ホームレスから大富豪になった人がお金を無限に増やした方法
アンドレス・ピラ, ドクター・ジョー・ヴィターレ
かんき出版
本書の要約
毎日の生活に感謝できることがたくさんあることがわかれば、「ありがとう」を多くの人に伝えられるようになり、幸福度をアップできます。1日の終わりにその日をふり返り、感謝できることを思い出す「感謝の儀式」を行うことで、無意識を感謝の気持ちで満たしたまま眠りに就くことができます。
感謝が重要な理由を大富豪から学ぶ。
感謝の心を身につけるカギは、自分が持っていないものを心配するのをやめることだ。すでに持っているものに意識を集中すると、大きな変化が起こる。私もすでに持っているものに感謝することを学んだ。毎日、感謝の気持ちを持つようにすると、チャンスの扉が次から次へと開いていく。(アンドレス・ピラ)
アンドレス・ピラのホームレスから大富豪になった人がお金を無限に増やした方法の書評ブログを続けます。ピラは20歳の時にホームレスでした。タイのパタヤビーチで寝泊まりし、自分の人生に対してネガティブな感情を抱いていました。友人から「ザ・シークレット」をもらい、そこに書かれていることが正しくないことを証明しようと考えましたが、教えを実践するうちに人生がうまくいくようになったと言います。
今ではアンドレスは19の会社を経営し、200人以上の従業員を抱える、タイ南部で最大の不動産デベロッパーとなり、豊かな人生を送っています。
私たちは持っていないものについて考えることが習慣になっていますが、足りていなことにフォーカスするのをやめ、すでに持っているものに意識を集中すべきです。
持っていないもののことばかり考えていると、すでに持っているもののありがたさに気付けなくなり、チャンスも見落としてしまいます。
感謝のカギは、自分が持っていないものではなく、すでに持っているものに意識を集中することだ。そうやって意識を切り替えれば、自分がすでに感謝できるものをたくさん持っていることに気づき、きっとびっくりするだろう。
感謝の気持ちを伝えるのはとても簡単で、「ありがとう」を伝えることを習慣化すべきです。あるいは誰かに親切にされたら、心からの感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。「ありがとう」を伝えるだけなら、お金も時間もかかりません。
ポジティブ心理学では、感謝がより大きな幸福につながると考えられています。感謝の気持ちがある人は、感情がよりポジティブになり、いい体験をして、健康状態が向上し、逆境に強くなり、強固な人間関係を築くなどポジティブ・スパイラルのマジックを得られます。
2013年、学術誌の『パーソナリティと個人差』に感謝に関する論文が掲載されましたが、感謝の気持ちが大きい人は、他の人に比べて身体の痛みが少なく、自分は健康だと感じている度合いが高いことが明かになっています。
その他の研究でも、感謝する人は自分の健康に気をつかい、定期的に運動し、健康診断を受ける確率が高いということがわかっています。
感謝はビジネスでも成功をもたらします。感謝とビジネスの関係については、2014年に『応用スポーツ心理学ジャーナル』誌に発表された研究によると感謝の気持ちでアスリートの自己肯定感が高まると言います。自己肯定感は高いパフォーマンスに欠かせない要素です。感謝の気持ちは社会的比較(他者と自分を比べること)を減少させることもわかっています。
感謝の気持ちが大きい人は、自分よりお金を持っている人や、いい仕事に就いている人を恨むのではなく(これは自己肯定感を大きく下げる要素だ)、他者の成功を認めることができる。
他者の功績を認めることで、次のチャンスが開けます。運の良い人との関係を作ること、他者への感謝の気持ちを持つことで、ビジネスを指数関数的に成長させることが可能になります。
感謝の儀式とは何か?
2014年に『エモーション』誌に発表された研究によると、新しく知り合った人に感謝の気持ちを伝えたら、相手がその関係を続けたくなる可能性が高くなると言います。新たな出会いをデザインしたければ、ありがとうを口癖にすればよいのです。
毎日の生活に感謝できることがたくさんあることがわかれば、「ありがとう」を多くの人に伝えられるようになり、幸福度をアップできます。1日の終わりにその日をふり返り、感謝できることを思い出す「感謝の儀式」を行うことで、無意識を感謝の気持ちで満たしたまま眠りに就くことができます。私も5年前から就寝前に感謝の儀式を、翌朝目覚めた時に、感謝日記を書くことで、幸せな時間を増やせました。
感謝の儀式は以下のステップで行います。
1、1日をふり返る。
その日に起こった出来事をしっかりと振り返り、感謝の気持ちを持って、その出来事に向き合います。それらの経験に対する自分の感情、翌日に起こりそうなことを考えます。
2、まず小さなことから思い出す。
昨日起こったことを振り返り、小さなことでを見つけ、感謝します。
3、感謝の気持ちを言葉で表す。
感謝できる小さなことをすべて思い出したら、それぞれへの感謝の気持ちを言葉で表します。
4、もっと大きなことを思い出す。
特別な人間関係、仕事での大きな成果、旅行できたこと、健康診断のいい結果、子ども、新しいチャンスなどを思い出します。
5、感謝の気持ちを言葉で表す。
感謝できる大きなことをすべて思い出したら、それぞれへの感謝の気持ちを言葉で表します。
6、宇宙にお願いする
最後に、感謝できることをふり返り、自分が小さいことにも大きなことにも感謝していることを認めてくれるよう宇宙にお願いします。感謝の気持ちを表した後で、自分の感情に動きを観察し、考える時間を少しとります。
人生で感謝できるものをすべて認識できれば、私たちの身体は、平安、満足、幸せで満たされる。持っていないものをほしがるのをやめ、すでにあるもので満足できるようになる。感謝を実践すると、執着を手放し、今の状態に満足できる。静かな心で日々を過ごし、感謝と幸せで満たされる。そのポジティブな感情が宇宙に伝わり、ポジティブな感情がさらにたくさん宇宙から送られてくる。その結果、私たちはさらに感謝の気持ちを大きくする。
大きなものでも小さなものでも、人生ですでに持っているものにフォーカスし、そのすべてに感謝の言葉を伝えるようにします。毎日、感謝を実践すれば、宇宙は感謝できるものをさらにたくさん届けてくれると著者は指摘します。感謝を習慣化することで、より豊かな人生を送れるようになるのですから、自分から「ありがとう」を伝えることを習慣にしましょう。
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