厚切りジェイソンの投資の3つのステップ ジェイソン流お金の増やし方(厚切りジェイソン)の書評


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ジェイソン流お金の増やし方
厚切りジェイソン
ぴあ

本書の要約

厚切りジェイソンの投資法は極めてシンプルなもので、以下の3つのステップを行うだけです。①支出を減らす
②残りのお金を投資に回す ③待つ 投資のプロでさえ市場はなかなか読めないのに、素人が結果を出すことは難しいと考え、ジェイソンはVTIというインデックスファンドに長期投資を行なっています。

厚切りジェイソンの投資の3つのステップ

単刀直入に言おう。僕の投資法はたった3つのシンプルな手順。支出を減らして、残りのお金を投資に回して、待つ。それだけ!めっちゃ簡単だよ! 毎日、株価を眺めてドキドキする必要もない。市場や企業の決算書を調べる必要もない。こんなに簡単なのにやらない手はないでしょ。(厚切りジェイソン)

芸人でもある厚切りジェイソンの投資法は、先日紹介したバートン・マルキール, チャールズ・エリス投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒントに近く、極めてシンプルなもので、以下の3つのステップを行うだけです。(投資の大原則の関連記事
①支出を減らす
②残りのお金を投資に回す
③待つ

ジェイソンは収入の範囲内で暮らし、お金を節約し、それを投資に回します。彼は、個別の銘柄には一切手を出さず、ある投資信託を購入しているだけです。

ウォーレン・E・バフェットは、2007年に100万ドルをかけて、インデックスファンドと、投資のプロである優秀なファンドマネージャーが運用するヘッジファンド(株式や外貨、不動産、金融派生商品など利益が見込めるものを取り込んで運用)のどちらが10年後に利益を出すかという賭けをしたと言います。バフェットが賭けたインデックスファンドの利回りは年平均7.1%で、ヘッジファンドの方が2.2%を圧倒しました。

バフェットは、自分の妻に向けて、自分に万が一のことがあった時の遺産をインデックスファンドに投資すべきだと伝えています。

自分の遺産の90%はインデックスファンドに投資しなさい。長期的に見れば良い結果を残せると信じている。(ウォーレン・E・バフェット)

投資のプロでさえ市場はなかなか読めないのに、私たちのような素人が結果を出すことは難しいと考え、ジェイソンはインデックスファンドに投資しています。

厚切りジェイソンがVTIに投資する理由

なにも考えずに支出以外のお金を毎月積み立てればいい。長期間積み立てていれば運用のお金は増えていき、複利の効果も得ることができて、加速度的に資産は増えていくんだ。 僕は「3ヶ月は仕事がなくても暮らせる現金は必ず手元に置いておき、それ以外のお金はすべて投資に回す」べきだと思う。

ジェイソンが投資するインデックスファンドのVTI(バンガード・トータルストック・マーケットETF)はバンガード社が運用する投資信託です。このVTIは「CRSP USトータル・ マーケット・インデックス」に連動するように運用されています。CRSP USトータル・ マーケット・インデックスとは、Center for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)で開発された指数です。

VTIに投資することで、アメリカの約3800以上の企業に広く分散投資をしていますが、主な投資先は以下の通りです。

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾンドットコム
  • メタ(フェイスブック)
  • アルファベット(グーグル)
  • テスラ
  • バークシャーハサウェイ
  • JPモルガンチェース
  • ジョンソンアンドジョンソン
  • VISA

アメリカの市場に上場している株式の99%以上をカバーしているので、ここに投資をするということは、アメリカの市場のほぼ全体に分散投資をしているのと同じになります。リターンもこの5年で2倍以上に増えています。

S&P500は米国株式の約80%をカバーしている指数で、S&P500に連動するインデックスファンドに投資をするということは、アメリカの超優良企業トップ500社に投資をするようなものと考えられます。ジェイソンはアメリカの中小企業の成長を信じ、大企業中心のS&P500のインデックスファンドから、VTIに投資先を変更したと言います。

短い期間を目処に投資を行うと、購入したタイミングによってはリターンが厳しいこともある。でも、暴落があったとしても慌てずに、ドルコスト平均法でコツコツと長期間買い続けて、持ち続けていれば、大きな資産を生み出すことができるんだ。

■VTIに投資する理由
①アメリカの市場の成長・将来性
・グローバル企業が多い
・企業の成長を後押しする税制度
・CEOたちの報酬制度
・何度も起きた暴落からの復活
・GDPがずっと右肩上がり

②組入銘柄が変わること

アメリカでは収益を上げられない企業は、アメリカの市場を測る上で大切な米国株の代表的指標のダウ平均やS&P500の構成銘柄から容赦なく退場させられる。つまり、常に成績のいい企業しか構成銘柄には残ることができないんだ。そしてVTIが連動している指標CRSP米国総合指数の上位銘柄はS&P500とほぼ変わらない。ということは、もし、S&P500の上位銘柄に入っている企業が収益を上げられず撤退をしたらVTIの組入銘柄からも撤退をすることになり、代わりに成長著しい元気な会社が入ってくるんだ。

VTIのようなアメリカの指標をベースにしたインデックスファンドに投資をしておけば、今、一番業績の良い会社に投資ができているということになります。あとは長期投資を心がけ、コツコツと毎月少額でもよいので、VTIへの投資を行えば、資産を増やすことができます。実際、著者はこのメソッドで巨大な富を得たと言います。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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