あなたという人間はひとりではない。人間はだれもが多重人格だ。いまあなたが生きている人生は、あなたが生きる何通りもの人生のひとつにすぎない。(ビル・バーネットとデイヴ・エヴァンス)
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ベストな人生はひとつしかないという嘘
ビル・バーネットとデイヴ・エヴァンスのスタンフォード式 人生デザイン講座の書評を続けます。多くの人は、ベストな人生はひとつしかないと考え、他の人生を生きるという選択をしません。しかし、この考え方は正しくありません。だれにでも、何通りもの人生を送るだけのエネルギー、才能、興味があるのです。自分が決めた選択肢以外の人生が、楽しく、有意義だということは十分ありえます。
私は広告会社の仕事が大好きで、一生この仕事をするものだと考えていましたが、偶然、著者になることで私の人生の可能性は広がりました。今では、若い時に考えていた人生とは、全く異なる時間を過ごしています。自分の人生をいくつもデザインできると考えることで、自分の未来のストーリーを作れるようになります。
人生のプランは1つしかないという行き詰まり思考を捨てて、自分のなかには、楽しい人生が何通りもあると考えるのです。いくつもの選択肢の中からひとつを選んで、次へと進む道を築きましょう。 何通りものベストな自分を受け入れ、様々な体験をしながら、未来をデザインするようにするのです。その際、3つの冒険プランを作るとよいと著者たちは言います。
だれのなかにもたくさんの人生が眠っている。あなたがどんなライフ・ステージにいるとしても、3通りくらいなら確実にあるだろう。もちろん、いちどに生きられるのはひとつだけだが、クリエイティブで建設的な選択をするためには、何通りもの人生を思い描くことが必要なのだ。
3通りのまったく異なる人生プラン(冒険プラン)を思い描くことで、人生をデザインする方法を学べます。
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3つの冒険プランを作り、自分の人生の可能性を広げよう!
スタンフォード大学教育大学院のダン・シュワルツ教授のチームは、ふたつのグループを評価しました。一方のグループは3つのアイデアを並行して出し、次にふたつのアイデアを出して、最後にひとつのアイデアを選んでもらいました。
もう一方のグループはまずひとつのアイデアを出したあと、もう4回アイデアを出していきました。両グループとも5回アイデアを出しましたが、並行グループのほうが結果が良かったのです。アイデアも豊富で、あきらかに最終案も優れていました。ひとつのアイデアから出発したグループは、同じアイデアを磨いていくばかりで、画期的なアイデアを生み出せませんでした。
最初に複数のアイデアを並行して考えると、性急にひとつのアイデアに絞ることがなくなります。いろいろな可能性に心を開きつづけ、より斬新なアイデアを受け入れたり、考えられるようになります。デザイナーは行き詰まりを避けるために、最初からひとつのアイデアに絞ることはしません。
冒険プランを3つ作ったら、優先順位をつけずに、それぞれのプランを真剣に考えるようにしましょう。その際、今後5年間の異なる3通りの人生プランを作ります。
1、現状のプラン
2、プラン1が突然ダメになった場合のプラン
現状の仕事以外で生計を立てることを想像したら、人は何かしらのアイデアを絞り出します。
3、お金や世間体を無視するとした場合の仕事や人生
この3つの冒険ストーリーを作ることで、人生の選択肢を生み出せます。自分の中にはいくつもの素晴らしい人生が眠っています。自分の可能性に好奇心を持つことで、人生をよりエンジョイできるようになります。
まとめ
人はいくつもの人生を生きられます。一つのライフプランにこだわるのをやめ、自分の可能性を広げるようにしましょう。冒険プランを3つ作ることで、自分の人生の選択肢を生み出せます。冒険ストーリーを作ることで、自分のやりたいことが見つかります。あとは次の一歩を踏み出せばよいのです。
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