アンディ・プディコムの頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きるの書評

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頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる
著者:アンディ・プディコム
出版社:辰巳出版

本書の要約

世の中のスピードが早くなり、忙しくなることで、脳は絶えず疲労します。ストレスを減らすために、著者は頭をかっらぽにする「10分間瞑想」を習慣化すべきだと言います。瞑想することで、よりよい精神状態を手に入れられれば、他人との関係も変えられます。

瞑想で他者との関係も変えられる?

マインドフルネスは間違いなく、頭をからっぽにし、人生を変えるのに役立ちます。(アンディ・プディコム)

瞑想とは、スキルであると同時に体験でもあると著者のアンディ・プディコムは言います。マインドフルネスの本を数年前に徹底的に読み、私はこの本の旧版であるからっぽ! 10分間瞑想が忙しいココロを楽にするに出会いました。「瞑想とは、今この瞬間をじかに体験することだ」と著者のアンディは言います。私は彼が提唱する10分間瞑想を実践し、習慣化することで、人生をより豊かにできました。参考 アンディ・プディコムの「からっぽ! 10分間瞑想が忙しいココロを楽にする」の書評

現代のような情報が爆発する社会で、自分の心を平静に保つのはとても大変なことです。日々、パソコンやiPhoneで最新の情報やメールをチェックし、仕事を行うことはとてもハードで、心と体にストレスを与えます。

ストレスは私たちをおかしくさせます。言わなければよかったと思うようなことを言わせ、しなければよかったと思うようやことをさせます。自分自身に対する感じ方や、他人とのかかわり方に影響を与えます。もちろん、ある種のストレスや困難があるからこそ、充実感を味わえたり、目標を達成できることもあります。でもそれが別の種類の(あまり役に立たない)ストレスにまで波及することもきわめて多く、そうなると私たちは途方にくれてしまいます。

しかし、そのような時こそマインドフルネスを行うことで、自分自身の心を意識できるようになり、情報に流されなくなります。心をトレーニングし、人生で何が起ころうと、いつでも心の奥底にある充実感や幸福感に触れられるようにすることで、人生の質を高められます。 マインドフルネスで、頭をからっぽにし、自分の人生をよりよくしてみましょう。

日々、マインドフルネスを習慣化し、よりよい精神状態を手に入れられれば、他人との関係も変えられます。 マインドフルネスによって、今ここに集中し、あらゆるものや人をより意識するようになれば、周りの人にも優しくなれます。

自分の意識を変えることで、自分が他者を不快にさせていることに気づいたり、他者が自分を不快にさせている原因に気づけるようになります。他者に意識を払い、彼らの話を傾聴することで、人との関係をよりよくでき、人生のストレスを減らせます。つねに自分のことで頭がいっぱいである限り、他者のための時間を見つけるのは難しいと著者は言います。10分間瞑想で、頭をからっぽにすることで、自分と周りの人との関係を改善できるのです。

10分間瞑想を実践しよう!

マインドフルネスを行う時には、何か心を集中させる対象が必要です。「瞑想の対象」とか「瞑想の支点」と呼ばれ、外的なものと内的なものに分けられています。
■外的な支点
特定の物体をじっと見つめること、特定の音を聞くこと、特定の言葉やフレーズを繰り返し唱えること

■内的な瞑想の対象
呼吸や体の感覚に集中すること、あるいは心の中に特定のイメージを思い浮かべること

著者の10分間瞑想では、呼吸をおもな支点として利用します。呼吸による瞑想はどこでも実践できますし、呼吸に集中することで、心を落ち着かせる効果があります。わずかな時間で自分を取り戻せ、頭をからっぽにできます。

◉10分間瞑想の7つのステップ
1、背筋を伸ばして、楽に座れる場所を見つけます。
2、タイマーを10分間にセットし、10分という時間を意識します。
3、5回深呼吸を行い、軽く目を閉じます。鼻から息を吸って口から出します。その後、呼吸を自然なリズムにもどし、鼻呼吸に切り替えます。
4、身体が椅子に触れている部分や床に付いている足の感覚に集中します。
5、上から下に向かって身体をスキャンし、楽でリラックスしている部分、こわばったり張ったりしている部分を感じます。
6、長いか短いか、深いか浅いか、苦しいか楽か呼吸を静かに数えます。息が出入りする感覚に集中し、吸った時に1、吐いた時に2、という具合に10まで数えていきます。このサイクルを10分間繰り返します。
7、一切の集中をやめて、20秒ほどのあいだ心を自由にさせます。心がせわしなくても落ち着いていてもそのままにします。

タイマーが鳴ったら、心を自由にし、体の状態を確認しながら、現実生活に戻っていきます。 最後にゆっくりと目を開けると気持ちが落ち着いていることを実感できるはずです。まずは、この10分間瞑想を始めてみましょう。最初は10分が長く感じられますが、瞑想を続けるうちに時間の感覚をつかめるようになります。

人生にトラブルはつきものです。 問題が起こった時に、瞑想でそれを乗り越えられると覚えておけば、短期間に立ち直れるようになります。 嫌な感情に出会っても、呼吸に意識を向けることで、自分の感情をコントロールできます。マインドフルネスによって、私のパフォーマンスは数年前よりはるかによくなっています。あのビル・ゲイツも本書の10分間瞑想を人生に取り入れ、瞑想の効果を実感したとのことです。

尚、本書は辰巳出版さんから献本いただきました。改めて、再読する機会をいただけたことに感謝します。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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