たとえば、元アルコール依存症患者で、お酒を見たときに心拍変動が上昇する人は、禁酒を続けられる確率が高いといいます。いっぽう、元アルコール依存症患者でも、お酒を見たときに心拍変動が低下する人は、ふたたびお酒を飲みだす可能性が高いのです。また、研究によれば、心拍変動の高い人は、気が散るものを無視したり、欲求の充足を遅らせたり、ストレスの多い状況に対処するのが上手であることがわかっています。そしてそのような人たちは難しい課題に取り組んだ場合、たとえ最初のうちはうまくいかなかったり、誰かに批判的なことを言われたりしても、課題を投げ出さない可能性が高いことがわかりました。(ケリー・マクゴニガル)
私は元アルコール依存症だったので
書籍の中でアルコール依存症の話を読むと反応してしまいます。
おかげさまで、9年前に断酒して以来、お酒は飲んでいないのですが
今はお酒を見ても、飲みたいとは思わなくなりました。
断酒する中で、自制心を鍛えることができたようです。
スタンフォードの自分を変える教室を再読している中で
このケリー・マクゴニガルの自制心の話を読んで
自分の心拍変動数が高いのでは?と思えるようになり、少し自信を持ちました。
心理学者たちは心拍変動を意志力の体内 「保有量」と呼ぶようになりましたー自己コントロールの能力を生理学的に測定しようというわけです。心拍変動が高ければ、誘惑にかられたときに発揮できる意志力の量が多いということになります。
心拍変動が高ければ、意志力の量が多く、誘惑に負けなくなるということがわかってきました。
確かに私もお酒をやめて以来、意志力が強くなり
ダイエットで成功したりブログを習慣化できました。
それにはいくつかの理由があるようです。
お酒を飲まなくなったことで、私の中で以下のような変化がありました。
■睡眠の質が上がった。
■食事を改善した。
■家族との時間が増えた。
■歩くようになった。
ストレスを減らして健康を保つためにすることは何であれ、あなたの意志力の体内保有量を増やすのに役立ちます。 「エクササイズを行なう」 「睡眠をたっぷりとる」 「体によい食事をする」 「友人や家族とかけがえのない時間をすごす」 「信仰やスピリチュアル関係の集まりに参加する」などです。
自制心を保つためには、健康を保つことがよいと言います。
特に瞑想、ゆっくりとした呼吸や運動が効果的だと
本書の著者のケリー・マクゴニガルは言います。
運動も激しいものでなく、一日5分程度のものでよいそうです。
緑の中を散歩することなどがレコメンドされています。
断酒以来、健康に気を使ったおかげで
私は自制心を高められたのかもしれません。
お酒を飲んでいた頃の私は、とても意志が弱かったので
この9年間の変化に自分でも驚いています。
あなたの心や体にストレスを与えるものは何であれ、自己コントロールの生理機能を妨げ、ひいては意志力を損ないます。不安、怒り、憂うつ、孤独なども、すべて心拍変動の低下や自己コントロールの弱さと関連しています。また、慢性の痛みや病気も、体や脳の意志力の保有量を減らしてしまう原因になるでしょう。
逆にストレスを与えるものが、心拍変動にはよくないことがわかっています。
睡眠不足や孤独などは心拍変動を低下させ、自制心を弱くします。
病気、痛みなども意志力の保有量を減らすので注意が必要です。
心と体の健康が、あなたの意志力を高めるのです。
ストレスをなくすために、瞑想や運動を習慣化したいものです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Asleep in the living room via photopin (license)
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