人間はじつのところマルチタスクなどしていない。タスク・スイッチング(タスクの切り替え)をしているだけだ。タスクからタスクへとすばやく切り替えているだけだ。(エヤル・オフィル)
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マルチタスクは意味がない!
私たちはマルチタスクで生産性を高めていると考えがちですが
エヤル・オフィルが指摘しているように
ただタスクからタスクへの切り替えを素早く行っているだけなのです。
実は、マルチタスクは切り替え時間がかかるため
脳に余計な負荷を与えています。
タスクを一つに絞って、集中したほうが、はるかに良い結果を得られます。
マルチタスクをしたくなったら
脳は一度に2つ以上のことに集中できないことを思い出しましょう。
なにかをしているときに、べつのこと(タスク)に集中することはできない。なぜなら2つのタスクのあいだで『干渉』が生じるからだ。人にはマルチタスクをこなすことなどできない。『できる』という人がいるとしたら、それはたんなる勘違いだ。脳は勘違いするのが得意である。(アール・ミラー)
MITのアール・ミラーもマルチタスクは意味がないと言います。
タスクからタスクへとせわしなく注意を向けることで
私たちは自らを忙しくさせているだけなのです。
マルチタスクは百害あって一利なしの悪い習慣なのです。
人の脳はマルチタスクなどできないと考え
シングルタスクを心がけ、今ここに集中しましょう。
マルチタスクは3つのものを犠牲にする!
マルチタスクは集中力の敵で、私たちの人生に悪影響を与えます。
デボラ・ザックはSINGLE TASK 一点集中術の中で
以下の3つのものを犠牲にしていると言います。
■生活の質
■対人関係
■あなたにとって大切なことのすべて
マルチタスクを繰り返すと貴重な時間を無駄にしてしまいます。
タスクの切り替えばかりしていると脳が疲弊し
記憶力や理解力も低下させてしまうのです。
タスクの切り替えばかりしていると気が散り、生活の質が下がります。
人は目新しいものが大好きで、その「邪魔物」に気を取られることで
今ここに集中できなくなるのです。
人は目の前のタスクより、新たなタスクの方に目を向けます。
そんな時にはマルチタスクがダメだと考え、誘惑に負けないようにすべきです。
注意をそらす原因を減らすことで、脳は何をすべきかを判断してくれます。
マルチタスクは人間関係も阻害します。
人は目の前で他のタスクをこなしている人を信頼しなくなると言います。
一旦他のタスクをやめて、目の前の人に集中して
5分間話を聴くだけで人の印象は変わります。
人間関係においてもシングルタスクを選択することが正しいのです。
まとめ
マルチタスク(タスク・スイッチング)は百害あって一利なしの最悪の選択です。
タスクを切り替えるたびにすこしづつ時間を失い、生産性を下げてしまうのです。
人は新しい情報が好きなので、何かに集中する時間帯には
他の情報(邪魔物)を遮断するようにしましょう。
マルチタスクは人生の質を下げますから、シングルタスクを意識しましょう。
参考書籍 デボラ・ザック SINGLE TASK 一点集中術
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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