トッド・ローズ,オギ・オーガス のDark Horse「好きなことだけで生きる人」が成功する時代の書評


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Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
著者:トッド・ローズ,オギ・オーガス
出版社:三笠書房

 

本書の要約

個人による充足感の追求によって、周りに価値を提供できるようになります。ギバーになることで、他者から感謝される存在になり、収入も得られるようになります。好きなことで他者に貢献することで、自分だけでなく、周りの人の充足感も増やせるようになります。

成功を手に入れる新しい生き方=「ダークホース」とは何か?

予想を覆して勝利する人々、今まで見向きもされなかったのに突然快進撃をはじめ勝者となる人を表す言葉がある。それが、「ダークホース」だ。(トッド・ローズ,オギ・オーガス)

ハーバード教育大学院の研究者であるトッド・ローズと神経科学の専門家のオギ・オーガスは、 何百人もの「ダークホース(型破りな成功をした人)」 をインタビューし、現代のような個別化の時代には、今までのキャリアップの常識が通用しなくなることを発見します。

世の中が標準化から個別化にシフトする中で、 階級制のある安定した大企業に支配された産業経済から、フリーランサー・個別請負業者・自由契約者などが多く活躍する「情報とサービスの経済」に移行しています。標準化の時代には、一つの会社で長く働くことが当たり前でしたが、今後は、充足感を意識した働き方が普通になります。やりたいことをやるために、彼らは何度も転職し、他者に貢献する道を選んでいます。

最近では、個性が重要だと考える人が増え、それにともなって、人々の「成功」に対する考え方も変わってきています。どこの誰か、どういう生い立ちなのかは一切関係なく、それぞれのもつ能力を生かすことこそが重要だと著者たちは指摘します。

「充足感の追求(the pursuit of fulfillment)」という、何よりも大切な決断こそが、ダークホースを究極的に定義づけるものなのだ。

エリートでなはない著者たちが研究者になれたのは、既存のゲームのルールを破ったからだと言います。好きなことを見つけ、そこから充足感を追求することで、彼らは自分のキャリアをアップし、ダークホースというコンセプトに辿り着きました。

「ダークホース的な成功」を手に入れるためには、以下の4つのルールを実践するだけです。
1、自分の中の「小さなモチベーション」を見つける
2、一般的なリスクは無視して、自分に合った道を選ぶ
3、自分の強みを自覚したうえで、独自の戦略を考え出す
4、「目的地」のことは忘れて、充足感を今抱いているか自問する

個性を活かして、充足感を高めよう!

充足感と成功を獲得するための重要な鍵は、「自分の興味や関心、能力に合わせて環境を選ぶ権利をもっていることに気づく」ということ。この発想は次のように言い表せるだろう。「個性を生かして、充足感と成功を目指せ」

自分の中の「小さなモチベーション」について深く知ることによって、選択肢が広がります。既存のライフプランでは、他者の評価軸で行動することになり、自らチャンスを減らしてしまいます。親や教師の意見に左右されたり、学校の成績を気にすることで、選択肢を狭めてしまうのです。

しかし、自分のやりたいことから人生を発想し、戦略を考えることで、人生の至る所でチャンスが見つかります。目標を決め、行動をスタートすることで、日々フィードバックを得られるようになります。

自分自身を知り、それを基に自信をもって行動を起こすことによって、自分の運命をコントロールできるようになるということだ。 あなたが自分の本当の小さなモチベーションに基づいて、選択をすれば、最初はほぼ間違いなく良い選択になる。なぜなら、たとえほんの少しでも自分を理解したうえでの選択のほうが、まったく自分を理解していない場合の選択より良い結果を生むからだ。

今から12年前サラリーマンだった私は、本を出版すると決め、著者や編集者に会いにいき、彼らのアドバイスに従いました。ソーシャルメディアでアウトプットを続け、著者のインタビューを繰り返しました。この活動が編集者の目に止まり、短期間で、出版のオファーを受けることができました。

ビジネス書の著者は会社経営者やコンサルタント、士業などのプロフェッショナルが多く、彼らのインタビューを重ねるうちに、経営に関する多くの知識を得られるようになりました。ここから毎朝、ビジネス書の書評をブログに書くことを思いつきます。

大量のインプットとアウトプットを重ねるうちに、出版や雑誌の連載が次々決まり、私は書くことでも収入を得られるようになったのです。読書とプロフェッショナルとの交流が私の可能性を広げてくれました。今ではサラリーマンをやめ、経営者のアドバイザーとして、いくつもの会社の経営に参画し、充実した時間を過ごせるようになりました。

自分の個性についての理解が深まるにつれて、あなたはますます自分自身にフィットする選択をするようになり、人生がさらに充実し、そして、成功へと着実に近づいていけるようになる。やがて、数々の勝利をたぐり寄せ、あなたは無上の幸福を感じるだろう。そして、いつしか、そこかしこに素晴らしいチャンスに取り囲まれていることに気づくだろう。

個人による充足感の追求によって、周りに価値を提供できるようになります。ギバーになることで、他者から感謝される存在になり、収入も得られるようになります。好きなことで他者に貢献することで、自分だけでなく、周りの人の充足感も増やせるようになります。

人生の可能性を広げたければ、充足感を高める新しい生き方である「ダークホース」の4つの要素を実践してみましょう。標準的な生き方をやめ、ダークホースになることで、幸福度をアップできるようになるのです。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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