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東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣
著者:西成活裕
出版社:あさ出版
本書の要約
VUCAの時代に正しい選択をするために、思考習慣を身につけましょう。①自己駆動力 ②多段思考力 ③疑い力 ④大局力 ⑤場合分け力 ⑥ジャンプ力 ⑦微分思考力の7つの考える力を組み合わせることで、様々な課題を解決できるようになります。
7つの考える力で、結果を出そう!
成功者とそうでない人の差は、「思考習慣」が身についているかいないかの差と言っても過言ではありません。なぜなら、複雑で不確実で変化が激しいこれからの時代は、考え続けられる人と考えられない人の差がどんどん広がっていくからです。(西成活裕)
VUCAと言われる時代には、思考習慣のあるなしが、結果を左右します。メディアは日々、様々なニュースを流していますが、この中には明らかにフェイクと思われるものが混じっています。間違ったニュースを信じて行動すると痛い目に遭いますから、自分の頭で考えるようにしましょう。
ビジネスでも周りの情報を鵜呑みにし、行動することはとてもリスクがあります。間違った情報をインプットすると正しいアウトプットは得られません。それを避けるために、正しい思考習慣を身につけるべきです。広く深く考える習慣によって、最善な選択ができるようになります。
本書の著者の西成活裕氏は東京大学先端科学技術研究センター教授で、「渋滞学」研究の日本における第一人者です。彼は東大に入学した際に、周りの天才たちの頭の良さに圧倒されます。著者はその環境下で、他者と自分の違いを観察し、自分には思考力が足りないことに気づきます。結果を出す人たちの共通点は、考え続けることだったのです。
西成氏は以下の「7つの考える力」を身につけることで、様々な課題を解決できるようになると言います。
①自己駆動力:能動的に考える力
②多段思考力:常にもう1段先を考える力
③疑い力:あらゆることを疑ってみる力
④大局力:全体を俯瞰して見る力
⑤場合分け力:物事を分類して選び取る力
⑥ジャンプ力:思考の階段を何段も飛ばす力
⑦微分思考力:物事を細分化して考える力
この7つの考える力は、それぞれ独立してはいますが、問題を解決するときにはいくつか組み合わせることによって、その効果が発揮されます。
「好きなこと」と「人の役に立つこと」を掛け算しよう!
人のためになること、人の役に立つことを仕事にする。この思いが「自己駆動力」になっている人は、ものすごい馬力を発揮します。間違った方向に進むこともありません。あなたもさっそく、「好きなこと」と「人の役に立つこと」の掛け算の視点を持って、世の中を見渡してみてください。
自分の好きなことで、世の中に貢献すること、大きな目標を設定することが、自分を動かしてくれます。起業には意志が重要だと言われますが、世の中を変えたいと言う壮大な目標(MTP)をつくることで、自ら動けるようになります。
「好きなこと」と「人の役に立つこと」が組み合わせて、仕事を楽しみましょう。やりたいことが見つかったら、やるべきことを「微分思考力」で細分化して、「多段思考力」で1つひとつ繋がる要素がないか考えてみると、意外な接点が見つかることがあります。繋ぎ方がいくつも見つかったら、「場合分け力」でどの選択肢が最適かを検討し、小さな目標をいくつもつくっていきます。
大きな目標を小さな目標に分けることで、途中で挫折したり諦めるリスクを減らせます。小さな目標を日々クリアすることで、自信が生まれ、大きな目標もやがて達成できるようになります。
やりたいことが見つからなくとも、好きなことにフォーカスし、体験を重ねるちにチャンスが訪れます。世の中にある課題を発見し、自分が提供できる価値で解決できないかを考えるうちに、アイデアが浮かんできます。自分の価値を高めるために、考える力を養愛ことで、やがて好きなことを仕事にできるようになります。
大きな目標が出来上がったら、情報発信も小さな目標に加えましょう。ブログやソーシャルメディアでアウトプットを続けるうちに、周りにパッションが伝わり、やがて応援してくれる人が現れます。好きなことを発信することで、ファンが生まれ、ビジネスがうまくいくようになるのです。
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