北岡秀紀氏の96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術の書評


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96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術
著者:北岡秀紀
出版社:アスコム

本書の要約

仕事における常識を疑い、結果にコミットする重要なタスクに集中すべきです。毎週、週の頭に重要事項を決める時間を作り、それを実行するためにタスクを細分化します。あとはスケジュールにタスクの時間配分をするだけで、重要なタスクを実行できるようになります。

仕事の常識を信じてはいけない理由

ビジネスにおいて成果をあげる人はごく少数です。ということは、ビジネスで成果をあげるという点において、「常識」は間違っている。それが私の考えです。私の「常識」の破り方は大きく2通りあります。ひとつは、一般的な「常識」の真逆を薦めるという破り方。もうひとつは、「常識」が言うことには賛同するものの、その「常識」が喚起している行動に異を唱えるという破り方です。(北岡秀紀)

巷で常識とされる仕事術やルールを盲信するのをやめ、効果がないものは別の方法に置き換えましょう。著者は仕事の妨げにしかならない多くの「常識」を一度破ることができれば、成功に本当に必要なことが見えてくるといいます。本当に重要なタスクのみに集中することで、結果を出せるようになります。80対20の法則(パレートの法則)によれば、仕事のできる人は全体の20%になりますが、その中でもこの法則が生まれます。本当に仕事ができる人はわずか4%でしかなく、彼らは常識を疑うことで、結果を出してるのです。

例えば、多くのビジネス書は、メールに即レスすることを推奨してます。しかし、メールの即レスによって、集中力は間違いなく途切れます。また、メールを見て、後で返信することを選ぶと、結果としてメールをなんども見ることになります。また、メールの内容が気になり、気もそぞろになります。

生産性を上げたければ、「メールを読む時間」というのをあらかじめブロックしておくようにすべきです。その時間にはひたすらメールを読み、古いものから順番に「全て」その場で処理し、受信ボックスからメールを消していきます。すぐに返答できない場合は、メールを受信した旨といつまでに返信するかを連絡し、それをスケジュールに入れ込むことで、相手の信頼を失わずにすみます。

チャットやメッセンジャーも移動時間など、隙間時間を上手に活用し、返信することをルールにすると、自分の時間をコントロールできます。

重要なタスクをルーティン化する方法

優先事項がたくさんあるという働き方は間違っています。本当に優先すべき大事な仕事を選択できていないか、先延ばしを繰り返すことで、故意に緊急な優先事項を作り出しているのです。

優先事項より本当に重要なことに時間を配分するようにしましょう。著者は1週間ごとに、重要な仕事をアポイントとして入れ、スケジュールをブロックするとよいといいます。

毎週最低ひとつは、長期的視野に立って重要なことを完了させるというルールを作ります。それを「重点行動」として、毎週末に翌週のスケジュールにあらかじめ、行動のための時間をブロックするのです。

また、重要なタスクをルーティン化することで、結果を出せるようになります。以下の3つのステップを踏めば、どんな仕事であってもルーティン化できます。

【ステップ1】成果に直結する業務は何なのかをリストアップする!
自分がやっている仕事の中で成果に直結する仕事は何かを明確にし、それを書き出します。

【ステップ2】その業務のプロセスをタスクに細分化して書き出す!
1タスク1時間以内になるように、重要事項を細分化します。例えば、プレゼンの準備の場合、
①お客さんの像を明確にする
②伝えたいメッセージのネタ出しをする
③コアメッセージを作る
④コアメッセージを支えるサブメッセージを決める 
このようにどんな仕事で、複数の「やること」に分解できます。
【ステップ3】最低1日1タスク以上を、スケジュール帳にやるべきこととして記入する
【ステップ2】で挙げたタスクを毎日1つ以上実行するように計画します。そのためにスケジュール帳に、実行する時間を入れ、アポイントと同じく、ずらせないものとして扱います。小さな重要タスクを日々どんどん行うようにすれば、仕事の生産性は間違いなく高まります。

この3つステップを踏むだけで、どんな仕事でもルーティン化が可能です。ほんの少しずつでも毎日、成果につながる業務をやっていれば、これまで以上の成果は簡単にあがります。重要事項を決め、毎週必ずそれをやるようにすれば、あっという間に仕事で結果を出せるようになります。

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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