優れたブランドが、人脈づくりに役立つ3つの理由 キース・フェラッジの一生モノの人脈力の書評


一生モノの人脈力 
キース・フェラッジ, タール・ラズ他
パンローリング株式会社

本書の要約

「自分」というブランドを生み出すことで、友人をつくりやすくなるだけでなく、クライアントやパートナーからの評価が変わり、よりよい関係を築けます。①PBM(パーソナル・ブランディング・メッセージ)をつくる ②パッケージデザインを考える ③自分のブランドを宣伝することで、自分ブランドを確立できます。

優れたブランドが、人脈づくりに役立つ3つの理由

絶えず学び、成長し、自分のスキルを伸ばそうという熱意がなければ、他人に差をつけることはできない。会社に自分の能力を認めさせたいなら、まずあなた自身が変わらなければならない。(キース・フェラッジ)

キース・フェラッジ一生モノの人脈力 書評を続けます。著者は自分をブランド化することで、圧倒的な結果を出してきました。デロイト・コンサルティング、スターウッド・ホテル&リゾートなどのCMOを歴任したのち、ヤヤ・メディアCEO(最高経営責任者)をへて、現在は人材育成・コンサルティングを手がけるフェラッジ・グリーンライトを創設、CEOを務めています。

また、『ウォール・ストリートジャーナル』『ハーバード・ビジネス・レビュー』『GQ』などにも多数の寄稿をしています。

彼はクライアントや上司から、求められる以上のことをして、自分の存在をしっかりとアピールすべきだと言います。

現代のような情報が氾濫する時代には、顧客に見つけてもらうことが重要になります。ネット上でのアウトプットがなければ、存在しないのと同じで、パーソナル・ブランディングを積極的に行うべきです。自分らしいイメージとアイデンティティを確立することで、周りの人に紹介してもらえたり、検索で発見してもらえるようになります。

似通った情報が氾濫するデジタルの海では、強力なブランド製品に頼るのでなく、一人ひとりの心に響くメッセージを伝えるブランドが競争的優位性をもたらす。自分の得意分野や独自の視点を生かして、あなただけのブランドをつくろう。そうすれば、目指す大きな目標に向け、一貫性のある人脈づくりを進めていくことができる。

優れたブランドは、次の3つの点で人脈づくりに大いに役立ちます。
①信頼できる独自のアイデンティティを生み出します。
②説得力のあるメッセージを伝えられるようになります。
③混沌とした世界でひときわあなたを目立たせ、あなたの周りに多くの人をひきつけてくれます。

結果、「自分」というブランドを生み出すことで、これまで以上に友人をつくりやすくなるだけでなく、クライアントやパートナーからの評価が変わり、よりよい関係を築けます。

自分ブランド確立、3つのステップ

ではどうすれば、アイデンティティを確立し、輝かしいキャリアを築けるのでしょうか?

著者は以下の3つのステップを実践すべきだと言います
 ①PBM(パーソナル・ブランディング・メッセージ)をつくる
ブランドとはすなわち、あなたの名前を見聞きしたとき誰もが思いうかべるイメージです。優れたブランドには面白い人間と同じように、独自のメッセージがあります。自分の得意分野や独自の視点をもとにして、自分のPBM(自分の商品としての位置づけを表すメッセージ)を考えてみましょう。
・あなたの名前を見聞きした相手に、真っ先に何を思いうかべてほしいか?
・自分が一番自信を持って提供できる製品・サービスは何か?

メッセージは必ず、自分の目標や得意分野に関連したものでなければならない。まず自分が将来どうなりたいか考え、3カ月後、3年後、10年後の目標を決めてから、それに沿ったブランドづくりをするのだ。他人にどんな人と呼ばれたいかを考え、思いついた言葉をリストにしてみよう。いつか実際にそう呼んでもらえるよう、まず紙に書き出すところから始めるのだ。

私もキース・フェラッジと同じように、自分の未来から逆算し、ブランディングをスタートしたので、このやり方にとても共感を覚えました。15年前に著者になる、独立しコンサルタントになる、大学で教えると決め、紙にそのための方法を書き出しました。結果、数年で書籍を出版し、今は社外取締役やアドバイザー、大学の非常勤講師になれ、当時の目標を達成できました。

②パッケージデザインを考える
人はほとんど外見で相手を判断し、 第一印象を決めます。一言もしゃべらないうち に、言葉以外の材料からあなたがどんな人間か判断されてしまうのです。

「人は外見で判断する。本当の姿を知ることができるのは少数の人間だけ」なのである。(マキャベリ)

外見だけでなく、アウトプットにも意識を向けましょう。インターネット上で情報発信することで、自分が思い描いたブランドを生み出せます。会う前から相手に自分を理解してもらうために、WebやSNSを充実させましょう。

③自分のブランドを宣伝する
著者は誰もやりたがらないプロジェクトを引き受けるとよいと述べています。周りの人に自分の価値を提供し、貢献することで、周りの人の評価が変わります。なりたい「自分」ブランド思い描き、その役になりきることで、未来の自分を変えられます。卓越したパーソナルブランドを手に入れることで、ビジネスで結果を出せるようになるのです。


この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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