原田隆史氏の達成する人の法則の書評

人間にはもっと創造的で、快活で、気まぐれな要素が求められる。(伊藤穣一)


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教育より学びだと言っている。前者は誰かから教わる行為で、後者は自分でやることだ。メディアラボでは4つのP、すなわちパッション(情熱)、プロジェクト(事業計画)、ピア(仲間)、プレイ(遊びや実践)が重要と説いている。変化が激しい今の時代は教科書で学んだことはあまり役に立たない。自分で考えることが重要になる。

4つのPが自分を変え、ビジネスを生み出してくれる!

学校を卒業して相当の時間が経過しましたが
自分を変化させるために、日々学んでいます。
日経新聞に掲載されていたMITメディアラボの
伊藤穣一氏のインタビューを読んでいて、学びの本質に気づけました。
学びとは自分から率先して、動く自立型の人の学習態度です。
成功者は自らのビジョンを達成するために
事業計画を仲間と共有し、テストしながら、成功を求め学び続けます。
事業計画を作ったら、まずはアクションを起こし
周りの人からアドバイスを受けたり、フィードバックを得ています。
仲間との議論が重要を重視し、絶えずアイデアを面白くしながら
時には偶然の力によってイノベーションを起こしているのです。

伊藤氏はイノベーションのためには
視野を広く持つことと遊び心が必要だと指摘します。
コンピューターやAIにはできないことのできるチームが求められています。
好き勝手に動ける人が、自由闊達な議論を起こし
協力しあうことで、世の中のためになるビジネスが生まれてくるのです。
伊藤氏は伊藤氏は新刊9プリンシプルズの中で
ゲームのルールが変わると説いていますが
ともに創発できるメンバーを集められるリーダーを作り出すために
教育ではなく、学びを日本人は重視すべきなのです。
そのためにも以下の4つのPを意識しましょう。
■パッション(情熱)
■プロジェクト(事業計画)
■ピア(仲間)
■プレイ(遊びや実践)


このブログを書き始めタイミングで、ダイレクト出版から
原田隆史氏の新刊「達成する人の法則」が届きました。
伊藤穰一氏の言葉との共通点がいくつかあったので
ここからは原田氏の書評を書きます。
(本書は今回、送料のみの無料で手に入るようです。)

著者の原田氏は元々は教育者でしたが、その後コンサルタントに転身し
これまでに約350社、7万人のビジネスマンを指導し
数多くの実績を残してきました。
そのメソッドは「カンブリア宮殿」や 「ガイアの夜明け」でも
特集されるなど評判になっています。
本書では、荒れていた中学生が目標達成していく様子が描かれています。

私は原田氏の「人間力豊かな人を作るための四つの方法」に共感を覚えました。
自ら学び、パッションを持って周りを巻き込んでいくことを
学生や若手社員に伝えることで、世の中はよくなっていきます。
私たち日本人はもっとビジョンを明確にし
自立的に学ぶことを意識すべきだと思います。
他者に依存するのでは、自分で未来を変えると決めれば
私たちは人生を面白くできます。
その際、鍵になるのが人間力なのです。

人間力が豊かでなければ、人の力を借りられませんし
世の中に貢献できるビジネスなど考えられないのです。
以下四つの方法を紹介します。

1番目は、主体変容。トランスフオーメーションです。主体、すなわち自分に気づいて相手に気づく。自分を変えることで周りを変えようとすることです。自分が行動しなかったり変化しないで、「おい、これやっとけよ」と子どもたちや部下に言うのは、だめ。だからリーダー、親や教師が、自らを振り返って分析し、自らの考え方やあり方を変えることによって、周りを変容させようというのが、私の教育スタンスの1番目です。(原田隆史)

よく言われていることですが、自分を変えずに他者を変えることはできません。
自分のビジョンを明確にし、自分が行動することで
周りにパッションが伝わります。
最初は小さな行動を繰り返し、成功体験を積み重ねましょう。
自分の行動を変えることが、周りに影響を及ぼします。
ここから強いチームが生まれてくるのです。
当然、チームを強くするためには、ギバーになることポイントになります。

2番目に、人を助ける。3番目に、教え導く、結果を出すまでやる。それから最後、愛する。他を愛する。自分も愛する。

人間性が豊かで、人を大切にできるリーダーならば
AIやロボットにも負けないビジネスを生み出せるはずです。

まとめ

学校の教科書教育では、なかなか目標達成はできません。
AIやロボティックスに負けない人材を作るためには
自立型の人間を育てる必要があります。
自分を変えて、周りを巻き込むことでゴールが近づいてきます。
私たち大人のつとめは、自立型の若者を増やすことなのです。
ビジョンや目標がなければ、やらされ仕事ばかりになり
積極的に動けなくなります。
これでは、自信が生まれるわけがありません。
逆にビジョンや目標があれば、ワクワクしながら
アクションを起こせるようになります。
主体を自分に取り戻し、人間力を豊かにしましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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