他山の石を考える。目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣(嶋津良智著)の書評 #習慣化

目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣の著者の嶋津良智氏とは
3年前にシンガポールでご縁をいただき、何度かお話しをさせていただきました。

彼は、私の中では目標達成ができるすごい人なのですが
本書に書かれている嶋津さんの若いときの体験談を読んで、勇気をもらえました。

30年近く前の入社時の嶋津さんは、今のイメージとは異なり
ビジネスで失敗するどこにでもいる悩めるビジネスマンだったのです。

しかし、彼のすごさは成長する力、学ぶ姿勢にあります。
失敗やトラブルに遭遇するたびに、それらを糧にして
目標達成できるスーパービジネスマンに進化していくのです。
失敗の理由を明確にし、絶えず学びながら行動し、自分をよくしていったのです。
本書には目標達成できる50の習慣が紹介されていて
彼の体験に基づいたメッソドはどれも勉強になります。
以下、私が気になった習慣をご紹介します。
嶋津さんは身の丈にあった目標を設定し、ひとつひとつ達成していきます。
最初の目標が風呂付きの部屋に住むだったのには笑いました。
しかし、ここに嶋津流の目標達成の秘密が隠されているのです。

高い目標を設定し、失敗し挫折感を味わうより、すこし、頑張れば達成できる目標を立てるのです。私は目標は自分を苦しめるために立てるのではなく、自分の人生をイキイキと過ごすために立てるものだと考えています。

高い目標ではなく、頑張って達成できる目標
それも自分が楽しめる目標を作れれば、何度も目標が達成ができ自信につながります。
また、ワクワクするような楽しい目標であれば、少しぐらい辛くてもなんとかなります。
できるだけ自分が人生を楽しむために目標を考えれば
達成するごとに満足感を得られるという嶋津さんの発想はモデリングしたいですね。

今回、この本を読んでいて一番響いたのは
すべての人を師にできるという考え方です。
「他山の石」という言葉の意味を深く考えることで
人とのつきあい方、接し方を改めてみようと思いました。

あなたは「他山の石」という言葉を知っていますか?「他山の石」とは、元々は中国最古の詩集「詩経」の中の「他山之石、可以攻玉」に由来する言葉です。勘違いしている方も多いと聞いたことがありますが、正しくは「他の山にあるどんなつまらない石も自分の宝石を磨くのに利用できる」という意味です。「他人のどんな行いや言葉でも自分を向上させるのに役に立つ」という時に使います。

 

目標達成できる人は、どんな体験をも自分のバネにします。
この考えを持てると、人とのつきあい方は変わります。
感謝の気持ちを持って、苦手の人やうるさい人とつきあえれば
彼らの小言や態度が自分を成長させるヒントになるかもしれません。

あなたも会社にそりの合わない人がいるかもしれません。避けたいと思うのが当然ですが、考え方を変えればあなたの成長をサポートしてくれる人でもあるのです。目標を達成できる人は、どんな体験をも自分のバネにしますし、どんな人をも教師に変えます。ただ「嫌だなあ」と思ったまま終わってしまったら、嫌な思いをした自分が報われません。考え方次第で、そりの合わない上司からも要領を得ない部下からもいろいろと学ぶことができるのです。

自分の思考を変えることこそが、自分を成長させるキッカケになるのです。

また、目標達成のためには2つのイメージが重要だという指摘は納得できます。
一つはこのブログでもよく書いているゴールイメージです。
そして、もう一つは行動をイメージするプロセスイメージです。
このプロセスイメージは現時点の自分とゴールイメージとの距離を考える作業なので
定期的に見直し、それをアクションに落として行く必要があるので
このイメージを持つことが達成のキーになります。

今まで自分の中で「夢」だと思っていたことが、具体的な計画を立ててみたら、意外に実行できる「目標」だったという例もあるでしょう。もちろんその時にもイメージの力は必要です。夢を目標に変えるのは、やはりどうしたら達成できるのかというイメージの具体性です。イメージには、『ゴールイメージ』と『プロセスイメージ』の2つがあります。ゴールイメージとは「こうなるんだな」という「結果」のイメージ、プロセスイメージとは「いつまでにこれを達成して、次にこうやる」という「道のり」のイメージです。この2つのイメージをしっかりつかんで準備をしておくと、ゴールを狙えるはずです。

ゴールイメージは夢を実現している人に会って、どんどんリアルにしていきましょう。
私は出版しようと考えたときには、徹底的に周りの著者の方々に会いにいき
自分のゴールイメージを固めました。
また、10万文字書くためには、ブログの記事を
最低100本用意しないと話にならないとプロセスもイメージしました。

しかし、実際にはブログの記事を書く前に
USTREAMの番組経由で出版が決まったのです。
この時の経験によって、私はイメージの力を信じるようになったのです。

今日も読んでいただき。ありがとうございます。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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