39歳からのシン教養
成毛眞
PHP研究所
本書の要約
情報が大爆発する中、書籍や新聞だけで情報収集していては、時代に追いつけなくなります。これからの情報収集の決め手は、ネットでググる能力になり、この差がビジネスの優劣につながります。1日30分ググることで、知識が蓄積され、要素と要素を組み合わせることで、斬新なアイデアが生まれるようになります。
忙しい現代人のための新しい学び方とは?
歴史や芸術、自然科学など、文化的・学術的な素養があれば、それらの教養をビジネスに結びつけ、新しいアイデアを生み出せる。(成毛眞)
毎週、大学生に授業をしていますが、彼らの情報収集のやり方は、50代後半の私とは全くことなります。新聞やTVから情報を得るのではなく、インターネットやSNSを駆使して、欲しい情報を見つけ出します。デジタルネイティブの彼らの検索能力はとても高く、脳内に知識を持たなくともググることで、課題をあっと言う間に解決してしまいます。
また、自分の好きな領域の情報は詳しいですが、ググれば良いと考えているためか、時に一般常識が足りないと感じることもありますが、やがて私たちはこのZ世代とともに組織で働くことになります。彼らと結果を出すためには、自らの検索能力を高めるだけでなく、彼らに不足しているとされる幅広い教養を身につけることが鍵になります。できるだけ多くの情報をインプットするために、本を濫読したり、インターネットから情報を得るべきです。
成毛氏は読書よりもYouTubeなどのインターネットを活用すべきだと言います。実際、成毛氏は知識の9割を、本ではなくインターネットから得ているそうです。
本を買ったり、図書館に行ったりする時間が節約できるからではない。 最大の理由はネットの文章が簡潔であることだ。 さらに、今やYouTubeでは、専門家の授業を、誰でも、好きな時間に受けられる。本では、写真や図が理解の補助として添えられているが、それよりも動画で説明してもらったほうがはるかに理解しやすい。
これからの情報収集の決め手は、ネットでググる(Googleで検索する)能力になり、この差がビジネスの優劣につながると言うのです。
ネットでググる能力が重要な理由
インターネット空間を自分の大脳の延長、教養のデータベースとして、徹底的にググる。そうすることで「最短ルート」での学びが可能になる。要するに、長い時間をかけて大量の本を読み、大量の知識をインプットするという作業をネットで代行すればいいわけだ。
私はこの書評ブログを書くために、大量に本を読んでいますが、インプットする情報にはどうしても偏りが生じます。ビジネス書、テクノロジーの書籍や歴史本がインプットの中心になり、自分の興味の薄い分野の書籍には距離を置きがちです。これをネットで補うことで、インプットする情報の幅が広がります。
成毛氏はTV番組で知らない情報を見つけとウィキペディア検索を行い、情報の深掘りをします。ウィキペディアでネットサーフィンを行うことで、短時間で多くの知識が身につきます。
「何を学ぶか(ググるか)」「なぜ学ぶか(ググるか)」「どう学ぶか(ググるか)」、そして「どう役立てるか」明確にすることで、ビジネスに役立つ欲しい知識がどんどん自分ごと化できるようになります。
今の自分の生活や仕事には直接関係がないように思える知識も、その人の評価や人脈に直結する可能性がある。無駄と思えるような多くの知識を脳内にインプットすることで、その可能性を広げることができるのは間違いない。そのためにも「日々ググる」を続けるしかないのだ。 1日30分ググればいい。
書籍だけでなく、ウィキペディアやYouTubeを活用することで、コスパよく教養を身につけられます。1日30分ググることで、知識が蓄積され、要素と要素を組み合わせることで、斬新なアイデアが生まれるようになります。
情報が大爆発する中、濫読だけでは、戦えなくなっています。YouTubeやウィキペディアを積極的に活用し、自分の教養を高めていきたいと思います。
コメント