頭に浮かんできます。中には心配事も浮かんでくるでしょう。そんなときは無理に忘れようとするのではなく、その心配事を、少し距離を置いて眺めてみるようにしてみてください。煩雑な日常の中ではなかなか距離を置くことはできませんが、不思議と坐禅を組んでいるとそれができたりします。そこで気づくのです。「ああ、大した心配事ではないな」と。余計なことにとらわれず、自分にとってほんとうに大切なことを見極める。不要な感情に振り回されることなく、心穏やかに暮らす禅なのです。

私は坐禅を習慣にしていませんが、瞑想を生活の中に取り入れています。
瞑想には、坐禅と同じような効果があります。
朝晩に深呼吸をしながら、自分との対話をすると
心配事がたいしたものに思えなくなります。
今ここに集中することで、自分に自信を取り戻せます。

足し算の生き方を見直して、引き算の生き方に変えてみる。

今の健康ブームというのは、足し算の考え方だと思います。良いとされるものをどんどん取り入れていく。禅の世界は、そういう意味では引き算の考え方です。たとえば食事で言えば、健康に良いものを取り入れるという発想ではなく、「健康に悪いものを排除していく」という発想です。食べ物だけでなく、健康に悪い習慣をできる限り削り取っていくこと。それがひいては日々の健康と美しさにつながっていくのです。

新たにまた何かを取り入れる足し算の考え方が
人生を複雑にしているのかもしれません。
これかでの足し算の生き方を見直して、引き算で考えてみるのです。
飽食の時代を生きているとついつい食べ過ぎたり
サプリメントや栄養剤を飲み過ぎてしまいます。
不要だと思えるものがあったら、引き算思考でやめてみるのもありかもしれません。

私は砂糖や小麦をできるだけ控えるようにしましたが
驚くほど身体が軽く、きれいになりました。
イライラも減り、心を穏やかな状態に保てるようになりました。
身体に悪いものを排除することで、心と体を健康にできるのです。

まとめ

現代社会は便利になり過ぎ、放っておくと自分をダメにしてしまいます。
情報もモノもこれ以上は必要ないと考え、一人の時間を楽しみましょう。
瞑想したり、自然と触れ合うことで、人間らしさを取り戻せます。
自分との対話の時間を持つことで、本当にやりたいことが見えてきます。
過剰なモノや情報がストレスの原因になっているのなら
引き算思考で、一度そこから離れてみましょう。
禅的なシンプルな生活が、あなたに幸せを運んできてくれるはずです。

参考図書 枡野俊明氏の怒らない 禅の作法限りなくシンプルに、豊かに暮らす
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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