依存症から抜け出す方法をストア派から学ぶ!


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ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術
著者:ライアン・ホリデイ
出版社:パンローリング株式会社

本書の要約

古代ギリシャ・ローマのストア派哲学の教えを実践することで、依存症も克服できるようになります。依存症とは依存症とは自分の意志でやめる自由を奪われた状態である」と捉え、自分の人生をどうするかを決めましょう。やるべきでないことを明確にし、それをよい習慣に置き換えていくのです。

依存症を克服する方法

何かに依存していないか?「われわれは、よいものだと考えてふけっている多くのものを、捨てなければならない。さもなければ、勇気は消え失せよう。勇気をもつには、絶えず己を試す必要があるのだから。魂の気高さも損なわれよう。魂が優れて気高くあるには、世間で褒めそやされるものを軽蔑して退ける必要があるのだから。(セネカ)

ライアン・ホリデイストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術書評を続けます。古代ギリシャ・ローマのストア派哲学の教えを実践することで、依存症も克服できるようになります。

私は12年前までアルコール依存症に苦しんでいました。学生時代からお酒が好きでしたが、広告会社に入社してから完全にお酒にはまってしまい、いつの間にかお酒なしでは生きていけなくなりました。楽しいと言っては飲み、悲しいと言っては飲むようになり、お酒に依存する日々が続きました。

他愛ない気晴らしだと思っていたものが、いとも簡単に、本格的な依存症に変わると著者のライアン・ホリデイは指摘します。一度、アルコールに依存するとなかなかそこから抜け出せません。私もアルコールを断とうと努力しましたが、何度も失敗を繰り返していました。

ある依存症の者がこう言った。「依存症とは自分の意志でやめる自由を奪われた状態である」 と。ならば、その自由を取り戻そう。君が依存しているものは何だろう。炭酸飲料?薬物?愚痴やゴシップ?インターネット?爪かみの癖?何であろうと、自分の意志でやめられるようにならなければいけない。それこそが、曇りのない精神で自分を律するということなのだから。(ライアン・ホリデイ)

44歳の時に私は体調が悪くなり、ドクターから断酒を勧められました。10年後に生きていたいのであれば、お酒をやめるか仕事をやめるべきだとアドバイスを受けました。私は自分の人生を取り戻すと決め、断酒をスタートしました。家にあったアルコール全てを流しに捨て、飲み友達との関係も断ちました。お酒を飲みたくなったら、炭酸水を飲むようにしました。悪い習慣をよい習慣に置き換えれば、お酒をやめられると考え、自分の生活を見直しました。

未来を変えることならできると信じて、私は自分の人生を変えることにチャレンジしました。夜型の生活を朝型に変えたのです。学びの時間を増やし、飲む時間を読書とアウトプットの時間に置き換え、SNSやブログで情報発信を繰り返しました。結果、自分の人生を取り戻し、お酒に依存することなしに自由に生きられるようになったのです。

朝の読書会が私を変えてくれた!

「世の人々の、特に賢者の指導原理をしかと見よ。彼らが何を避け、何を追い求めるのかを。(マルクス・アウレリウス)

自分の模範となる賢者を周りに置き、彼らの思考や行動を指針にすることで、自分を変えられることに私は気づきました。朝の勉強会に参加するようになり、お酒なしでも人生を楽しんでいる人たちの存在を知り、私は彼らの行動を真似することにしました。彼らは早起きするために、様々な良い習慣を身につけていました。また、他者への貢献をいつも意識していました。
■朝早く起きるために、夜更かしをしない
■大量の本を読む
■読書メモをつくる
■他者のためにわかりやすく本を説明する
■居心地の良い勉強会をつくる
■朝早くからカフェの場所をとる

朝の読書会に参加するうちに、他者へのギブが重要であることを学びました。読書会を通じて、自分の知識や体験を惜しげもなく語る人たちの真似をして、私も読書会を立ち上げることにしました。毎週、朝7時からの読書会を週一回行うことはとてもハードなものでしたが、お酒をやめた当時の自分にとって、仲間とのコミュニケーションからエネルギーをもらっていました。参加するメンバーから感謝されることが自分の喜びとなり、様々な人との出会いをデザインすることを意識しました。

著者や編集者をゲストに呼ぶことで、直接学びを得られる機会をつくれました。自分の知識の幅を広げたり、ネットワークを大きくすることができるようになったのです。これがサラリーマンをやめ、独立する際にとても役立ちました。

読書メモを日々つくることが、この書評ブログにつながり、ブログを書くことが朝の習慣として定着しました。他者のために企画した読書会が、結局は自分のためになっていたのです。

 

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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