Facebookで幸せになれるのか?ジャドソン・ブルワーのあなたの脳は変えられるの書評

言い換えれば、私たちがネットにアクセスしたりSNSに投稿したりするのは、自分が「イケて」いて、意味のある存在だということを示す報酬を受けとるためなのである。承認を受けるたびに強化が進み、孤独感が消え、つながりの感覚が心地よく感じられる。そしていつしかこれを繰り返す習慣を身につけていく。SNSを見るほど、脳は「抑うつ状態」に陥っていく(ジャドソン・ブルワー)


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Facebookで人は幸せになれるのか?

私は数年前までFacebookに依存し、多くの時間をソーシャルメディアに費やしていました。この数年、瞑想を習慣化することで、Facebookとの距離を置くことができました。ジャドソン・ブルワー
あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法を読むことで、当時の自分を思い出しました。Facebookの「いいね!」が快感になり、やがてなくてはならない「モノ」に変わりました。Facebookが悪い習慣になり、それに時間を支配されるようになったのです。これでは、やりたいことができなくなると思い、瞑想をを通じて、自分の行動をコントロールするようにしたのです。

自分との対話の時間を持つことで、読書と書評ブログの時間を増やせ、本当にやりたいことに時間を使えるようになりました。マインドフルネスによって、今の自分の状態を正しく知ることができ、Facebookとの距離を保てるようになったのです。

ザック・リーらは2012年に発表した研究でFacebookの問題を追究しました。彼らは、気分を調整するためのFacebookの利用が自己制御欠陥(つまりFacebook依存障害)をもたらしているかどうかを調べました。その結果、ソーシャルメディアへの嗜好は、気分調整欠陥や、さらには自己価値観の低下、社会的引きこもりの増加など、ネガティブな結果と相関していることがわかったのです。

ソーシャルメディアへの参加は、社会的引きこもりを増加させていました。気分を良くするためにFacebookにアクセスしたのに、実際は気分をネガティブにしていたのです。悲しいときにチョコレートを食べるようになる場合と同じで、習慣的にSNSを利用しても、そもそも悲しみの原因である根本問題が解決するわけではないのですから、Facebookに依存しても、幸せになれないのです。

さらに悪いことがある。写真やコメントを投稿した本人にとっては、最新の素敵な写真や要を得たコメントの投稿自体が報酬となりうる。しかし、その投稿がほかの人には悲しみの種となることがあるのだ。

Facebookには幸せな人の投稿があふれていて、落ち込んでいる時にそれらを見ることで、よりマイナスな状況になる可能性を高めてしまうのです。

よりよい人生を送るために、Facebookとの距離を置こう!

マイリー・スティアーズらは、「他人のハイライト映像を見るFacebookの利用がいかに抑うつ症状と結びつくか」という研究の中で、Facebook利用者が自分と他人を比較して落ち込むのを確認しました。多くの人はFacebookで「いいね!」を得るために、最高の自分を演出し、良い写真をアップします。他者の非同期的な投稿があなたを落ち込ませてしまうのです。気分をよくするためのソーシャルメディアがあなたを苦しめてしまうのです。

フェイスブックの非同期的な性質のおかげで私たちは最良の自分を選んで投稿できる。しかし、他人の美しく飾られた生活を見るときには、豪勢な休暇を過ごす完壁な「スナップ」写真を目にするわけだから、自分の生活にけちが付いたように感じるかもしれない。まして、その写真をパソコンのモニターで見ているのが上司に叱られた直後で、画面から目を上げても窓のない小さなオフィスの壁しか見えないとしたら、その不幸な感覚はひどく心を苦しめかねない。「自分もあんな暮らしがしたい」と考えるだろう。これでは、雪だまりにタイヤが突っ込んだときに思いっきりアクセルを踏んでいるようなものだ(ますます雪にはまり込む)。習慣のループに巻き込まれ、以前は報酬を与えてくれた行動を繰り返しながら、その行為が実は事態を悪化させているのに気づかない。あなたが悪いわけではない。ただ、私たちの脳はそのように働くというだけのことだ。

現代人は若者もミドル世代もFacebookなどのSNSを利用しています。イノベーションの多くは私たちの生活に役に立ちますが、私たちの思考や行動が把握されていることを忘れてはいけません。そして、私たちの情報を活用して私たちをいっそう囲い込み、金儲けの手段にしているのです。

悲しいときにFacebookなどのSNSに頼ることで、果たして気分を改善できるのでしょうか?それとも悪化させてしまうのでしょうか?

そろそろ、そのような自分に注意を向けてみたらどうだろうか。不安や強化学習の報酬が、自分の身体と心の中でどう感じられているのかに注意を向けるのだ。一歩後ろに下がり、本当の報酬について顧みる余裕ができる程度にしばらくの間レバーを押すことをやめてみれば、どの行動がストレスを呼び寄せるのかが見えはじめてくる。そして、自分を本当に幸せにするものが何なのかも(再)発見できる。すなわち、自分のコンパスの読み方を真に学べるのである。

RAINの4つのステップ
ステップ1 認識する(Recognize)

そこに起きていること(渇望が生じている、など)を認識し、気を緩める。深呼吸などでリラックスする。
ステップ2 受け入れる(Accept)
それがそこにあることを受け入れる。
ステップ3 検証する(Investigate)
体の感覚、感情、思考を検証する。今、自分の体や心で何が起きているかを問う。
ステップ4 明記する(Note)
その時に起きていることを言語化する。

Facebookの「いいね!」でドーパミンを分泌させても、それほどよい結果を得られません。それよりも瞑想をして、自分の感情に惑わされないようにする方がよい時間を過ごせます。嫌な思考や感情に距離を置き、本当にやりたいことに集中するために、Facebookの時間を減らし、瞑想を習慣化するとよいでしょう。

まとめ

Facebookに時間を奪われ、自分の感情をネガティブにする人が増えています。それを避けるために、瞑想を習慣化するとよいでしょう。自分の悪い習慣に囚われたなら、 RAINの4つのステップを実践し、自分を取り戻すようにするのです。

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