アル・シーバートに学ぶ、問題解決のための3つのアプローチ。

大きな逆境を生き抜いた人生のサバイバーたちについての研究を見ると、まず彼らは、どんなに大変なことであれ、起こったことを受け入れることから始めている。サバイバーは、起こってしまったことを恨んだり、怒ったりはしないのだ。いつもの思考パターンから抜け出してみるだけで問題を解決できるようになります。(アル・シーバート)

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問題解決するためには以下の3つのアプローチがあると
心理学者のアル・シーバートは、逆境を生かす人 逆境に負ける人で紹介しています。
■論理的に問題解決する
クリエィティブに問題解決する
現実的に問題解決する
どの方法も素晴らしいので、ひとつひとつ紹介していきます。

まずは、解決法をロジカルに整理してみましょう。
次のステップで自分の問題点を整理してみるのです。

1、正確に情報を読む
心の中でこんな問いをすればよい。「何が問題なのか?事実は何なのか?深刻度はどれほど?緊急度は?時間の猶予はあるか?他に知るべきことは?誰が行動するべきなのか?」このようにして、客観的な状況を把握する。

2、自分がすべきことは何かを考える。
状況と自分をここで結びつける。「自分は何を得たいのだろうか?自分の行動のゴールは何 か?」と考えてみる。

3、どうしたら2にたどり着けるかを考える。
1つだけでなく複数の選択肢を用意する。そしてそこにリスクや落とし穴はないのかを考える。もし時間があるなら何人かで話し合うのもいい。

4、行動を起こす。
慣れないことをするのに不安があるのは当たり前だ。 もしあなたがどうすればいいのかを前もってわかっているのなら、問題とは思わないだろう。

5、自分の行動の成果を見てみる。
フィードバックを得られるような質問を周囲の人にするのもいい。時間がかかりそうな問題なら、解決の兆しがあるかどうかを見て、このまま進んでいいかどうかを判断する。

6 、5で得られたフィードバックをもとに軌道修正をする。
7、もう一度行動によって得られた成果を見てみる。
満足のいくものだろうか?この問題は解決されただろうか?

8、今回の問題から学ぶべきことを考える。
問題になるまで見過がした兆しはなかっただろうか?教訓は何だろう?今後、同じような問題が起こらないようにするには、どんな手を打ったらいいのか?

まずは、自分の問題点をすべて書き出し、抜けがないようにしましょう。
フレームワークのMECEを使うなどして、問題の原因を明確にするのです。
頭を整理できたら、次に自分に何ができるのかを徹底的に考えます。
自分のゴールが見つかったら、そのための行動を起こしましょう。
考えているだけでは、課題は解決できません。
行動することで、自分の可能性を広げられます!
たとえ、失敗が続いても、気にするのはやめましょう。
原因を明らかにして、次の行動につなげればよいのです。
軌道修正しながら、行動を続けていけば、自分を成長させられます。

次のステップでは自分の潜在意識を活用してみましょう!
クリエィティブに問題を解決するのです。
新しい考えや行動を取り入れれば、課題を解決しやすくなります。

あなたの新しい考えや新しい行動があなたに道を開いてくれるなら、あなたの心には弾力性がある。あなたが周りの変化についていけないのであれば、あなたの心には弾力性が足りない。それだけのことだ。「アハ体験」という言葉がある。「そうだ!」とひらめく瞬間のことだ。あなたも、ひらめきを必要なときに得ることができるのだ。 あなたの意識の上にあるのは、脳が取り入れている膨大な情報のほんの一部分にしか過ぎない。それは海面から顔を出している氷山は、その巨大な姿のほんの一部分だということに似ている。とすれば、その巨大な潜在意識に自由にアクセスできる人は、そうでない人よりも成功しやすく、また行動や考えの幅も広いと言える。

あのJ・W・ヤングも言っているように
ひらめきを得るためには、考えるのを止める時間を持たねばなりません。
脳をリラックスさせることで、突然素晴らしいアイデアが浮かんできます。
このアハ体験を引き出せるようになると問題解決が楽になります。

クリエイティブな問題解決は、いかにしてあなたの心の宇宙の膨大な情報から「アハ」を引き出すか、ということなのだ。 問題を解決したいと思うとき、ついている人は、いったん問題について考えるのをやめ、リラックスし、気持ちを整理した上で、解決の道を探っていた。クリエイティブな問題解決は、「今まで考えもしなかったようなユニークな解決法があるはずだ」と思うことから始まる。このことを忘れてはいけない。

アハ体験の成功事例を増やせば、自分には問題解決ができると思えるようになり
大きな課題があっても、恐怖感を減らせます。

最後は、現実的に問題を解決していきます。
目の前の課題に対して、自分にはできると信じることで脳の力を引き出せます。
賢く問題解決したいなら以下の4か条を覚えておくと良いとアル・シーバートは言っています

1、「問題を解決する」という意志を持つ。
2、「自分の力で解決する」という心構えを持つ。
3、 今までの思考パターンを飛び出す。
4、 感情的にならない

この4か条を上手に使えば、人生で起こってくるあらゆる問題に役立ちます。

今までの自分のやり方が通用しないと思ったら、柔軟性を持てばよいのです。
アル・シーバートの3つのアプローチ(論理的、クリエイティブ、現実的)を使えば
たいがいの問題は解決できるはずです。
新しい考え方や新しい行動を起こすことで、何かが始まります。
大きな悩みがあっても、その課題はチョロイと考えて、まずは、行動してみましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Macro Monday: Marble and Mobilephone via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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