ハマトンの知的生活
P.G.ハマトン
三笠書房
本書の要約
読書によって、さまざまな知識や体験が得られます。本を読めば読むほど多くのことを学ぶことができ、自分の視野を広げてくれます。巨人の肩に乗ることで、少ない時間で先人の積み重ねた成果・知識を学べます。知識や体験を増やすことで、ビジネスに良い影響を与えます。
1日2時間の読書時間を確保しよう!
さて、まず第一段階としてあなたがやるべきことは、規則正しく時間を合理的に使うような習慣をつくることです。 それは、仕事とか健康のことに気を遣わず、毎日2時間、最良の書物を読むための時間を得るためです。(P.G.ハマトン)
P.G.ハマトンのハマトンの知的生活の書評を続けます。多くの日本人の読書時間は大幅に減っています。iPhoneやSNSでの時間が増えることで、本を読む時間が減少しています。
2018年の全国大学生活協同組合連合会の調査によると、53.1%が1日の読書時間を「0分」と回答し、大学生の読書離れの加速が浮き彫りとなっています。なんと調査対象の過半数が「0分」と回答していたことに驚きを感じたことを覚えています。
ハマトンは知的生活を送りたければ、読書時間を増やすべきだと述べています。彼は1日最低でも2時間を読書に時間を使うべきだと言います。
毎日仕事はあるけれども、また、娯楽の時間も欠かせないものだけれども、この2時間の読書の習慣だけはいつも必ず守ってもらいたいからです。毎日4時間読書をしなさいと忠告したら、その結果はもう目に見えているからです。
社会人になると本を読まなくなると言われて久しいですが、人生で1番学ぶ時間に多い大学生が、本を読まなくなっています。これはとてももったいないことで、大人が読書の魅力をもっと若者に教えるべきだと思います。
読書によって、さまざまな知識や体験が得られます。本を読めば読むほど多くのことを学ぶことができ、自分の視野を広げられます。巨人の肩に乗ることで、少ない時間で先人の積み重ねた成果・知識を学べます。知識や体験を増やすことで、ビジネスに良い影響を与えます。著者から得た学びと自分の知識を掛け合わせることで、新しいアイデアが浮かぶようになります。
感性を研ぎすまして豊かにしてくれますし、著者の知識や体験を通して人生への理解を深めることで、より良い人生を送れるようになるのです。
では、どうすれば、読書時間を増やせるようになるのでしょうか?
読書時間を増やす方法
2時間でも、きちんと実行すれば1年で 700時間以上になります。そして、途中で中断することなくこの時間をうまく利用すれば、700時間もあれば、どんな大きなことでもできないことはありません。
毎日2時間の読書時間の積み重ねによって、人は結果を出せるようになります。読書を習慣にすることで、自分の可能性を広げられます。私は朝時間、移動時などの隙間時間や就寝前にKindleで本を読み、自分の読書時間を増やすようにしています。
以前の私はアルコールに依存し、夜は本を読むことができずにいました。また、お酒を飲んでいたために、行動を先延ばしし、結果を出せずにいたのが当時の悩みでした。
15年前に断酒を決意したおかげで、私は読書時間を増やせました。今ではiPhoneの一番目立つ場所にKindleのアプリを置き、暇さえあれば、本を読むようにしています。本を読むきっかけを日常生活の中に作れば、読書を習慣にできます。
また、本を読む目的を明確にすることで、他者に貢献できるようになりました。自分やクライアントの課題を解決するために、ビジネス書を読むと決めることで、読書時間を増やせるようになりました。課題解決という目的を達成するために読書の幅を広げ、色々なジャンルの本を選ぶようになりました。課題解決のためのキーワードを意識し、キーワードが出るたびにその箇所をメモに残すようにしたのです。
読了後、メモをブログにまとめ、日々記事をアップすることを習慣にすることで、自分の頭を整理するだけでなく、読者に貢献できるようになりました。読者から感謝の言葉をいただくことでモチベーションが高まり、読書とブログを継続できるようになったのです。
一日の時間は、誰にとっても等しく限りがある。それでもいろいろな方面の研究に次々と興味が湧いてくる。困ったことです。一見無限に恵まれているように見える境遇には大きな落とし穴があり、一方、狭いけれども実り豊かな分野にやむを得ず限定された人間には、その代わりすばらしい代償がもたらされるのです。
SNSやネットフリックスなど現代人には魅力あるものが数多くありますが、自分の時間には限りがあります。私は今では1日2時間の読書時間を確保しています。テレビやSNSをできるだけ見ないことを自分のルールにし、空いた時間を読書に費やしています。
ビジネス書だけでなく、小説や歴史本を読むことで、知的満足度を高めています。著者や登場人物との対話を重ねることで、人生を豊かにできます。ぜひ、読書を習慣にして、知的生活をスタートください。
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