人脈づくりに情報発信が必要な理由。キース・フェラッジの一生モノの人脈力の書評

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一生モノの人脈力 
キース・フェラッジ, タール・ラズ他
パンローリング株式会社

本書の要約

いくらよい知識を持っていても、それを伝える人がいなければ、自分の知識や体験は活用されずに終わり、宝の持ち腐れになります。自分の知識や体験をアウトプットすることで、他者に貢献できるようになり、会いたい相手に見つけてもらえるようになります。結果、よい人脈を構築できるようになります。

人脈をつくる際の不安をなくす方法

リスクを負って出世するか、リスクを負わず平凡に終わるかが問題なのだ。(キース・フェラッジ)

キース・フェラッジ一生モノの人脈力 書評を続けます。著者は成功者は人脈を大事にし、お互い頼み事を上手にしていることに気づきます。人と人のつながりは筋肉と同じで、使えば使うほど強くなっていくのですから、人脈の力を有効活用することを実践すべきです。

しかし、よいネットワークを生み出すことには、努力が欠かせません。いきなり質のよい人脈を持っている人はほぼいません。誰もが勇気を持って行動してきた結果、人脈という宝物を得ることができたのです。

人脈づくりを成功させるには、ひたむきな努力が大切になります。ネットワークづくりとは、人間関係を築き友情を育むことで、私たちはそれをもっと楽しむべきなのです。

人脈を築くためには、アポイントを取ることが欠かせませんが、最初に連絡をする際に、人は大きな不安を感じます。しかし、この不安を乗り越えなければ絶対に成功できないのです。うまく話せるように努力を重ね、人前で話す度胸をつけることを日頃から心がけましょう。著者はそのための方法を紹介しています。
①お手本を見つける
知らない人に話しかける勇気がないなら、積極的にコミュニケーションをしている人の行動を真似しましょう。一緒にイベントやパーティなどへ出かけ、その人の行動をよく観察し、人付き合いのコツを盗むのです。それを繰り返すことで、徐々に自分から話しかける勇気が湧いてきます。

②話し方を習う
話し方の講座に通い、講師の指導を受けながら、人前で話す練習を積むことで不安がなくなります。私も独立する前にコミュニケーションの講座に通い、講師から的確なアドバイスをもらうことで、自分の行動を変えられました。

③趣味にうちこむ
趣味の中から何か熱中できるものを見つけ、こうした趣味の団体のメンバーになって積極的に活動します。その会のリーダーになることで、人前で話すチャンスが増えますし、ネットワークも拡大します。私は読書会(朝活)を主宰しましたが、このコミュニティを運営するうちに、多くの著者や編集者、経営者と出会えました。

④セラピーを受ける
セラピーを受けることで対人スキルが向上するわけではありませんが、自分の中の恐怖心や対人不安とより前向きに戦うことができるようになります。

⑤とにかく話しかける
自分で目標を決め、毎週一人は新しい人に会うようにしましょう。コミュニケーションの練習すればするほど、気軽に声をかけられるようになりますし、拒絶されることが怖くなくなります。私は独立した際に、必ず1日に1回新たな出会いをつくると決め、さまざまなイベントに参加し、周りにいる人への声がけを実践しました。この時に出会った経営者やコンサルタントとの関係が10年以上も続いており、私の人生の後半生に刺激を与えてくれています。

自分の価値を提供するために、積極的に情報発信しよう!

人間関係を築くには、まず相手と共通の話題を見つけること。人種・宗教・性別・性的嗜好・民族・ビジネス・仕事上の関心・個人的な趣味などの話題が、人と 人をつなぐ接着剤になる。自分が夢中なことになると誰しも勢いづくのは、いたって当然のことだ。ただ長い時間一緒に過ごしたからといって、友情が生まれるわけではない。大切なのは、相手と過ごす時間の質だ。

よい人脈を傷ために必要なことは会う回数ではなく、その人と一緒に何をするかです。自分にとって心地よい場所や、やっていて楽しいことを大切にすることで、よい出会いがデザインできます。

ブログによって、新たな出会いが生まれ、共感が強い絆を生み出してくれるのです。自分が夢中になっているものを発信することで、その熱意が他者にも伝染していきます。あるテーマについてブログで熱く語ることで、読者はあなたがどんな人で、何に興味を持っているか知ることができます。

あなたの人となりが分かれば、相手も自然と警戒心を解いてくれます。ビジネスでは、自分の得意分野について熱く語ることが大切なのです。 あなたの熱い思いを見せるだけで、相手との親密度が上がるようになります。私はこの書評ブログを12年間毎日書き続けていますが、ここから新たな出会いが生まれています。また、記事を書き続けることで、あきらめない人というブランドを手に入れることができました。

クライアントやパートナーの悩みを解決する本を見つけ、その記事を書くことで、誰かに貢献できるようになります。キーワード検索で他者から見つけてもらうことで、新たな仕事のオファーも受けられるようになるなどこの書評ブログが私の仕事の武器になっています。

『持てるすべての人脈、すべての知識を生かし、最終的にはすべての人を幸せにすることが、現代における真の「パワーブロガー」の本質である』と著者は指摘しますが、私もそういう存在になりたいと思い、今後もこのブログを継続していきたいと思います。

人脈づくりとは、人との出会いはすべて助け合いのチャンスになります。私たちは誰しも他人と関わらずにはいられません。人は経験や知識の蓄積を通じて、より良い存在になれますが、そのためには周りの人の協力が欠かせません。

まず、出会いはすべて助け合いのチャンスとなると考え、自分の行動を変えましょう。助け合いの精神を持ち、自分の価値を他者に提供することが重要になります。

シカゴ大学ビジネススクールのロン・バート教授は、知識と人脈は両輪でどちらも欠かせないと指摘します。いくらよい知識を持っていても、それを伝える人がいなければ、自分の知識や体験は活用されずに終わり、宝の持ち腐れになります。自分の知識や体験をアウトプットすることで、他者に貢献できるようになり、会いたい相手に見つけてもらえるようになります。結果、よい人脈を構築できるようになります。



この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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