守屋実氏の起業は意志が10割の書評


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起業は意志が10割
著者:守屋実
出版社:講談社

本書の要約

起業の第一歩は自分の意志を明らかにすることです。世の中のペインを解消できる自分の価値を顧客視点で徹底的に考えることから、新規事業はスタートします。新規事業を成功させる「一筆書き」の12のステップを高速回転させることで、成功に近づけます。

新規事業を成功させる9つのポイント

「業を起こす」という本質的な起業の意味を果たす、「意志の時代」の幕開けである。(守屋実)

新規事業家の守屋実氏から本書を献本いただきました。以前、ダイヤモンド社の編集者の方から、自分と同じようなビジネスをしている人がいると言われ、献本を受けたことがありました。今回は友人の犬塚荘志氏から守屋氏をご紹介いただき、FBで何度かメッセージをやり取りさせていただきました。著者の守屋氏は、今までにJAXA、JR東日本、博報堂、ラクスルなど全部で52事業の立ち上げを行ってきた、起業のプロです。(以前の守屋氏の記事はこちらから

コロナ禍の中、日本の産業構造は、この1年で激変しました。勝ち組と負け組が明らかになりましたが、飲食業などの負け組と言われる業種でも成功している経営者が存在します。彼らは顧客のペインを見つけ、すぐに変化に適応したのです。あなたが起業家になりたいのなら、「不が生まれたということは、必ず勝機がある」と考えた経営者を見習い、社会にある課題を発見することからスタートしましょう。

最近、私がお手伝いする企業の経営者の若返りが著しいです。今回のコロナ禍でも、彼らは社会に存在するペインを見つけ、MTP(壮大な変革目標)を掲げ、次々と新規事業を立ち上げています。若い起業家たちは世の中を変革したいという意志を持ち、パッションを発信することで、投資家や仲間や顧客を引き寄せています。

私が普段起業家に話していることを守屋氏が9つのポイントにまとめ、言語化してくれました。
①起業は意志が10割
②顧客から考える(顧客の立場に立って、顧客の問題を見る)
③イシ・コト・ヒト・カネ(イシ・コト・ヒト・カネは成長度合いによって、バランスが変わる)
④コト=勝ち筋の確立(事業が成長するための戦略ストーリを描く)
⑤ヒト=仲間と場所の力学(信頼のつながり・生態系を生み出す)
⑥カネ=もっとも大事(カネへの嗅覚が重要)
⑦一筆書きの高速回転(一筆書きの12のステップを高速回転する)
⑧報酬の4つのステップ
(経験→強みの発見→生態系の確立→仕事が仕事でなくなる「ライフワーク」の比率を高める)
⑨成功と失敗の定義
(成功→着手し切れた時、失敗でも十分にやった時 失敗→着手しなかった時、実行を見送り続けた時)

守屋氏の定義に従えば、今まで失敗だと思っていた経験が失敗ではなく、成功体験に変わります。過去の様々なチャレンジが、私たちの未来を明るくしてくれるのです。

起業における7つの大罪

守屋氏は過去30年間の経験を振り返り、スタートアップが犯してはいけない7つの大罪を明らかにしています。
大罪1 意志なき起業
大罪2 経験なき理屈
大罪3 顧客なき事業
大罪4 熱狂なき業務
大罪5 挑戦なき失敗
大罪6 利他なき利己
大罪7 自問なき他答

私は広告会社出身のため、絶えず顧客視点で戦略を考えるようにしています。まずは、そのプロダクトやサービスを顧客の立場で見直してみます。最初に3人のファンをつくれるかをイメージし、ファンベースでマーケティング戦略を考えるうちに、事業のあるべき姿が見えてきます。

この数年、MTPの重要性を起業家たちに伝えることが、私の仕事になっています。起業家が世の中をどうしたいのか、壮大な変革目標を持つこと、その意志をパッションを持って、アウトプットすることで、熱狂的なファンが生まれます。顧客価値を実現し、世の中をよりよくすると決めた起業家は諦めずに、様々な方法を考え、すぐにアクションを起こします。自ら思考し、行動する起業家は成功を手にしています。

ただし、大きな失敗には注意が必要です。

一度や二度の失敗に落ち込んでいるくらいなら、躊躇せずに突き進んでいったほうが、成功が100倍速くて近くなる。ただし、この時に、大事なことがある。致命傷を負う失敗、引き返しようのないところまで進んでの失敗は避けるということだ。

再起不能になる失敗は避け、失敗のラインを引くことが起業家には求められます。負け戦を戦うまえに、戦略を見直し、仲間からのアドバイスをもらいましょう。

本書で起業の型を学ぶことはできますが、起業の意志を持ち、行動を起こさない限り、成功は手に入れません。まずは、自分の意思を明らかにし、価値を書き出し、世の中に貢献できることを徹底的に考えてみましょう。自分が解決したい社会課題を見つけることが、起業のスタートラインになるのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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