稲盛和夫氏の生き方―人間として一番大切なことの書評

物事をなすには、自ら燃えることができる「自燃性」の人間でなくてはなりません。私は、このことを「自ら燃える」と表現しています。ものには三つのタイプがあります。①火を近づけると燃え上がる可燃性のもの。②火を近づけても燃えない不燃性のもの。③自分で勝手に燃え上がる自燃性のもの。人間のタイプも同じで、周囲から何もいわれなくても、自らカッカと燃え上がる人間がいる一方で、まわりからエネルギーを与えられても、ニヒルというかクールというか、さめきった態度を崩さず、少しも燃え上がらない不燃性の人間もいます。(稲盛和夫)


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仕事を好きになることが、結果を出すための近道

稲盛和夫氏の生き方―人間として一番大切なことを再読しました。稲盛氏の言葉を読むことで、自分の中にパワーを取り戻すことができました。自ら燃えることができる「自燃性」の人間にならなければ、結果を出すことはできません。能力があっても、熱意や情熱に乏しければ、周りの力を引き出せません。自分のエネルギーを高め、それを周りに伝染させられる人が組織には求められています。

物事をなすのは、自ら燃え上がり、さらに、そのエネルギーを周囲にも分け与えられる人間なのです。けっして、他人からいわれて仕事をする、命令を待って初めて動き出すという人ではありません。いわれる前に自分から率先してやりはじめ、周囲の人間の模範となる。そういう能動性や積極性に富んでいる人なのです。

では、どうしたら「自燃性」の人間になれるのでしょうか?稲盛氏は仕事を好きになることだと述べています。仕事をやり遂げるためにはたいへんなエネルギーが必要です。そのエネルギーは、自分自身を励まし、燃え上がらせることで起こってきます。どんな仕事であっても、それに全力で打ち込んでやり遂げれば、大きな達成感と自信が生まれ、また次の目標へ挑戦する意欲が生まれてきます。そのくり返しの中で、さらに仕事が好きになるのです。どんな分野でも、成功する人というのは自分のやっていることにほれている人です。仕事をとことん好きになることで、結果を出せるようになり、人生を豊かなものにできるのです。

では、自分の仕事がどうしても好きになれないという人はどうすればよいのでしょうか。とにかくまず一生懸命、一心不乱に打ち込んでみることです。

「好き」と「打ち込む」はコインの表と裏のようなもので、その因果関係は循環しています。好きだから仕事に打ち込めるし、打ち込むうちに好きになってくるものです。ですから、最初は多少無理をしてでもいいから、まず、自分はすばらしい仕事をしているのだ」「なんと恵まれた仕事についているのだろう」と心の中でくり返し自分にいい聞かせてみる。すると、仕事に対する見方もおのずと変わってくるものです。

どんな仕事でも、一生懸命打ち込めばいい成果が生まれ、そこからしだいに楽しさ、おもしろさが生じてきます。おもしろくなれば、さらに意欲がわき、またいい成果を生むようになります。

私もこのブログを書き始めた頃は、なんども途中でやめようと思いましたが、ブログを続けるうちに、書くことが好きになりました。毎日諦めずに書き続けることで、ブログを習慣化でき、よいことを引き寄せられるようになったのです。

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心を磨くための6つの精進

人生や仕事において、重要となる実践項目を稲盛氏は6つあげています。6つのことを意識し、精進することで、心が磨かれ、結果を残せるようになります。
①だれにも負けない努力をする
人よりも多く研鑽し、決めたことは続けなければなりません。不平不満をいうひまがあったら、1センチでも前へ進み、向上するように努めるべきです。
②謙虚にして驕らず
「謙は益を受く」という中国古典の一節のとおり、謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化させることにもつながっていきます。
③反省ある日々を送る
日々の自分の行動や心のありようを点検して、自分のことだけを考えていないか、卑怯な振る舞いはないかなど、自省自戒して、改めるよう努めることで、よい結果を得られます。
④生きていることに感謝する
生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てるようにすべきです。
⑤善行、利他行を積む
善を行い、他を利する、思いやりある言動を心がけるようにします。善行を積んだ人にはよい報いがあるのです。⑥感性的な悩みをしない
いつまでも不平をいったり、してもしかたのない心配にとらわれたり、くよくよと悩んでいてはいけません。貴重な時間を浪費しないことが肝心です。、後悔をしないようなくらい、全身全霊を傾けて取り組めばよいのです。

感謝の気持ちを持つことを習慣にするために、感謝の念を理性にインプットしてしまうとよいと稲盛氏は言います。

感謝の気持ちがわき上がってこなくても、とにかく感謝の思いを自分に課す、つまり「ありがとう」といえる心を、いつもスタンバイさせておくことが大切なのです。困難があれば、成長させてくれる機会を与えてくれてありがとうと感謝し、幸運に恵まれたなら、なおさらありがたい、もったいないと感謝する少なくともそう思えるような感謝の受け皿を、いつも意識的に自分の心に用意しておくのです。

私も「ありがとう」を口癖にしてから、よいことが起こるようになりました。「ありがとう」は魔法の言葉で、感謝の言葉を習慣にすることでよいことが起こるようになります。

まとめ

稲盛和夫氏は自然性のあり人間になることで結果を残せるようになると述べています。そのためには、仕事を好きになり、日々精進することが欠かせません。努力、謙虚、反省、感謝、善行、感性の6つの精進を実践することで、心が磨かれ、人生を豊かなものにできます。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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