ナタリー・ゴールドバーグの書けるひとになる! 魂の文章術の書評


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書けるひとになる! 魂の文章術
著者:ナタリー・ゴールドバーグ
出版社:扶桑社

本書の要約

書くことを習慣化することで、自分に自信を持てるようになります。書くことで自分との対話が進み、脳の中で変化が起こり、新しいアイデアが生まれます。文章の達人になりたければ、本を読み、人の話をしっかりと聴き、書くことをやめないことです。日々の習慣があなたの文章のレベルを高めてくれます。

自分を信頼したければ、書くことを習慣化しよう!

文章修行の大きな目標のひとつは、自分の心と身体に対する信頼を培うこと、つまりは、忍耐と非攻撃的な心を育てることだ。芸術もまた広大な現実世界の中に存在するものだ。一篇の詩や小説など、いずれにしても重要なものではない。重要なのは、書くというプロセス、そして生きることだ。

書くことで、自分を信頼できるようになります。かつての私は本が大好きで、著者になることが子供の頃からの夢でした。しかし、大人になるとアルコールに依存し、その夢のことをすっかり忘れていました。時々、著者になることを思い出しても、目の前の酒を優先し、書くことを先延ばししてきました。

12年前に酒をやめたときに、私は文章を書き始めました。当時の私は、酒と距離をおき、自分の正気を保つために、アウトプットを心がけるようにしました。ナタリー・ゴールドバーグは、書くことで人は正気になれると述べています。私は書くことを習慣化することで、断酒に成功し、自分に自信を持てるようになったのです。今では、書評家・著者となり、アルコール依存症に悩むこともなくなりました。

文章修行をすることで、自分自身の内なる声と対話できるようになります。自分の内面とのコミュニケーションを繰り返すことで、アウトプットを変えられます。このプロセスを大事にすることで、私たちは文章の質を高めることができるのです。

いますぐ机に向かうこと。現在の瞬間に心をあずけ、そして、心に浮かんでくるものをなんでもいいから書いていこう。それは「現在の瞬間」という言葉から始まるかもしれないし、7年前の結婚式のとき身に飾ったクチナシの花についての文章で終わるかもしれない。それでもけっこう。文章をコントロールしようとしてはいけない。なにが浮かんでこようと現在にとどまり、手を動かしつづけよう。

文章を書きたければ、机に向かうことが重要です。そして書く時間を決めることです。私は毎朝、起きるとすぐに日記を書き、その後すぐに、この書評ブログを書き始めます。この習慣によって、脳内で情報と情報がつながり、面白いアイデアが浮かぶようになりました。書く習慣が、私のビジネスに良い影響を与えています。

文章の達人になるために必要な3つのこと

自分の才能や能力について悩むのはやめよう。そんなものは書きつづけていくうちに伸びていく。「能力とは地下水のようなもの」と片桐老師は言った。誰のものでもないが、誰でも井戸を掘って汲みだすことができる。井戸を掘れば地下水が湧いて出てくるように、がんばって修行を続ければ能力もついてくるものだ。だから、修行あるのみ。

自分を否定する暇があったら、ひたすら書くことです。書くことを習慣化するうちに自分のレベルをアップできます。毎日、書き続けることで、書くことを学べます。ものを書くということは一生の仕事だとゴールドバーグは言います。たくさんのトレーニングを積み重ねるうちに、結果を出せるようになります。

物書きは人生を2度経験する。もちろんふつうの生活もおくっている。みんなと同じようなペースで、道路を渡ったり、出勤の支度をしたり、スーパーで買い物したりする。しかし物書きには、ふだんの自分とは別に鍛えてきた分身がある。その分身は、あらゆることをもう一度経験しなおす。腰をおろして、人生をもう一度見なおし、繰り返す。それは人生の肌合いや細部にも目を向ける。

物書きは人生を2度経験できますが、私のような書評ブロガーは、書くことで本との対話をなんどもできるようになります。気になった著者のメッセージを読み返し、文章に残すことで、著者の知識や体験を自分ごと化できます。私たちは書くことで、人生をより豊かにできるチャンスを得ているのです。

休むことなく書き続けることで、レジリエンスも養えます。書くことで嫌なことを忘れられ、自分のストレスをコントロールできるようになります。書くことに集中することで、心が落ち着き、瞑想と同じ効果を得られます。

文章の達人になりたければ、次の3つのことを欠かさぬようにすべきだとゴールドバーグは指摘します。
■たくさん読むこと
■真剣によく聴くこと
■たくさん書くこと
ひたすら読み、真剣に人の話を聞き、書き続けることで、私は著者や編集者、読者とのネットワークを築くことができました。私はこの人脈という資産から、日々フィードバックやサポートをもらえるようになりました。良書や良き友との出会いによって、私の幸福度は確実にアップしています。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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