シェリル・ギルマンの「これだ!」と思える仕事に出会うにはの書評


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「これだ!」と思える仕事に出会うには
著者:シェリル・ギルマン
出版社:花風社

本書の要約

自分がやりたいことを書き出し、行動することで結果を出せるようになります。人生の3分の2を占める仕事時間を自分がワクワクすることに費やした方がよいと著者は言います。もはや安心できる職場などないのですから、自分と言う会社を信じて、やりたいことに時間を使ってみましょう。

自分という自営業者を信じて、行動しよう!

どうせ激動の世の中、自分にとっての安全を築こう安心できる職場などありえない。それよりも、安心できる「仕事」を築くことを考えよう。(シェリル・ギルマン)

天職・転職コンサルタントとして活躍する著者は、自分の才能やスキルに集中する生き方にシフトすることで、より豊かになれると言います。

今回のコロナ禍で、働き方が一気に変わり始めています。外出禁止が当たり前になり、今までの価値観が一瞬で崩れ去りました。一生安泰な職場がなどなく、会社に頼れないことが明らかになりました。「死」が意外なほどあっさりとやってくることに気づいた人も多いのではないでしょうか?

明日がどんな世の中になるのか、誰にもわからない中で不安を感じているなら、一旦自分の棚卸しをしてみましょう。自分の本当にやりたいことを書き出し、ワクワクすることに時間を使ってみるのです。自分のライフスタイルを見直す中で、やりたいことが見つかったなら、さっさと行動を起こすべきです。

私たちはみんな、本当は自営業者なのだ。どこかに勤めて給料をもらっていようと、自分で事業を営んでいようと、基本は自営業者と変わらない。そんな私たちが安心感を得る方法はただ一つ。やっていて元気の出る仕事、自分の可能性がふくらんでいく仕事をすること。それは、会社に勤めていようといまいと変わらない。

テレワークで生産性が高まり、使える時間は増えたなら、その時間を活用して、複業を始めるのもありだと思います。ソーシャルメディアやZoomのおかげで、会社以外の人と簡単につながれ、コミュニケーションができるようになりました。自分の知識と体験を提供し、収入を得ることで安心できるのですから、まずは自分が人に提供できる価値を書き出し、アウトプットをスタートしましょう。

好きなことを仕事にすることで、ワクワクな時間を過ごせるようになります。情報をオンラインでアウトプットすくることで、あなたを見つけてくれる人が増えます。インターネットやソーシャルメディアで情報を発信することで、あなたのスキルを買いたいと言う人が出てきくるのですから、躊躇するのをやめ、自分ができることをアウトプットすべきです。

課題はスモール・ステップに分けよう

人は起きている時間の3分の2は仕事にまつわる活動に費やす。だとしたら、その時間を、どんな気分ですごしたいだろうか?何にむかって進んでいたいのだろうか?未来はもう始まっている。

もしここで行動を起こさなかったら、どうなるかをじっくり考えてみましょう。このまま今の仕事を続けた時の未来の自分をイメージするのです。残りの人生の大事な時間をつまらぬ仕事に使って、後悔する自分を選びたくなければ、理想の自分になるしかありません。本当にやりたいことを書き出し、なりたい自分をイメージし、それをストーリーのするのです。

ストーリーができたら、自分を主人公にして、遠慮せずに行動を始めましょう。10年以上前、私は著者になると言う夢を持ちましたが、その際、自分が主人公のストーリーを作り、人との出会いをデザインしました。著者や編集者のネットワークを作り、あたかも自分が著者になったように行動しました。出来るだけ出版関係の人と会う時間を捻出し、彼らからアドバイスをもらいました。ソーシャルメディアの情報発信を始め、USTREAMで著者インタビューを続けるうちに、編集者からお声がかかり、私は著者の仲間入りができたのです。

なぞなぞ:象はどうやって食べるの?
こたえ:一口ずつ。(シェリル・ギルマン)

やりたいことが見つかったら、目標を書き出し、その目標をできる限り小さく切り刻みましょう。目標を細かい、やさしいステップに分けることで、人は前に進めます。 目標にむけた課題を書き出し、それを食べられるサイズに細かくするのです。1ステップを1時間以内で完了できるようにすると、そのための時間を作りやすくなります。

あなたが本を書きたいなら、目次を作り、章立てを考えます。その章立てを細かく分け、1日に1000文字から1500文字書くと決めるのです。1週間に1万文字を目標にすれば、3ヶ月後には10万字以上の文章が書け、1冊分の原稿を仕上げることができます。このように目標を小さく切り刻み、習慣化すれば、結果を出せるようになるのです。(実際、この手法で私は最初の本を書き上げました)

今回、コロナ禍の中で自分のやりたいことが見つかった人もいるはずです。目標をストーリーにし、タスクを小さく刻み、今日から行動をスタートしましょう。小さなステップを続け、行動を習慣化することで、その目標に手が届くようになります。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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