1日30分の運動で歯状回に刺激を与え、脳の老化を防ごう!

習慣化

結局、うつ状態というのは、新しい物事に興味がなくなること、『なんだ、それだけのことなのか』と思ってしまう感情です。この場合で考えると、新しい物事への適応を助けるには新しいニューロンが必要です。ときどき、あることに興奮するには、新しくて素敵なことが、過去にすでに知っている他の素敵なこととどれほど似ているかを認識しなければなりません。神経新生はその認識に役に立つんです。(フレッド・ゲイジ)

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脳を活性化するために祖先の行動を見習おう!

新しいことに興味をなくすと行動ができなくなり、脳に悪影響を与えます。好奇心を失うことが脳を退化させ、うつやアルツハイマーの原因になることがわかってきました。これを防ぐためには運動が重要だとフレッド・ゲイジは指摘します。私たちの祖先が歩き始めたことを思い出せば、脳に刺激を与え、新しいニューロンを生み出したことを考えれば、歩行の重要性に気づけるはずです。気分が落ち込んだ時には、フレッド・ゲイジの次の言葉を思い出すようにしましょう。

ちょっと考えてみてください。原始人が二足歩行になってサバンナに出るやいなや、歩行が刺激になって新しいニューロンが生成されるようになったのでしょう。新しいニューロンは、原始人が新しい環境への準備をしたり、その環境に適応したりするのが必要で、古いニューロンと統合するのでしょう。

私たち人間の神経新生は、年をとるにつれて衰えてしまいます。この衰えは中年から始まりますが、防ぐことが可能です。脳を活性化するためには、好奇心を失わないことと適度のエクササイズを習慣化すればよいのです。ゲイジは、ー日に少なくとも30分は何か運動をすることを私たちに鋤めています。そうすれば脳の中で学習・記憶に重要な役割を果たす海馬)の歯状回を眠りから起こして強化できます。この結果、新鮮で新しいニューロンを私たちは手に入れられます。

これは薬を発見することに通じるのではありません。生活のスタイルにかかわることです。製薬会社はこれを聞きたくないと思いますが、脳の中で起こることに影響するのは私たちの行動なんです。

1日の30分の運動によって、脳の老化のスピードを遅らせることができると同時に、医薬品メーカーに頼らずにすみます。散歩などの運動によって、私たちは財布も健康にできるのです。

歳をとっても、運動をやめないようにしよう!

2006年に発表された彼の研究で、アート・クレイマーらの研究結果を読むと、運動をやめてはいけないことがわかります。脳を老化させたくなければ、エクササイズを習慣にすべきです。クレイマーによるとエアロビクスを定期的に6か月間行なった60歳すぎの人は、ニューロンを含む前頭葉の灰白質の容積が増大しました。また、右脳と左脳をつなぐ神経の橋である脳梁の白質でも、体積が増大したのです。この領域は加齢により劣化すると思考が遅くなるという関連性があります。週3回、時速約5キロのペースでー時間ほどジムの周りを歩いた人は、3歳若い人と脳の体積が同じだということもわかるなど、歩くことで脳の老化のスピードを遅くできるのです。

寿命が伸びる中で、健康寿命に注目が集まっています。体が健康でもアルツハイマーを発症すれば、周りの人に迷惑をかけてしまいます。それを防ぐためには、自分の足で歩くことが肝心です。歩くことをやめるのは、人をやめることと同じかもしれません。脳を退化させずに進化させるためには、好奇心を持って歩き回ることが重要です。電車を途中で降りて、一駅前から徒歩で目的地に向かったり、ショッピングセンターの中をぐるぐる歩き回ってみましょう。私は時々大型書店に行き、店内をくまなく歩くようにしています。絵本を見たり、雑誌の表紙を眺めながら、書店を歩き回るで様々な情報に巡り会えます。普段接しない情報に触れることで脳が刺激され、アイデアが浮かぶことも多々あります。自分の生活習慣の中に歩くことを取り入れることで、脳を退化させるだけでなく、進化させることもできるのです。散歩で脳内情報のつながりを強化しましょう。

まとめ

脳を退化させたくなければ、自分たちの祖先の行動を真似しましょう。日々、歩くことを習慣にすると脳が刺激を受け、活性化します。1日30分歩くことを習慣にすると体の健康を維持できるだけでなく、脳の老化も防げます。体と脳の健康寿命を伸ばすために、歩くことを何歳になってもやめないようにしましょう

参考図書 バーバラ・ストローチ年をとるほど賢くなる「脳」の習慣
本書のブログ記事はこちらからもお読みいただけます。

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